ヒトラーの側近たち の商品レビュー
Dブロック決戦 全国大学ビブリオバトル2023で紹介された本です。チャンプ本。 2023.11.26
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「甘い汁を求め、負ければさっさと去る」同朋・党員 政治には世界情勢を熟知し即決断力が必須であり、素早く行動する力も必須である、また信頼する人材・部下を注視し公平平等評価しなければならないということ。ナチ・ヒトラーの敗北は無謀な計画を短期に実現させようと軍律・軍精神を乱す要因となっ...
「甘い汁を求め、負ければさっさと去る」同朋・党員 政治には世界情勢を熟知し即決断力が必須であり、素早く行動する力も必須である、また信頼する人材・部下を注視し公平平等評価しなければならないということ。ナチ・ヒトラーの敗北は無謀な計画を短期に実現させようと軍律・軍精神を乱す要因となった。特にSS下の野蛮で卑劣な行動(安楽死政策・ユダヤ人絶滅)が管理ができなかったことが挙げられる。最期には国も国民全てを犠牲にしてでも戦えと言う脅迫的命令など無謀な策も多発した、事だろうか。更なる要因は、経済復興などの戦略的策は寄与したが輸入に頼っていた燃料不足は日本の敗北と同じ致命的な欠陥などもあった。現代でこの戦争からの学びは、「独裁者」(政治家)とは最後には自分の都合を考え、私利私欲に走る。往々にして従者・協力者(同朋・党員)も勝者と優劣を選択し最後には私利私欲に動くと言うことだ。よって選挙で選ぶ選挙権の重要性を国民は重要視すべきなのだ。個人的な意見としては、今の政治家の特権から政治家は全て「完全ボランティア」(無償貢献)で毎年数百億円の予算を抑えることができる。(2020年で1080億円の経費・1日@約3億円)
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ヒトラーとナチス・ドイツのことは、授業で習った以上には知っていた。 ヒトラーがあれほどの権力を握るために、 側近たちが果たした役割は大きい。 それ以上に、あれほどの事をやらかした裏にも、 側近たちの存在も非常に大きい。 イエスマンばかりの側近たちに囲まれて、 ヒトラーは優越感に...
ヒトラーとナチス・ドイツのことは、授業で習った以上には知っていた。 ヒトラーがあれほどの権力を握るために、 側近たちが果たした役割は大きい。 それ以上に、あれほどの事をやらかした裏にも、 側近たちの存在も非常に大きい。 イエスマンばかりの側近たちに囲まれて、 ヒトラーは優越感に浸っていたのだろうか。 側近たちは、権力が欲しいためだけに、イエスマンで居続けたのだろうか。 せめて側近の誰かには、間違っていることを鋭く糾弾してほしかった
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大澤武男氏による、ヒトラーのナチ・ドイツの重要人物の簡略な列伝的な概説書。ヒトラーのナチ党立ち上げから第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の終結に至るまで基本的に時系列に沿いながら、側近たち、従者、愛人などの果たした役割や彼ら、彼女らに対するヒトラーの思いや言葉、後世の評価などをおり...
