1,800円以上の注文で送料無料

高遠城の攻防と一夜の城 の商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中井均・笹本正治講演集。副題は、織田軍の陣城について考える。  伊那一夜の城の謎を探る 中井 均  戦国時代のムラと城   笹本正治 本書は2010年に開催された長野県考古学会考古学講演会の記録集である。伊那市冨県に「一夜の城」があり、織田信忠が高遠城攻略のために一夜の陣を構えたとされる。 中井氏は、当該施設の遺構、地籍図、小字名などや周辺の施設との比較から「一夜の城」は在地性が薄いと判断している。織田、豊臣の陣城についても紹介されており面白い。 笹本氏の見方は、何も無いところに織田軍が構築したものではなく、村の有力者の館を活用したとのこと。武田勝頼の文書(埋橋家文書)を紹介しながら、ムラと城、統治のあり方などを解説している。 90ページに満たない本であるが内容は充実しており面白かった。

Posted byブクログ