1,800円以上の注文で送料無料

ミレニアム3(下) の商品レビュー

4.6

200件のお客様レビュー

  1. 5つ

    119

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/04/03

一言で言えば「面白い」ともかく良く出来た小説だった。 難を言えば、ミカエルの人物設定が出来過ぎで嫌味だ。 結局、この男は無自覚の内に多くの女性を傷つけている。 傷ついても、憎み切れない女達が悲しい。 このような人物設定をする作者も好きになれない。 まぁ、僕の様にもてない男のひがみ...

一言で言えば「面白い」ともかく良く出来た小説だった。 難を言えば、ミカエルの人物設定が出来過ぎで嫌味だ。 結局、この男は無自覚の内に多くの女性を傷つけている。 傷ついても、憎み切れない女達が悲しい。 このような人物設定をする作者も好きになれない。 まぁ、僕の様にもてない男のひがみだけどね。

Posted byブクログ

2022/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2022.3.22 読了 私はやはりリスベットが好きだ。 彼女がミカエルとアンデルス・ヨナソン医師の協力を得て外界との繋がりを持ち始めた辺りから一気に物語に引き込まれて行った。 裁判でのアニカ・ジャンニーニの手腕も見事だったし前半のジリジリとした諜報合戦と綿密に練られた作戦が全部綺麗に報われる形となってスカッとした。 ザラがグルベリによってあっさり殺されてしまったことと長年に渡ってザラを守り機密活動を行ってきた"班"の動きが途中からパッタリ見えなくなって裁判前に急に動きだしたかと思ったらミカエルたちの策略にまんまとひっかかっていて慌てて下手打ってる間の抜けた組織であったとことかミカエル側にとってずいぶん都合のいい展開な部分もあったけど全体としては1、2と同様に最後までハラハラドキドキ楽しめる作品だった。 これからリスベットが当たり前の生活を享受していく中でどう変わっていくのかは見たいようで見たくないような複雑なところ なにがあっても一本筋の通ったクレイジーさは変わらないでほしいなと思う。 最後に リスベットの魅力にはどっぷりはまったけれど3まで読んでもミカエルがなんでモテるのかはちっともわからなかった(^_^;)

Posted byブクログ

2021/11/16

映画化されアカデミー賞編集賞も受賞した作品。 世界的に売れに売れた本の一つだが、著者は最後まで見ることなく死去。 悪魔崇拝者、レズビアンと呼ばれる女性は強く、一人で立ち続けている。 数奇な運目に飲み込まれ、多くの人に蔑まされながらも、ある意味で達観して戦い続ける。 洞察力と行動...

映画化されアカデミー賞編集賞も受賞した作品。 世界的に売れに売れた本の一つだが、著者は最後まで見ることなく死去。 悪魔崇拝者、レズビアンと呼ばれる女性は強く、一人で立ち続けている。 数奇な運目に飲み込まれ、多くの人に蔑まされながらも、ある意味で達観して戦い続ける。 洞察力と行動力のある記者とともに進み、その結果がわかる最終章。 こうあるべき、こうだろうという想像が、多かれ少なかれ人にはあるだろう。 それでもこの本の中でも、色メガネをかけていない人たちは、 彼女がおかしくないということを理解している。 多様性、尊重といわれる世の中で、どれだけの人がそのことを実践できているのだろうか? その前に目の前の人にきちんと向き合えているのだろうか? この本の本当のところは、目の前にいる人と理解、認識、許容し合い、 お互いにお礼を言えているのかという、根幹のコミュニケーションを言っている気がした。 以下抜粋 - 「ひとりのほうがいいわ。あまりしゃべらないならいっしょにいてくれてもいい。うちに来てセックスする気はないわよね?」 「ええっ?」とアニカ・ジャンニーニは言った。 「やっぱり。あなたは筋金入りにのストレートだものね」 アニカ・ジャンニーニは急に愉快そうな表情になった。 「依頼人からセックスに誘われたのは初めてよ」 「興味ある?」 「ごめんなさい。まったくないわ。でも、誘ってくれてありがとう」(P.508)

Posted byブクログ

2021/10/11

三部作の第三部です。 解説者によれば、 「第一部が孤島ミステリーであり、サイコ・スリラーであったとするなら、第二部は警察小説&復讐小説であり、第三部はスパイ・スリラー&リーガル・サスペンス。つまりこの三部作にはミステリーのあらゆる要素がぎっしり詰まっている。まったくすごい小説...

