共喰い の商品レビュー

田中慎弥【著】

2012/09/13

多分女性からは総スカンでしょうね。嫌悪感が強い。
内容が内容ですし。
共食いってそういう意味かとわかった時がすごく嫌。

でも文章が抜群にうまいと思いました。
何でもないような、つまらないような描写を淡々と
重ねていって気がついたらとても気味の悪いところへ
連れて来られてしまったような不気味さがあります。

多分この方の小説、読むと不快に感じる小説が多いでしょう。
でもすごく読みたいと感じます。これからどんな作品が
でてくるのか楽しみです。この変わり者加減、作者にとても
興味があります。

書かなければ死んでしまう作家さんが久しぶりに出てきました。

2012/09/12

あらすじを聞いて、読む必要なしと判断した本だった
タイトルに惹かれ読んでしまったけど、読む必要なかった
こんなの誰が好んで読むねんって感じ、これが芥川賞作品ですか・・・
もう一つの作品が良かったね
自分の祖父も戦争で弾を喰らった人だからね、ちょっと共感
ただ違うところは、戦争の話は殆どしない辛い過去なんだろうね
そう言えば、祝祭日に国旗を玄関先に掲げてる家があった記憶が
いろんなことが失くなってきてるだな～
もう一度、丁髷時代へ

2012/08/29

うわさの下関市在住の芥川賞作家の一冊。話題先行だが、内容の主となるものは「性欲」と「因縁」をテーマとした人間の黒い部分を扱った作品。親が性行為中に相手を殴る性癖があり、少年もその遺伝を避けられないもの。父親は、ＤＶで離婚し、再婚相手もまたＤＶで離婚を決意するという物語りに実の息子がリンクしていく。好きな内容ではない。もう一冊読んでみるかと聞かれると答えはNOである。

2012/08/27

芥川賞を取ってから、この作家をはじめて読んだが、文章がガツガツ引っかかって極めて読みにくい。もらってやるというほどの完成度は正直、微妙。構想やキャラの色づけは悪くないと思うけど。

2012/08/26

面白い…とは言えませんでした。
なるほど石原氏が芥川賞審査で「該当作なし」と言っていたのも分かる気がします。

2012/08/22

田中慎弥著『共喰い』読了。
17歳の主人公遠馬と父
そして実母と義母との関係。恋人との関係。
暴力的な性描写が物語に欠かせないものに
なっている。最終的に遠馬の父殺しに発展
して行くと思い読み進めたが…
女強し…母強し…と言った印象です。
だから男は成長せずに、だらしないのかなぁ。
必要ないと思うけど、次に面会に行ったら
仁子に右手を差入れてあげて欲しい。。。

後半の「第三紀層の魚」の少年と曾祖父、
祖母、母との関係性が上手く描かれている。
「共喰い」の読後感が何故か心地良いものに
変化した。国旗は大切だし、勲章も大切だ。

2012/08/21

図書館より。

一時期作者が話題になっていたので読んでみました。

感想としてはよく分からない。
いや、書いてある日本語は理解できるのだけど、やっぱりよく分からない。

なんかイメージとしては夏の陽炎というか、湿気と暑さが物凄く意識も朦朧としたっていう感じ。

2012/08/19

あらすじを読んで、もっとグロテスクで陰鬱な内容を想像していたが、それほどでも無かった。
性描写や生臭いシーンが多いので、一般的な女性受けはしないと思われるが、たまたま毒々しい小説が読みたい気分だったので、僕としては十分に堪能できた。

2012/08/18

なるほど、芥川賞。真剣に書いた小説なんだろうな。力強かった。狭い世界を内向きに掘り下げる世界観は、このひとの生き方とか、スタンスわ表しているようだった。これを好きなひとは多くないと思うけど、これもあり、だと思う。

2012/08/15

ある少年の、ある夏の話で、しつこく性の話が書き込まれていまいち面白くなかった。受賞作品の選ぶ基準なんてまったく知らないけど、どこが受賞のポイントになったか見当もつかなかった。性描写部分だけ軽くインパクトに残った。