名もなき毒 の商品レビュー
図書館で読みました。面白かった。 もう一度読みたいです。シリーズもあるので、そのうち集めようと思います。
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杉村三郎シリーズ1作目より面白かった! 色んな「毒」は世の中のどこにでも潜んでいるのだと思う。 あと「原田いずみ」を「ハラダ」だと思って読み進めていたら、だいぶ後半の方で「ゲンダ」ということが発覚した。
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婿養子サラリーマン杉村が主人公のシリーズ2作目だったようですが、1作目を読まなくても十分楽しめました。 大企業の会長の娘と結婚し、逆玉に乗った婿養子としての微妙な立場と、持ち前のお人好しな性格からいろんな人と関わり、事件を解決していくというお話です。 ・モンスター社員の解雇トラブル ・無差別連続毒殺事件 この2つに巻き込まれた杉本ですが、これと土壌汚染問題があったり、物質的・精神的な意味での『毒』の話がうまく絡み合って物語が進んでいき、飽きずに読み進められました。 杉村家族や広報室のメンバーなどの登場人物も親しみやすく、特に杉村の義父である今多会長が杉村の支えとなっていて、頼しく安定感のある存在として好きなキャラでした。 原田いずみの嘘つきで感情的などうしようもない行動が、ハラハラしつつなんだか目が離せず、中盤以降の原田家の家族にした仕打ちのくだりもページをめくる手がとまりませんでした。 そしてその家族を崩壊させた原田いずみの嘘が、もし真実だとしたら今までの彼女の行動につじつまがあってしまうのでは。。。得体の知れない原田いずみの毒に翻弄される杉村たち。このあたりもぅたまらんかったです。
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原田いずみの執拗さに嫌悪を抱きながらもどのような着地点になるのか楽しみながら読んでいた。 どこの世界にも自分の狭い考えの中でしか輝けず、他者に攻撃的になる人物はいるもので、いずみはかなり極端な例ではあるが現実的な切り口であったと思う。読み終わると題名の深さを感じる作品であった。
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実家に帰省した時にたまたまあった本の中で、宮部みゆきさんの本、ということで読み始めたのですが、「あれ?この本なんか覚えがある…」ネットで調べるとやはり、小泉孝太郎主演でドラマ化されてました。お嬢様育ちの奥さんが国仲涼子さんだったのは覚えているのですが、その他は覚えてなくて…。トラ...
実家に帰省した時にたまたまあった本の中で、宮部みゆきさんの本、ということで読み始めたのですが、「あれ?この本なんか覚えがある…」ネットで調べるとやはり、小泉孝太郎主演でドラマ化されてました。お嬢様育ちの奥さんが国仲涼子さんだったのは覚えているのですが、その他は覚えてなくて…。トラブルメーカーでこの小説の中で大事な役割を果たす原田いずみさんを江口のり子さんが演じていたのも覚えてなくて…「これは経費で落ちません」以来、とても気になっている女優さんなので、覚えていないのが残念。ドラマ、Netflixとかで再放送されてないかなぁ〜 (余談ですが、宮部みゆきさんも小泉孝太郎さんは、杉村三郎にぴったりと言われていたそうです) お話は、杉村三郎が務める広報室でのトラブルと、連続殺人事件が絡み合いながら進んでいきます。 「私は、我々の内にある毒の名前を知りたい。誰か私に教えてほしい。我々が内包する毒の名は何というのだ。」と、最後の方で杉村三郎は思うのですが、この本の中では人間の内と外にあるいろんな毒が使われていて、それは「名もなき毒」というタイトルにも表されています。 我々の日常に毒は存在していて、我々自身も毒なのだ、というお話は少し怖い気もしました。 このお話は、実は第2作で、「誰かsomeday」という1作目と「ペテロの葬列」という3作目があるそうなので、 それもこれからぜひ読んでみたいと思います。
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面白かった! 散歩中の男性が亡くなり。飲んだパックの飲料から毒物が検出。連続殺人事件と三郎さんの部署のアルバイト、トラブルメーカー原田いずみ。 宮部みゆきさんの、心の闇がグッと表面化される文章、あーこの感じ!どこか遠くではなく、身近に起きてもおかしくない人の毒、、 人とは、悪も持...