三部作の第三部です。 解説者によれば、 「第一部が孤島ミステリーであり、サイコ・スリラーであったとするなら、第二部は警察小説&復讐小説であり、第三部はスパイ・スリラー&リーガル・サスペンス。つまりこの三部作にはミステリーのあらゆる要素がぎっしり詰まっている。まったくすごい小説があったものだ」 言い得て妙。いやはや、まったくすごい小説があったものです。 大円団へと向かうまでの「スパイ・スリラー」、そして大円団での「リーガル・サスペンス」。 圧倒かつ圧巻。

Posted byブクログ

2021/06/17

ここまで一気読み。サランデルの問題は最初読み始めたときよりも根が深かったけど、根本的なところから解決ができてよかった。ブルムクヴィストはサランデルをただ1人の女性として見てると思いきや、そうではなく。フィグエローラが毎朝走りに行くことやジムでのトレーニングでつちかった体は魅力的だ...

ここまで一気読み。サランデルの問題は最初読み始めたときよりも根が深かったけど、根本的なところから解決ができてよかった。ブルムクヴィストはサランデルをただ1人の女性として見てると思いきや、そうではなく。フィグエローラが毎朝走りに行くことやジムでのトレーニングでつちかった体は魅力的だろう。ここまで、スウェーデンの家の描写や、必ずコーヒーを振る舞うところ、サンドイッチよく食べてるなと思った。戦闘に向かう時は腹ごしらえというかんじで、サランデルはリュックにフルーツを持っていくとか、そういう生活面が感じられるところも好き。ひと段落した後の話題はどうなるんだろうと楽しみ。

Posted byブクログ

2021/05/24

このシリーズは、リスベットが動き出すと俄然面白くなる。 最初は四面楚歌だったリスベットに、次第に味方が集まってきて反撃のチャンスをうかがい始める……。 そして、圧巻はリスベットの裁判シーン。 エクストレム検事は少しかわいそうだけど、まぁ、どこの会社にも必ずいる「自分はできる...

このシリーズは、リスベットが動き出すと俄然面白くなる。 最初は四面楚歌だったリスベットに、次第に味方が集まってきて反撃のチャンスをうかがい始める……。 そして、圧巻はリスベットの裁判シーン。 エクストレム検事は少しかわいそうだけど、まぁ、どこの会社にも必ずいる「自分はできる人」的、勘違い上司……しょうがないね。 だいたいそういう人って、部下の話聞かないし、権力には弱いから、ダメダメ〜。 さて、読み終わるといくつも疑問が……。 いったい何がしたくてザラチェンコは亡命したんでしょうか? 「班」はザラチェンコを保護して秘密とするのに、あれだけの労力と犠牲注ぎ込んだ結果、何を得たんでしょうか(……老人の「生き甲斐」では割りに合わないでしょ……)? エリカの転職は、なんだったんでしょう? うん、楽しかったけど、 このシリーズ、ひとまず休憩。

Posted byブクログ

2021/03/28

いやー読まされた。シリーズ最高潮にして最高傑作でしょ。いくつものサイドストーリが散りばめられ、ヒーローとヒロインが出会わないまま、メインストーリーは続き、最後まで展開が読めない。 終盤はアクションシーンもありと、一気に読むしかなかった。 悪役で始まっても、ラストにはとってもい...

