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ニッポン異国紀行 の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2023/02/11

2023.02.11 アフターコロナの日本において、本書に述べられたような「社会」がどう変わったのかに関心がある。

Posted byブクログ

2019/06/07

★何かが散漫★著者得意の外国の特殊エリアではなく、日本にある異国を巡る。遺体処理に風俗、宗教と具体的な事例が豊富で読みごたえがあるが、なぜか上っ面に見えてしまう。決してそんなことはないだろうに、どこか一点突破した方が迫力があったのか。宗教を深堀してほしかったかな。

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2019/04/01

やっぱりちょっと観点が違うノンフィクション、 さすが石井光太って感じ。 死体の搬送とか知らなかった。 イスラエル人との結婚や病院、占い。 とても面白かった!

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2017/01/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

2012年刊。日本の異郷、在日外国人コミュニティ。彼らには違法入国のため健康保険の適用がない等、日本人ならば受けうる対応が受けられない場合が、あるいは宗教的理由、貧困のためにそれを望まないケースも。その在日外国人の日本での死、宗教、労働(性風俗も含む)等の実情を活写。バイタリティに溢れる一方、格差、貧困、労働環境不全等の問題を抱え、宗教や同国コミュニティに絆を求めていく。ただ、元来、K的職場や農村花嫁候補などを担ってきた外国人の地位につき、日本の経済力の相対的・絶対的低下に伴う地殻変動が現出している点も。 例えば、農家の花嫁のなり手が減少、性風俗の行き先がタイや韓国(なお、著者は将来の逆転現象を示唆)へ、など。なお、「性の王国」の後日談、すなわち、買春ツアー参加者と思しき事業家が現地妻?らしき飲食店経営者を通じ、農村花嫁斡旋に手を染め、相応の対価を得ていた様には…。

Posted byブクログ

2016/07/12
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さすがの切り口です。この著者は好きでたまに読みますがやっぱり面白い。 近くて遠い、在日外国人についてのルポ。 それも、死や性など同じ日本人でもタブー視されるようなことに首を突っ込むところがいいですよね。ほんと面白いというより勉強になります。そしてたまに見かける在日外国人への視点も変わります。 印象に残ったのは「業界よもや話」の中に登場する在日三世のスクラップ業社長の話。自分も野望と共に海をわたってきた在日なのに日本に慣れすぎて新興の在日外国人のたくましさに圧倒されているという話。 外国人だからなのでは無いのでしょう。日本人はとかく外国人を一括りにして見る傾向があるがそこにも大きな違いがあるのだとつくづく思いました。 在日の人々と関わりのある方、一読してみてはいかがでしょう? とくに都内の鶯谷あたりで韓国系で失敗している方!心当たりがあれば一読を。裏がわかります(笑)

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2016/03/19

安心の石井光太クオリティ。今回も面白く読ませていただいた。 日本に住む外国人たちが、どうやって生活をして、何に悩み、苦しんでいるかが感じ取れた。意外なのは東京だけではなく、群馬や静岡といった郊外にも広がっていってるという事。地域の住民との軋轢もあると思うので、移民や外国人労働者の...

安心の石井光太クオリティ。今回も面白く読ませていただいた。 日本に住む外国人たちが、どうやって生活をして、何に悩み、苦しんでいるかが感じ取れた。意外なのは東京だけではなく、群馬や静岡といった郊外にも広がっていってるという事。地域の住民との軋轢もあると思うので、移民や外国人労働者の、受け入れが進むともっと大きな問題になるだろうので、今時点での課題に取り組んでいかないとひどい事になりそうだわ。逆に今取り組み土壌を作ってしまえば後から来る人たちも日本にあわせやすくなるんではなかろうかね? 外国人が死んだ時の移送方法には驚かされたし、そこにも宗教が大きく影響するのだな。 韓国人売春婦は噂ではなくホントだったのね。

Posted byブクログ

2016/03/03

1日20体弱の死体が日本から海外へ運ばれている。棺の内側は金属コーティング(韓国行きのみなぜか木製でも可)。死体とドライアイス類以外は不可(大使館員立会いで確認)。病院の死亡診断書、パスポート、受け入れ国の入国許可書、葬儀社の梱包内容証明書、受け取り人の連絡先、葬儀社のエンバーミ...

