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羊の木(1) の商品レビュー

3.5

26件のお客様レビュー

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2012/10/07

『法律は普遍的なものの集合だけど、殺人は究極の個人体験だ。法律という網で殺人という個人体験を掬おうとすると、抜け落ちるものがいっぱいある。抜け落ちたものの中にこそ殺人の本質がある。そう僕は考えています。法律の網をくぐり抜けたものが何かというと、生理感覚や皮膚感覚、あるいは情緒を通...

『法律は普遍的なものの集合だけど、殺人は究極の個人体験だ。法律という網で殺人という個人体験を掬おうとすると、抜け落ちるものがいっぱいある。抜け落ちたものの中にこそ殺人の本質がある。そう僕は考えています。法律の網をくぐり抜けたものが何かというと、生理感覚や皮膚感覚、あるいは情緒を通してでないとそれは見えない。』 と後の対談で山上さんが述べてますが、出所者11名を引き受ける市長。市でそうした対応が迫られることがあるのかそのあたりからして不明。故郷や縁故者分散させたほうがよさそうに思うが。 改心した人もいれば、執拗に交際を迫ったり、絞殺犯が鶏を締めてたりホラーっぽい雰囲気もある。どちらに持って行こうとしているのか一巻目では分からない。前提がうまく飲み込めないし、不要に不快なので続けて読みたいとは思わない。

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2012/10/02

全然笑えない、でも笑えちゃう。 無責任な市長が行った前代未聞のプロジェクト。 不穏な空気が充満する町、l何が起こるのか分からない気持ち悪さ。 嫌な汗をかきながらもページをめくる手が止まりません。

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2012/10/15

群像劇を描く際の適正な人数って何人なんだろう?このマンガの11人という数ははたして成功するのだろうか。登場人物のプロフィール(犯罪歴)を紹介する箇所がある。そこで11人分を7ページで一気にすませてしまう。カタマリでやってくる情報がここちよい。ちょっと足りないと思わせる絶妙さでグイ...

群像劇を描く際の適正な人数って何人なんだろう?このマンガの11人という数ははたして成功するのだろうか。登場人物のプロフィール(犯罪歴)を紹介する箇所がある。そこで11人分を7ページで一気にすませてしまう。カタマリでやってくる情報がここちよい。ちょっと足りないと思わせる絶妙さでグイグイ読ませる。人物紹介が終わると、あとはステージに各々が散らばり同時多発的に小さな事件を起こす。彼らを見つめる視点は4人、市長、仏壇屋、食器屋、地元誌記者。街中が包丁だらけになる奇祭が始まり何かよくないことが起こりそうな感じ。続巻を読まないことには何とも評価が定まらないが、なかなか他では読めない魅力がある。

Posted byブクログ

2012/04/03

ページの合間、コマの合間に漂う不穏さと狂気と紙一重の おかしさ、緊張感。さすがです。 山上といがらしセンセの奇跡のコラボ。 まだまだ楽しみにしてますっ!

Posted byブクログ

2012/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 昔の日本文学の香りがする漫画。 原作 山上たつひこ氏 作画 いがらしみきお氏 現代日本の閉塞した空気感をよく表現している。 後書きの対談も必見。 寺田君GJ!

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2012/01/04

もうすぐとんでもなくわるいことがおこりそうなところで、1巻は終わる。 過疎化が進む村?で、三役が住民には知らせず、刑期を終えた元囚人を受け入れるという話。

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2012/01/02

かつては海上貿易で栄えた人口13万人の港町・魚深市。住民の高齢化、人口流出、企業の撤退、過疎化…。日本の地方都市が抱える問題をこの町も背負っている。この町で、市長が、犯罪を犯し刑期を終えた受刑者を、更生促進事業として移住させる政府の極秘プロジェクトを受け入れた。それも市民には知ら...

かつては海上貿易で栄えた人口13万人の港町・魚深市。住民の高齢化、人口流出、企業の撤退、過疎化…。日本の地方都市が抱える問題をこの町も背負っている。この町で、市長が、犯罪を犯し刑期を終えた受刑者を、更生促進事業として移住させる政府の極秘プロジェクトを受け入れた。それも市民には知らせず元受刑者の過去を隠し転入させるというのだった…。 原作は(あの)山上たつひこ氏。とにかく不穏な空気の漂い方がスゴイ。犯罪経歴者に接する自分の心理が試されているようだ。バーチャルとはいえ、ある意味踏み絵的で怖いぞ。(2011/12/23)

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2011/12/20

怖~いマンガです。 とある日本の地方都市。かつては海上交易で栄えた港町。名を魚深市という。その町が、犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトの試行都市となる。一般市民には何も知らせずに元受刑者の過去を隠し転入させるこのプロジェクトの行方は!?

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2011/12/20

伊集院光が薦めていたので、購入してみた。 今後が楽しみな展開ではあるが、1巻はまだ序章という感じ。 2巻を楽しみに待っています。

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2011/12/19

先輩が貸してくれた。早稲田の喫茶店フェニックスにて読む。おっかない漫画だった。 過疎に悩むある地方都市で極秘プロジェクトが進んでゆく。かつて凶悪犯罪を犯した11人の受刑者を受け入れていく。この全容を知るのは、わずか3人。 その3人のうちでも、仏壇いづやの店主の自意識過剰な反応が、...

先輩が貸してくれた。早稲田の喫茶店フェニックスにて読む。おっかない漫画だった。 過疎に悩むある地方都市で極秘プロジェクトが進んでゆく。かつて凶悪犯罪を犯した11人の受刑者を受け入れていく。この全容を知るのは、わずか3人。 その3人のうちでも、仏壇いづやの店主の自意識過剰な反応が、薄気味悪く、何にもまして興味深い。これからどのように絡んでいくのか。 『冷たい熱帯魚』、『モリノアサガオ』を彷彿させる異質な作品。皮膚感覚の気持ち悪さを描けている。

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