ミレニアム3(下) の商品レビュー

スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】

2015/12/02

勧善懲悪！裁判を経てリスベットのゴタゴタに片がつき、スッキリ。作者が逝去されてしまったのが、本当に惜しい。

2015/11/05

勧善懲悪。悪人はきちんと報いを受ける。
壮絶な人生を背負わされたリスベットが、ついに一人前の人間として認められた結末に心底胸をなでおろした。

徹底的に官警を信用せず、アンダーグラウンドな世界で生きてきたリスベットが、法の手続きを踏んだ裁判で身の潔白を証明したのが感慨深い。その上、「班」に関する警察の事情聴取に協力するとは……
一人前の大人と認められたからこそ発生する責任。それまで社会に弾き飛ばされてきた彼女が、社会の一員として、その役目を果たした瞬間。

このシリーズを貫くテーマは「女を憎む男たち」と、それに屈しない女性たちの活躍だ。
差別的で偏見に満ちた男に負けずに戦う女性たちの姿は頼もしい。女性を貶めるのに失敗した男が地位を失っていくのがすがすがしい。
しかし、そうした男たちの姿を見て、私も彼らのような差別や偏見にとらわれていないと言えるだろうか？と思うこともしばしばだった。
ミカエルとエリカの特殊な関係に、歪でグロテスクなものに対する嫌悪感を抱かなかっただろうか。
プレイグのような引きこもりの男を、見下してはいないだろうか。
ハリエットを容姿と家柄に恵まれた存在として、妬みはしなかっただろうか。
リスベットのような「変わった子」が社会で苦労し時に理不尽な扱いを受けることを、仕方のないことだと想いはしなかっただろうか。
そうした、無自覚に抱えている差別や偏見をえぐり出されたような気分になった。

2015/10/28

面白かった。
1作目、2作目は本作の法廷シーンのためにあったかのよう。
アニカ、カッコイイ〜。

作者が逝去されたことが非常に残念です。

同じような海外ミステリーで、何かオススメがありましたら、ぜひ教えてください。

2015/09/14

読み応えあり。ド級に面白い。
久々に夢中になってしまった。

最後まで引っ張りやがって、
もー最後の1Pまで気がぬけなかった。
ハリウッド映画か。

ラストがあっさりしすぎで、
和みがもちっとあってもいいかなー。

2015/05/27

間違いなく、これまでで読んだ小説の中で一番興奮した物語。
自分の中での新しいヒーロー「リスベット・サランデル」を世に送ってくれてありがとう、著者。

2015/04/06

「ミレニアム」三部作をついに読了しました。
全部読むのにかなり時間がかかりましたが、最後は部屋が薄暗くなっているのにも気付かないほど小説の世界に入り込んでしまいました。
この小説では特に女性が魅力的に描かれています。どこの国でも女性が自立し、男性と同等に働くのは困難を伴うのだなと思いましたが、そんな女性たちを認め、サポートしてくれる魅力的な男性の登場人物も出てきてほっとさせられました。
著者が急死してしまい、この続きを読むことができないのが本当に残念です。著者の遺したコンピューターに4の草稿があったと言われていて、それが出版されるのかどうか注目しています。
とにかくおもしろいので、おすすめです。

2015/03/16

シリーズ4を読めないのが残念。実はシリーズ10までの下書きがあって、ラーソンの隠し金庫から発見された、とかないかな。この後すぐに他の本を読む、ということができない。あー、4作めを読みたい！

2015/03/10

いや～最高だった。

ほんま止まらんかった。

夜更かししまくり（笑）

でも、ミカエルとリスベットはこれでいいのか？

それより、ミカエル！
羨ましいというより、
「おまえ…それでいいのかよ！」って思う（笑）

2015/01/17

物語が終息に向かうにつれて、膿が一気に吐き出されていく。
裏公安、ちょっとお粗末だな、と思わなくもないけど、敵の裏をかいて、力を合わせて立ち振る舞った主人公たちの勝ち。
本編とは一見別次元で起きたけど物語を丸く収めるのに一役かったエリカへの嫌がらせ。
こっちも丸く収まってよかった。

これでお別れだと思うと少しさみしいね。

2014/12/30

第3巻。いやー、面白かった。おそるおそるの第1巻。スリル万点の第2巻、スカッと感激の第3巻。
評判のミステリー。内容は書きませんが、読む価値大、です。