イノベーションのDNA の商品レビュー
クリステンセンのイノベーションシリーズ、個人編。 "ジレンマ"の頃は正直に面白かったのに。 結局はスマートなリスクを取れるための、人材、プロセス、哲学(3P)が重要だという、ある意味お決まりの議論。 なぜかこの手の本は決まって、どの経営幹部も気づいてないよう...
クリステンセンのイノベーションシリーズ、個人編。 "ジレンマ"の頃は正直に面白かったのに。 結局はスマートなリスクを取れるための、人材、プロセス、哲学(3P)が重要だという、ある意味お決まりの議論。 なぜかこの手の本は決まって、どの経営幹部も気づいてないような事実を教えてやろう、というスタンスが見え隠れする。でも、程度の差こそあれ、たぶんどの経営幹部も気づいてるし、分かってる。この温度差がもやもやする。 気づいているのに実行できない理由(心理的障壁、組織的障壁、そもそもイノベーションって言葉で意味してるものが違う、などなど)を体系的にまとめあげたものが出ないもんかと期待しているのだけれども。
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イノベーションシリーズの最新刊。ジョブスも第一作の「イノベーションのジレンマ」を読んだと。そのアップルの事例もひもときながら、数々のイノベーターにインタビューした結果から、イノベーションを起こす人、企業には何があるのかを調べる。それは、「関連づけ」「質問」「観察」「ネットワーク」...
イノベーションシリーズの最新刊。ジョブスも第一作の「イノベーションのジレンマ」を読んだと。そのアップルの事例もひもときながら、数々のイノベーターにインタビューした結果から、イノベーションを起こす人、企業には何があるのかを調べる。それは、「関連づけ」「質問」「観察」「ネットワーク」「実験」であると。確かに、このような行動をする人はイノベイティブでクリエイティブであると思う。今、仕事でイノベーションを求められているので、実践してみよう、と思う。
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「イノベーションのジレンマ」、「解」、「解 実践編」と続き、どんな内容になるかと思い、読み進めると、今回は個人のイノベーション能力に関しての記載が、5章分もあり、今まで、敷居の高さや、自分ごととして読み進められない読者の方にも、読み進めやすい内容となっている。 著名なイノベー...
「イノベーションのジレンマ」、「解」、「解 実践編」と続き、どんな内容になるかと思い、読み進めると、今回は個人のイノベーション能力に関しての記載が、5章分もあり、今まで、敷居の高さや、自分ごととして読み進められない読者の方にも、読み進めやすい内容となっている。 著名なイノベータから、一般的には無名な起業家までを、長期間かけて調査し、イノベーションを起こす個人の5つの能力を定義している。 5つの能力とは、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力の5つと定義。後半では、組織におきる5つの能力(DNA)を、組織にどう根付かせるかを、3つの観点から語っている。3つの 観点とは、人材、プロセス、哲学。 組織におけるイノベーションも、個人にフォーカスして、語っている部分が、今時でかつ、今までに以上に共感を得る内容になっているように思う。 組織に所属する方でも、今後起業を考えている予備軍の方にも、バイブルとなる内容になってますね。 巻末に、実践時に使用が可能な、マニュアルなどもありますので、そちらを参照しましょう!
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この本は、本物だ。「破壊的イノベータの5つのスキル」との副題だが、創造的に何かに取り組みたい全ての人に役に立つエッセンスが、分かりやすく書かれている。何度も読み返したい名著。
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「発見力」がイノベーションを生み出すための鍵であり,関連付け思考という「認知的スキル」,質問力・観察力・ネットワーク力・実験力の「行動的スキル」から成る.イノベータは質問力・観察力・ネットワーク力・実験力を駆使してイノベーションの元になる『アイデアの成分』の在庫を増やし,関連付...
「発見力」がイノベーションを生み出すための鍵であり,関連付け思考という「認知的スキル」,質問力・観察力・ネットワーク力・実験力の「行動的スキル」から成る.イノベータは質問力・観察力・ネットワーク力・実験力を駆使してイノベーションの元になる『アイデアの成分』の在庫を増やし,関連付け思考により一見無関係に見える疑問や問題,アイデアを結び付け新しい方向性を見出す. 「発見力」の反対として「実行力」があり,分析力・企画立案力・行き届いた指導力・規律ある実行力が特徴である. 本書は,多くのイノベータに対する分析から,発見力(関連付け思考・質問力・観察力・ネットワーク力・実験力)を強化する方法を,個人およびチームに対して示している. - 関連付け思考では,(1)深く精通している分野に他の分野のアイデアを取り込む,(2)深く精通している分野のアイデアを,浅い知識しかない探索中の幅広い分野に取り込む,を実行できるT型人間を目指せ. - 質問力では「いまどうなのか」「なぜこうなったのか」「なぜそうなのか/なぜ違うのか」「もし~だったなら」という質問スキルを修得せよ. - 観察力では,顧客がどのような用事を何を使って片付けるかを,意外なことや普通でないことに注目しして観察せよ. - ネットワーク力は,会議への継続的な出席(専門分野1つ,無関係分野),アイデアを相談できる相手の幅(自分と異なる社会集団に所属)を広げる,などで伸ばせ. - 実験力は,新しい経験をする,ものを分解する,実証実験や試作品を通じてアイデアを検証する,ことで身に付くろ. 最後に発見力を磨く5ステップ(優先順位を見直す,発見力を自己診断する,イノベーションに関わる切実な問題を探す,発見力を練習する,コーチを見つける)を説明する.そして,5ステップを練習することにより熟達をもたらし,熟達が新しい習慣・能力を生み出し,人と違う行動が取れるようになると行動を促している. イノベーションを起こしている企業は,採用段階からイノベーション人材を見分ける方法を持ち,積極的に新しいイノベーションの血を取り入れていることがすごい.
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2010年頃Harvard Business Reviewでもイノベーションを特集していたように思うが、今回は一冊の本にまとまって非常に内容の濃い、しかも経営者だけでなく一人一人がイノベーションを生む力(質問力、観察力、ネットワーク力、実験力など)を伸ばすヒントがついているのがう...
2010年頃Harvard Business Reviewでもイノベーションを特集していたように思うが、今回は一冊の本にまとまって非常に内容の濃い、しかも経営者だけでなく一人一人がイノベーションを生む力(質問力、観察力、ネットワーク力、実験力など)を伸ばすヒントがついているのがうれしい。 前作では高かったハードルが、コンテンツ的にも、読みやすさにも良い意味で今回は下げられたような感じで、自己啓発に近い内容になってます。内容がとにかく濃いので、再読予定。
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