いやー読まされた。シリーズ最高潮にして最高傑作でしょ。いくつものサイドストーリが散りばめられ、ヒーローとヒロインが出会わないまま、メインストーリーは続き、最後まで展開が読めない。 終盤はアクションシーンもありと、一気に読むしかなかった。 悪役で始まっても、ラストにはとってもいい人になってる物語もあるが、リスベットがリスベットのままで終わったのがよかった。 しかし、無痛症って。。。

Posted byブクログ

2021/03/25

それにしても、どえらい三部作だった。こういうウルトラ名作をうっかり読み逃してしまうから、やっぱりひたすら面白さだけを求めて選んでいこう、と改めて思う。 最後に一挙逆転を信じつつ、なかなか思うように進まない展開にヤキモキしていたけど、その分、ラストの法廷場面の爽快さは絶品。その手前...

それにしても、どえらい三部作だった。こういうウルトラ名作をうっかり読み逃してしまうから、やっぱりひたすら面白さだけを求めて選んでいこう、と改めて思う。 最後に一挙逆転を信じつつ、なかなか思うように進まない展開にヤキモキしていたけど、その分、ラストの法廷場面の爽快さは絶品。その手前の、黒幕一網打尽逮捕劇も含めて、シリーズ内でも随一の痛快さだった。この後の構想も実際に練られていて、実際別の著者の手で作品化もされているけど、そちらの出来は果たしてどうなんだろ?元ネタが好きなら、スピンオフもそれなりに楽しめちゃうから、本作の以降続刊もきっと面白いに違いない。近いうちに読めると良いな。

Posted byブクログ

2021/03/18

このミス海外編2010年版10位。3部作の3作目。シリーズ物というより全部で超長編の1作という感じ。3作同時に発表されているようだし、徐々に話が大きくなってくるが、きちんと全体設計されており、変なシリーズもののように段々話がエスカレートしていって収集つかなくなる感じではない。本作...

このミス海外編2010年版10位。3部作の3作目。シリーズ物というより全部で超長編の1作という感じ。3作同時に発表されているようだし、徐々に話が大きくなってくるが、きちんと全体設計されており、変なシリーズもののように段々話がエスカレートしていって収集つかなくなる感じではない。本作はスパイ&秘密警察物。最初は買春スキャンダルの話だが、秘密警察の犯罪とその犠牲となった主役のサランデルとの闘いが中心となる。出版業界の引き抜きに伴う人間関係や事件、警察の内部捜査、サランデルを守る様々な人たちの献身、恋愛、法廷での論戦、格闘、等、様々な要素が平行して進んで行く。複雑な内容ではあるが整理された形で提示されるので個々の話が理解しやすくすぐに物語に引きずり込まれる。息詰まる緊迫感を持続しながら一気に読み切ってしまう。幕の内弁当という有名料亭の松花堂弁当というか、盛沢山でありながら一つひとつの話が秀逸です。登場人物の数がハンパないし、通常はカタカナ名がこれだけ出てくるといやんなるもんですが、一人一人の描きわけ技術がすぐれててあんまり苦にならない。味方か敵かが最初の段階で分かるので楽だし、一人一人は漫画チックにデフォルメされたキャラではなくそれぞれが複雑性を持ってリアルに描き分けられてるのが凄いのです。登場人物が魅力的すぎて、何も事件がおきずに、会話を交わしているシーンだけでずっと見ておきたい気になる。号泣したり、超感動するってわけではないのだけど、ぐいぐい引き込まれて永遠に読み続けていたい心地良さが他にない魅力です。最高傑作です。自分的にはこの3部作は今まで生きてきたなかで一番おすすめかもです。

Posted byブクログ

2020/08/21

上巻がリスベット動けずでちょっと退屈だったので どうなることかと思いましたが、コリャ傑作だわ! 半沢直樹もびっくりの怒涛の展開 最高に気持ちいい完全勝利でエピローグを迎え これでこの興奮も終わりかぁ〜って思ったところに 最後の決着を持ってきてくれて、ほんと最高だった。

Posted byブクログ