面白かった! 散歩中の男性が亡くなり。飲んだパックの飲料から毒物が検出。連続殺人事件と三郎さんの部署のアルバイト、トラブルメーカー原田いずみ。 宮部みゆきさんの、心の闇がグッと表面化される文章、あーこの感じ!どこか遠くではなく、身近に起きてもおかしくない人の毒、、 人とは、悪も持ち合わせている、 それが、こんなにも表面化するのを見せられると、怖かった
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名もなき毒とはなんなのか‥宮部みゆきならではの心理描写で綴っていく。鮮やかな謎解きではないミステリー。杉村三郎シリーズの第2弾。ドラマ化もされた。杉村三郎の人柄がいい。 2007年 吉川英治文学賞
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杉村三郎シリーズという事で買った一冊。 毒の話でした。 土壌汚染、シックハウスなどの環境からの毒、薬品の毒、人間から出る毒、いろんな毒が出てきた。 どの毒も嫌だが、人間の毒が一番嫌な毒だった。 この話に出てくる元アルバイトの女性は最後まで救いようのない人物でまさしく毒 実...
杉村三郎シリーズという事で買った一冊。 毒の話でした。 土壌汚染、シックハウスなどの環境からの毒、薬品の毒、人間から出る毒、いろんな毒が出てきた。 どの毒も嫌だが、人間の毒が一番嫌な毒だった。 この話に出てくる元アルバイトの女性は最後まで救いようのない人物でまさしく毒 実際に同じ様な人物がいそうで怖い このシリーズで最初の小説「誰か」の話しでも思ったが、主人公の私生活がなんか違和感がある。 ままごと?幸せを演じてる?リア充?なんて表せばいいかわからないが、私生活の部分がイラッとする。 ハングリーな部分がなく物足りない感じが、話の面白さを減らしてる感じだ。 毒が新たな毒を生み毒に感染した人が毒で人を殺す。でも毒で毒を解消できなかった。そんな小説でした。
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読み始めた時、無差別連続…か、犯人捜しに苦戦するかも いつそれらしき人物が登場するかページをめくり読み進めることができました。 毒にも色々あり、何事にも落ちつき対処できる人間になれたらいいな。
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☆誰もが出会うかもしれない毒☆ 『名もなき毒』宮部みゆき 杉村三郎シリーズ第二作。新しく今多コンツェルン広報室でアルバイトをすることになった原田いずみ。面接で話していた仕事は全くできず、広報室をトラブルと混乱の渦に巻き込み解雇されてしまいます。恨みに思った彼女は訴訟を起こすと会長...
☆誰もが出会うかもしれない毒☆ 『名もなき毒』宮部みゆき 杉村三郎シリーズ第二作。新しく今多コンツェルン広報室でアルバイトをすることになった原田いずみ。面接で話していた仕事は全くできず、広報室をトラブルと混乱の渦に巻き込み解雇されてしまいます。恨みに思った彼女は訴訟を起こすと会長に手紙を送りつけます。窓口として対応することになった杉村は彼女の経歴を調査し、過去に彼女が起こしたトラブルの対応に当たった私立探偵の北見一郎から話を聞きます。その場に居合わせた連続無差別毒殺事件の被害者の孫の古屋美智香と知り合いになり、そちらの事件も調べはじめるのですが…。現代ではだれもが遭遇するかもしれないモンスターとして登場する原田いずみ。彼女の行動には背筋が寒くなります。現代の毒と現代から取り残された毒が交錯するクライマックスはまさに手に汗を握ります。なぜ、こんなに人間の闇を描けるのでしょうか…。脱帽です。
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