ヒトラーの側近たち の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ゲーリングやゲッペルス、ヘスといった大物にとどまらず、エッサーやレームなどややマイナーな人物まで網羅した「ナチス紳士録」。星海社新書『独裁者の教養』とあわせて読んで頂けると、ヒトラーをより立体的に捉えることが出来るかも。 ▼『ジセダイ』140文字レビューより http://ji-sedai.jp/special/140review/20111213.html
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レームの突撃隊は単にナチ党の集会保護という消極的な行動にとどまらず、次第に政敵、社会主義革命かや共産主義者たちの集会や街頭演説、路上のユダヤ人に襲い掛かるという攻撃行動をとる軍隊組織へと発展していく。 ヒトラー内閣の内務大臣になった法律家フリックはヒトラーの独裁支配を実現するため...
レームの突撃隊は単にナチ党の集会保護という消極的な行動にとどまらず、次第に政敵、社会主義革命かや共産主義者たちの集会や街頭演説、路上のユダヤ人に襲い掛かるという攻撃行動をとる軍隊組織へと発展していく。 ヒトラー内閣の内務大臣になった法律家フリックはヒトラーの独裁支配を実現するために法的な根拠、または法形式またはその諸々の法手続きを整えるうえで決定的な役割を果たした。 ナチ政権初期におけるシャハトはワンマン経済による軍事産業の育成、失業者の激減、輸出の増大、国家負債の減少などの成功は国民のヒトラー支持へつながった。 シャハトはヒトラーの政策に疑問を持ち、反ナチの運動で逮捕され収容所にいれられる。戦後には1970年に死亡するまで開発国援助のための経済顧問として活躍した。
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ヒトラーの個性ある側近の心の動きとかそういうものが面白かった。特に、破滅に向かう中で、その人たちの良心や信念が問われていく。結局、ヒトラーは、周りの人間たちを投影する肖像だったのだろう。
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