大澤武男氏による、ヒトラーのナチ・ドイツの重要人物の簡略な列伝的な概説書。ヒトラーのナチ党立ち上げから第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の終結に至るまで基本的に時系列に沿いながら、側近たち、従者、愛人などの果たした役割や彼ら、彼女らに対するヒトラーの思いや言葉、後世の評価などをおりまぜうまく一冊の書物に仕上げている。ヨーロッパ近現代史、ことに第二次世界大戦やナチ・ドイツ関連は主に犯罪、戦争犯罪、ホロコーストや虐殺などの側面からだけでも膨大な人物が関わっているが、本書を通読することでその研究なり勉学の基礎的人脈網や人物の経歴や果たした役割などを概観できる。入門書としては優良推薦図書に推薦できるものであろう。
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[ 内容 ] ヒトラーに共鳴・心酔し、あるいは打算で、ヒトラーの支配妄想を成就させようと画策したナチスドイツ。 直観力に優れ弁は立つが、猜疑心が強く気分屋のヒトラーに、なぜ、ナチスの屋台骨である有能な側近たちが追随したのか。 彼らにより強化され、エスカレートしていったヒトラーの支配妄想とはいかなるものだったのか。 ゲーリング、ヘス、ハイドリッヒ、アイヒマン、ヒムラー、ゲッベルス…独裁者を支えた側近は、政局や戦局のときどきに、どのように対処し振舞ったか。 過激な若者集団が世界に巻き起こした悲劇の実相をえぐる。 [ 目次 ] 第1章 政権への道(よみがえる若者ヒトラー―輝く一級鉄十字章;ナチス党員番号2―エッサー ほか) 第2章 独裁支配の確立と戦争への道(国防軍司令官を前にした演説;独裁支配の演出―フリック ほか) 第3章 侵略戦争と側近たち(安楽死政策の遂行者―ボウラー;安楽死政策の方法と勇気ある司教 ほか) 第4章 破局を前にして(総統官邸地下壕;鳴り続ける電話 ほか) エピローグ 彼らはどこで誤ったのか(国民の不満と過激な若者集団;個人崇拝のエスカレート ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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ヒトラーの無茶苦茶さがよくわかったが、話の焦点はその側近となるため、全体の流れを把握できてればよく理解できるんだろうが、そこがわからないため中々退屈。
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ヒットラーの個人独裁の政治は狂気に満ちているように思われますが、ヒットラーを支えた側近たちが非常に優秀であった反面、肝心なところでヒットラーの命令の前ではイエスマンでしかなかったのが悔やまれるところです。特に軍部の将軍達の態度は政治に隷属し過ぎて、ヒットラーの狂気をそのまま冷酷に...
ヒットラーの個人独裁の政治は狂気に満ちているように思われますが、ヒットラーを支えた側近たちが非常に優秀であった反面、肝心なところでヒットラーの命令の前ではイエスマンでしかなかったのが悔やまれるところです。特に軍部の将軍達の態度は政治に隷属し過ぎて、ヒットラーの狂気をそのまま冷酷に実行してししまうという不幸な結果に終わっています。ヒットラーの側近と言われた紳士淑女達の人生を、どこで間違えたのか今更指摘しても詮無いことですが、日本人が同じイエスマンの集団にならないようにしておかないと歴史は繰り返すような気がしますね。
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礼儀正しい、孤独な、挫折感、そんな独善的な一人の人間が、彼に召命的なものを感じた周囲の人たちの支援や献身により、独裁者になっていく過程を時系列にまとめている。 世界大戦後の天文学的賠償額やインフレとかで、高まったままの国民の不満が渦巻く中で、42歳の首相や30代の閣僚に期待する...
礼儀正しい、孤独な、挫折感、そんな独善的な一人の人間が、彼に召命的なものを感じた周囲の人たちの支援や献身により、独裁者になっていく過程を時系列にまとめている。 世界大戦後の天文学的賠償額やインフレとかで、高まったままの国民の不満が渦巻く中で、42歳の首相や30代の閣僚に期待するものがあったのだと思う。 その中で、一人の凶器を作り出しのは、確かに狂信的な側近だと思うが、国民や周辺の国家だったのかも知れない。 黙従するもの、反逆しようとするもの、登場人物は有名人もいれば、本書で初めて知った人もおり、興味深く読めました。 側近たちの人物紹介の形式をとっているが、なかなか興味深い一冊だと思います。
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ある組織で、有能な部下に恵まれ有能な指導者が成功し、そして独裁し、徐々にイエスマンだけが残り、最後は惨めに終わる。 この歴史が常に繰り返されてきた。歴史という記述から学ぶことはできるが、自分と同時代の人々の現実として、日本の多くの企業の中で同様のことが起こるようになって久しい。私...
