さよなら!僕らのソニー の商品レビュー
•ソニーがハードからソフトへと転換を図ったこと、技術軽視に傾いたこと、技術者の流出、経営状態が悪化した経緯がよく分かる。 •一方で出版後10年以上経った今、ソニーはソフト変換の成果をもとに大復活を見せている。当時の判断は間違っていないとも言える。 •さらに、ハードの凋落もイメージ...
•ソニーがハードからソフトへと転換を図ったこと、技術軽視に傾いたこと、技術者の流出、経営状態が悪化した経緯がよく分かる。 •一方で出版後10年以上経った今、ソニーはソフト変換の成果をもとに大復活を見せている。当時の判断は間違っていないとも言える。 •さらに、ハードの凋落もイメージセンサーやデジカメのコア技術で復活を見せており、その後10年で何が起こったのか、興味深い。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「技術のソニー」ブランドはいかにして凋落したのかを、ソニーの経営陣の動きから読み解いた本。 ソニー暗黒の低迷期とブランド失墜はなぜ起こったのか。本書を読むと、創業の理念からかけ離れていき、自己保身に走ろうとする経営陣が原因であることが見えてきます。 ムダには未来のために必要なムダ(先行投資)と、本当のムダ(不必要な出費)があります。ソニーの大きな失敗は先行投資までカットしたこと。
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1962年、アメリカ・ニューヨークの一等地である五番街に「SONY」のショールームが開設された。終戦からそんなに経っておらず、まだまだ反日感情の強いアメリカで、その玄関にたなびく日章旗(日の丸)に当地の日本人は勇気付けられたが、それは社長の盛田氏の「悲願」であると同時に「覚悟」で...
1962年、アメリカ・ニューヨークの一等地である五番街に「SONY」のショールームが開設された。終戦からそんなに経っておらず、まだまだ反日感情の強いアメリカで、その玄関にたなびく日章旗(日の丸)に当地の日本人は勇気付けられたが、それは社長の盛田氏の「悲願」であると同時に「覚悟」でもあった。1980年代の「ウォークマン」や家庭用ビデオカメラ「ハンディカム」など、独特のアイデアと技術力で世界を相手に急成長し、あのスティーブ・ジョブズ氏までが憧れた“SONY”の神話が、その後の経営判断によって崩壊していった経緯をたどる。本業であった「モノづくり」からコンテンツビジネスに、目先の利益を追い求めてハードからソフトに方向転換した「采配ミス」が、日本を代表する企業を苦しめたと分析するのはジャーナリストでノンフィクション作家の立石氏。
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これが現実なのか、と思ってしまうが大企業、グローバル企業はこういう問題をいつもはらんでいることだと思う。
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ソニーの迷走を経営陣に焦点を当ててまとめた本。出井氏やストリンガー氏の経営方針が井深氏、盛田氏が創った古き良きソニーをどう変えてしまったかと切々と著している。 ソニーファンであった著者のソニーへの愛を感じるが、ソニーとの別離(=ソニー復活の諦め)の宣言ともとれる。 『週刊ダイ...
ソニーの迷走を経営陣に焦点を当ててまとめた本。出井氏やストリンガー氏の経営方針が井深氏、盛田氏が創った古き良きソニーをどう変えてしまったかと切々と著している。 ソニーファンであった著者のソニーへの愛を感じるが、ソニーとの別離(=ソニー復活の諦め)の宣言ともとれる。 『週刊ダイヤモンド』の特集「さようなら!伝説のソニー」とセットで購入。
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ド文系・門外漢・言うだけ傍観者・昭和の知識で語る老害・基礎学力が崩壊している人間 による企業分析。その辺で飲んでるおじさんが書いたレベル(著者の立石の本業はスポーツ記者)。こんなものを世に出してしまった文芸新書は要反省です。
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ソニーの現状を見るとこの本は説得力がある。ただ、現在の全従業員を養うために短期的な収益が求められるのも仕方がないかと。昔のソニーらしさを求めるにはソニーが大きくなりすぎた感があるのは事実で、アップルや任天堂のようなファブレス路線とTV事業の縮小等の絞り込みを行い、新規事業に投資し...
