緋色の椅子(文庫版)(1) の商品レビュー
実は妾腹の王子であった大事な幼なじみ・ルカを、かつて村から見送ったセツ。その後彼が王として即位したと聞いて、村を出、王となった彼の姿を最後に一目でも見ようと都に向かったセツだったが…。 ありふれた簡単な言葉では言い表せない、ひととひとの様々な心のかたち、思いやること・分かり合う...
実は妾腹の王子であった大事な幼なじみ・ルカを、かつて村から見送ったセツ。その後彼が王として即位したと聞いて、村を出、王となった彼の姿を最後に一目でも見ようと都に向かったセツだったが…。 ありふれた簡単な言葉では言い表せない、ひととひとの様々な心のかたち、思いやること・分かり合うことの難しさ、そして心が通い合う事の貴重さ、そういったものを美しく繊細に描き出した作品だと思います。切ないけれど、これが”ひと”なんだよなぁ、と深く共感できる物語です。
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