ある組織で、有能な部下に恵まれ有能な指導者が成功し、そして独裁し、徐々にイエスマンだけが残り、最後は惨めに終わる。 この歴史が常に繰り返されてきた。歴史という記述から学ぶことはできるが、自分と同時代の人々の現実として、日本の多くの企業の中で同様のことが起こるようになって久しい。私自身もこの十年くらい独裁者とイエスマン側近の姿を身近で見るようになったし、見聞きする日本のいろいろな組織の話にもそのような例が多くなった。先日東京の本屋でこの本を見かけて、究極の一例としてのナチスドイツとヒトラーという典型の中で、側近たちとヒトラーの日々がどのようなものだったのか興味を持って購入した。 ゲッペルス、ゲーリング、ヒムラー、ボルマンといった有名な人たちも当然登場するが、エッカルト、ベッヒシュタイン夫人、ハンフシュテンベルグ、グラーフ、ショイブナー、ワグナー家のヴィニフレットなどのナチス党の発展に寄与した人たちとの関係などは、初めて知ることが多かった。経済を統制したシャハトの仕事は、機会があれば別の文献等でもう少し調べてみたい気もする。 本書はヒトラーが第一次世界大戦で従軍した後から、ベルリンの地下壕で死ぬまでを時系列でたどりながら、彼の周囲に居た人々について説明をしてくれるのでとてもわかりやすい。 本書のエピローグのタイトル「彼らはどこで誤ったのか」が本書のテーマであり、読者の興味である。このエピローグをいくつかにわける小見出しは「国民の不満と過激な若者集団」「個人崇拝のエスカレート」「反ヒトラーは、むしろ軍部から」「ドイツの悲劇」と連なり、著者の結論は「問題はヒトラーを囲む彼らはあまりにも長く総統の独裁に黙ってつき従ってしまったことである。」ということだが、これは敗戦が決定的になっても2年間にもわたって事態を放置された「ドイツの悲劇」の原因として述べた結論であって、第二次世界大戦やユダヤ人の虐殺をもたらした原因として述べているのではない。 著者はこう結んでいる。 「二〇一〇年十月から今年の二月にかけて、ベルリンのドイツ歴史博物館において「ヒトラーとドイツ人」という異例の展示会が開催されたが、そのなかでヒトラーに最後までつき従ってしまったドイツ国民のテーマは、まだまだ尽きることのない反省と議論と回顧の対象であることを明らかにしている。」「ヒトラーの手先となってしまった側近たちは、その問題の中心的存在なのである。」 最近になって、「ヒトラー~最期の12日間~」や「ワルキューレ」など、ヒトラーに絡む映画がつくられているのは、理由はともあれ同様の関心を持つ人が世界にいるということなのかもしれない。 誰もが自分が「愚かな独裁者」や「暴君」になりたいとは思っていない。なりたくないものに進んでなって行ってしまう人間の性質を学ぶには、他人の事例を知り、自分で経験を積んでいくしかない。その「知りたい」という欲求が高まっている事実が背景にあるといえよう。 第二次世界大戦終結後これまでの70年間は、私達世界の人間のある多数にとって反省と議論と回顧の期間であったのだろうが、今の我々の身の周りはすでにその反省と議論を生かした行動が求められる時代になっているのである。 独裁者の暴走を防げるのは側近だけであり、側近の無為を防げるのは独裁者だけである。絶望的なこの命題を解く鍵はあるのだろうか? つい最近になって読んだ「動的平衡」にも述べられているように、生命体は自らの分子を高速で入れ替える流れによって自己を維持させているのである。私は一つのヒントをそこに見いだしている。 もちろん単に「若返り」がすべてを解決する訳でもないし、唯一の方法でもない。しかし生命を維持させているのが多様性、補完性であることは広く応用が利く知識である。 ロンメル(本書では「ロムメル」)将軍は国民に人気があり、名声の高いままに死んだ。ケネディや山本五十六もそうだった。しかし彼らは自ら進んで退場したのではない。彼らがそのまま生きていたら彼らの名声がどうなったかはわからない。 独裁者の陥穽は自身の心の中にある。それは独裁者の崇高な使命とはかけ離れた小さな個人の心理に関係がある。「もし人から好かれたまま死にたいのなら、前と外を向いたまま去って行くことだ」としか今の私には言えない。数多くの事例はそれを示している。 一度頂点にたってしまったら、死なずとも何らかの方法で消えるしか道はないのだ。今のところ。 本書を読んでその私の考えが変わることはなかった。
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「若いときから礼儀正しいヒトラー」と「飼い主を求める野良犬のようにさまよっていた」ゲッペルス--ナチ高級幹部の実像を紹介する一冊。「出世できる」ためには何でも理由をつけて遂行する人間像は他人事ではないかも。誤記が目立つのが難か。
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