柿安の食べ物商売心得帖 の商品レビュー
デパ地下の惣菜コーナーに行くとその中に「柿安ダイニング」という店がある。西武池袋に行くと「から揚げ」をたまに買うことがある。山盛りに陳列されたから揚げを見るとつい買いたくなってしまう。 偶然、BOOK・OFFで柿安に関する今回の本を見つけたので買って読んだ。 この本...
デパ地下の惣菜コーナーに行くとその中に「柿安ダイニング」という店がある。西武池袋に行くと「から揚げ」をたまに買うことがある。山盛りに陳列されたから揚げを見るとつい買いたくなってしまう。 偶然、BOOK・OFFで柿安に関する今回の本を見つけたので買って読んだ。 この本は2011年に発行されたもので、創業140年と書いてある。今年は10年たっているから150年かあ。老舗だったのか、知らなかった。 元々、祖父の赤塚安次郎は、牛ではなく柿を扱っていた。三重県の津から桑名へ運んで市場で商売をしていた。そこから「柿の安っさ」または「柿安」と呼ばれていた。 どうして、惣菜を扱う店の名前に「柿」がつくのか不思議だったが、その謎が解けた。 その安次郎が江戸に行ったときに、「牛鍋」に人気を見て自分でも商売をしたいと思ったことがきっかけだった。 その後、著者の父親の3代目、二三雄になると、肉の小売りに力をいれたり、八百屋に牛肉の委託販売をするなど、今の柿安につながる商売をしていた。 桑名から松阪へ、さらに長島温泉、名古屋にある名鉄メルサの社長から出店しないかと誘われて進出。そこから銀座の名鉄名古屋メルサに出店、デパ地下に進出していった。いろいろな苦労があったが、それを乗り越えて今の姿がある。 柿安がダイニング部門に力を入れたのは、バブル崩壊がきっかけだった。レストラン部門の売り上げが落ち込んだので、惣菜の売り上げを伸ばそうと思った所から始まった。 意外に思ったのは、柿安が「口福堂」という和菓子店を運営していたことだ。2005年に始めて、イオンなどと組んで和菓子を売っている。 まさかという名の坂がここにあった。 しばらく柿安の惣菜を買っていないので、買って帰って食べようかな。
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