ソニーの現状を見るとこの本は説得力がある。ただ、現在の全従業員を養うために短期的な収益が求められるのも仕方がないかと。昔のソニーらしさを求めるにはソニーが大きくなりすぎた感があるのは事実で、アップルや任天堂のようなファブレス路線とTV事業の縮小等の絞り込みを行い、新規事業に投資して誰もが欲しくなるようなソニー製品を作ってほしい。
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ソニーの経営史を振り返った本。 経営幹部の動きと商品・サービスの展開に焦点を当てつつ、その意思決定を分析し、ブランド戦略の失敗や、EVAの導入など様々な問題点をその理由と共に指摘。 特に経営者による製品のとらえ方次第で会社全体がこうも変化してしまうのかと驚いた。 エレクトロニクス...
ソニーの経営史を振り返った本。 経営幹部の動きと商品・サービスの展開に焦点を当てつつ、その意思決定を分析し、ブランド戦略の失敗や、EVAの導入など様々な問題点をその理由と共に指摘。 特に経営者による製品のとらえ方次第で会社全体がこうも変化してしまうのかと驚いた。 エレクトロニクス製品をツールと捉えたまでは良いとしても、製品をネットにつないだ後どう利益を上げるかというビジネスモデルを持たないまま経営にあたっていたストリンガー氏に筆者共々愕然とした。 いくら豊富な人材を抱えていてもトップ次第で会社が変わることを実感。
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ソニーかぶれの著者が、90年代後半から現在に至るまでの ソニーの凋落の原因を考察し、栄光の復活を期待しつつ失望する書籍。 2011年11月に出版されているのでストリンガー政権で本書は終わっている。 著者は「エレクトロニクス」のソニー好き故の厳しい内容だが、 根底に流れているの...
ソニーかぶれの著者が、90年代後半から現在に至るまでの ソニーの凋落の原因を考察し、栄光の復活を期待しつつ失望する書籍。 2011年11月に出版されているのでストリンガー政権で本書は終わっている。 著者は「エレクトロニクス」のソニー好き故の厳しい内容だが、 根底に流れているのはソニー愛。 その愛は創業者からの流れを汲む時代のソニーまで。 何故この本を手に取ったのかイマイチ覚えていない。 取り分けソニー好きな訳ではない。 CDを生み出したのに、ラジカセにコンポとソニー製品で いつも一番最初に不調になった箇所はCD読み取り部だった。 いまでは稼働する箇所が最も壊れやすいと身をもって理解しているが、 いち消費者としてはブランドイメージの低下になりうる。 プレステだって仕方なしに買った。 ナムコのシステム11の下位互換だというし。 持っていたソフトの9割はナムコ製だったし。 プレステはナムコ専用機と思っていた。 気づけばドラクエVIIが出たけど、何度熱暴走でデータが飛んだことか。 「ふっかつのじゅもん」の写し間違えなら自己責任だけど、 エアコンの効いた部屋で扇風機を直当てしないとダメなゲーム機を 出荷しちゃうなんて信じられない!今考えると。 コンシューマ品ってそんなもの? いやコンシューマ品だからこそ重要なんじゃないの! だからソニー信奉者ではなかった。 ソニー製品で唯一満足したのはMDウォークマン(MZ-E30)くらい。 あれも充電池部分が出っ張っていて不思議な外観だった、いま思えば。 技術に絡む話は面白かったが、経営者の話、特に技術系出身でない人の話になってから 読むのが怠くなってきた。 つまり本書が言いたい部分ってきっとココなんだよねきっと! 年明けの週アスではCESの英語スピーチで「KANDO」と連呼していたと報道されていたが VAIOでは感動できないんだね、もう二度と。 VAIO持ったことないけど505RXって響きに憧れたなぁ。 是非昨今の話題を増補版で扱ってほしいな。 それにしても、こうもアンチ巨人のように愛されるソニーってすごい。
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ブランド クオリティーと、メッセージで担保される 盛田氏の広告担当者への言葉 ウォークマンの販売が不信がられていたころ 「マーケットクリエーション(市場を作ること)というのは、マーケットエデュケーション(市場を教育すること)のことなんだ」
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