1日20体弱の死体が日本から海外へ運ばれている。棺の内側は金属コーティング(韓国行きのみなぜか木製でも可)。死体とドライアイス類以外は不可(大使館員立会いで確認)。病院の死亡診断書、パスポート、受け入れ国の入国許可書、葬儀社の梱包内容証明書、受け取り人の連絡先、葬儀社のエンバーミング証明書、全て揃わないと不可。 エンバーミングで12〜20万、ドライアイスや書類作成、人件費を加えると20〜40万、空輸代で10〜60万、空港から遺族自宅までを含めると数百万になることも。 イスラーム墓地では幽霊は出ない(死は最後の審判までの仮眠期間のため) 韓国内での売春規制強化により日本に売春婦が大量流入、価格破壊で日本人、東南アジア人を駆逐。ウェブ広告無店舗型デリバリーの開業をコンサル会社が手助け、激しく画像修正、作っては潰し作っては潰し。ホームレスとの偽装結婚による在留資格延長。 日本のインド料理屋の大半はインド料理を知らないパキスタン、ネパール、バングラデシュ、スリランカによるもの。建築現場や工場で働いていたものの倒産などにより職場を失った人、体力が衰えて転職した人が中心。

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2014/12/21
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各国から日本に来た人々のコミュニティの、日頃意識しない面を見せてくれる。遺体搬送、売春、偽装結婚、宗教、日本人の誤った幻想に基づく商売など。 日本起源の宗教団体が、外国に根を張っている事例も。 「インド料理」店事情が面白かった。

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2014/09/28

石井光太氏のことは、東日本大震災後の釜石の様子を描いた『遺体』で知った。その後にアジアの発展途上国の貧困に的を当てたルポを多く書いたフォトジャーナリストであることを知り、いくつかの本を読んだ。 本書は、そのような経験を活かして日本にいる在留外国人についてのルポ。10年、20年前...

石井光太氏のことは、東日本大震災後の釜石の様子を描いた『遺体』で知った。その後にアジアの発展途上国の貧困に的を当てたルポを多く書いたフォトジャーナリストであることを知り、いくつかの本を読んだ。 本書は、そのような経験を活かして日本にいる在留外国人についてのルポ。10年、20年前とは経済面での日本の相対的ポジションもずいぶんと時間をかけて変わってきている。インタビューはその歴史を掘り起こす作業でもある。 日本で死んだ外国人の遺体処理の話から始まり、性風俗で働く女性たちの話、結婚ビジネスの話、宗教活動の話、HIV感の話が語られる。彼らにはビザの話が常につきまとう。結婚ビジネスの話や健康保険の話はそこから発生している。特に性風俗に関わる話は、国際情勢や各国特有の事情が垣間見られて面白い。取材も東京に留まらず、群馬、栃木、三重、岡山、大阪など広く、生の声が拾われている気がする。 国際化や移民の受け入れといったことが、少子化問題や景気対策問題で言われるが、ここに書かれているような事情を知っていることも必要なのかもしれない。もちろん、ここに書かれたことはそれらのごく一部であることも。

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2014/02/02

2011年の外国人登録者数、約208万人。(長野県の人口と同じ)。東京40万人、大阪20万人、愛知も20万人。このほかに、不法残留者約8万人。観光・ビジネスでの訪日外国人、2010年に860万人(大阪府の人口と同じ。)昨年は1000万人を超えたらしい。  日本でなくなった外国人...

2011年の外国人登録者数、約208万人。(長野県の人口と同じ)。東京40万人、大阪20万人、愛知も20万人。このほかに、不法残留者約8万人。観光・ビジネスでの訪日外国人、2010年に860万人(大阪府の人口と同じ。)昨年は1000万人を超えたらしい。  日本でなくなった外国人を海外に遺体搬送するビジネス。イスラーム墓地。三重県にあるという売春島。イスラエル人の露天商ビジネス。タイ人の占い師。薬売り。霊友会のネパールでの布教。外国人医療。インド式英才教育幼稚園。中古車販売業。インド・ネパールレストラン。日本社会の中に入り込み、その中で生活する人々。  先週のNHK,今から約20年前にフィリピン人女性と日本人男性との間に生まれた子どもたちが成人し、日本国籍取得のために多数来日している。彼らを狙った詐欺ビジネスが横行しはじめている、、。(ビザ取得代行のために数十万円を請求)  彼らだけでなく、多くの在日外国人の声がもっと聞こえる世の中になればいい、と思う。

Posted byブクログ