羊の木(1) の商品レビュー
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この世界では刑に服すというかたちで罪を償うことが制度として認めてられている。 そう僕たち(彼らは)ははやり直すことが出来るのだ。 でも現実はどうだ? 務めを終え出所した彼らに一般的な暮らしを過ごす場所は用意されているのだろうか。 自業自得とはいえそこにはあまりにも辛い人生が待っているのだ。 キレイごとでもなんでもなく制度として僕たちはやり直すことが認められているにも関わらずだ。 彼らの唯一といってもいい受け皿であるその筋への規制がますます強まるなか、現実的に起こりうる問題。 その解決策として実験的に国は出所した凶悪犯罪者たちの素性を隠し一般人として、ある一つの町に住まわせるところから物語は始まる。 ヒトクセもフタクセもある彼らがすんなり収まるわけもなく、奇妙な緊張感を保ちつつ物語はすすむ。 その緊張感はある種の狂気を孕んでおり、その狂気はすこしづつ事情を知る三人の受け入側の住人をも蝕んでゆく。 ように見えるのは考え過ぎか。 ぼのぼのでおなじみのいがらしみきおのデフォルメの効いたキャラクターが本来なら重いテーマである物語を非常に読みやすい作品にしていると思う。 キーワードのように挿入される“羊の木”といフレーズ、緊張感を保ちつつ変容していくそれぞれの関係。 次巻が待ち遠しい。
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何かが起こりそうな雰囲気だが、今のところ何も事件は起こらず。 引っかかるものがあるのだが、うまく言葉に出来ない。 次巻に期待。
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※このレビューにはネタバレを含みます
人が人を殺すときってどんな心境なんだろう?と考えた事がある。 対象に明らかな殺意や憎しみを持って殺人を犯す人間と、平穏に日常を暮らす人間のとの溝は、たった一筋の溝ではあっても、想像を絶するほど、とても暗くて深い。 殺人事件を起こした11人の受刑者を、平穏に生活するひとつの町が更正の為に迎え入れるところから物語がスタートする。 作品中には、得体の知れない嫌な緊張感が張り詰め、ささいな事でその糸は切れてしまうのではないかという不気味さが漂う。 普通の人間が殺人を犯した人間に対して感じる「恐怖と異質感」が作中つねに付きまとい、読んでいても心が落ち着かない。 土着の祭り、「のろろ祭り」の詳細も気になって仕方がないが、次巻、必ず「ただならぬ何か」が起こるような余韻を残して1巻は終わった。 次巻以降が楽しみな漫画がまたひとつ増えた。 文句なしに面白い。
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原作:山上たつひこ・作画:いがらしみきお、なんて漫画がこの世に送り出されることを誰が想像しただろう。 ストーリーについてはまだ未知数で、このあとどう展開されるかはわからないが、この二人の名前で即購入なのである。
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好きな作家のコラボレーション!いがらしみきおのよく出るようなキャラとは違う登場人物が独特の絵で動くのが面白い。早く続き読みたい!
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