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高慢と偏見(上) の商品レビュー

4.1

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/12/22

古きイギリスの世相がこの小説の幹となっている。現代との乖離がありすぎて,あまりピンと来ていない。下巻も読むつもりですが、のめり込んではいません。

Posted byブクログ

2023/12/05

読むきっかけは、映画「ブリジットジョーンズ」が大好きで、そこに出てくるマーク・ダーシーが 高慢と偏見のダーシー氏をモデルにしていると知ったから。 終始、コリンファースのイメージで読み進めました。 読み終わって思ったのは、いつの世も男はお金、女は美貌あってのことなのかなぁと。 ダー...

読むきっかけは、映画「ブリジットジョーンズ」が大好きで、そこに出てくるマーク・ダーシーが 高慢と偏見のダーシー氏をモデルにしていると知ったから。 終始、コリンファースのイメージで読み進めました。 読み終わって思ったのは、いつの世も男はお金、女は美貌あってのことなのかなぁと。 ダーシーはエリザベスの溌剌としたところなど内面に惹かれたことが強調されていたが、ジェインもエリザベスも美貌の持ち主。 そしてコリンズと結婚したシャーロットは? それにしてもミセス・ベネットが恥ずかしく腹立たしい。 あの母が育てたはずなのに上の娘2人はまともな羞恥心や優しさをもっているのが不思議。 これも現代でもあることですね。

Posted byブクログ

2023/03/26

ジェイン・オースティン。2つの家の2人の男女が知り合い、反発し、最後は結婚する話。女主人公エリザベスの内面やそれを取り巻く家族の欲望むき出しの内面をユーモアを含めて表現しており、最後まで愉しむことができた。 物語はエリザベスの視点て進むが、お相手のダーシーの視点でも読んてみたいと...

ジェイン・オースティン。2つの家の2人の男女が知り合い、反発し、最後は結婚する話。女主人公エリザベスの内面やそれを取り巻く家族の欲望むき出しの内面をユーモアを含めて表現しており、最後まで愉しむことができた。 物語はエリザベスの視点て進むが、お相手のダーシーの視点でも読んてみたいと思った。 当時の英国の慣習などし理解しにくいところがあるが、下巻のあとがきに解説があるので先にそちらを読んでもいいとと思う。

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2023/01/16
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偏見にとらわれていると、いろいろなものが見えなくなってしまうのがリアル。 ダーシーを嫌なやつだと決めつけて読んでいるとそうとしか思えないのに、実は誠実なやつだということを知ったうえで読むと、そういうふうに思えるのがすごい。

Posted byブクログ

2022/10/04
  • ネタバレ

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タイトルだけはずっと知ってていつか読み終わりたいと思ってた作品。なかなか頭に入らず、かくなる上はとBBCのドラマを先に観ました。風景も衣装も、本当に素晴らしいドラマだった。 ドラマのキャストを思い浮かべながら読んだからすごくしっくりきた(逆だったら文句たらたらだったのかも? 原作にしかないシーンもあるし)。 好きなシーンは〝ダーシーと偶然外で出会わないようにするため、わざわざリジーが自分のお気に入りの場所を伝えたのに、なぜかダーシーはその場所へやってくる〟ところと、ダーシーが振られて「もうけっこうです、あなたの気持ちはよくわかりました」のところ。 恋愛してるなあと思った。

Posted byブクログ

2022/09/27
  • ネタバレ

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いいところで下巻に続く!!! 早く続きがよみたい!! ダーシーがエリザベスへの想いを抑えられなくなっていきなりベラベラ告白しだすシーンがめちゃくちゃ面白かった ダーシー、なかなか性格終わってるけど人を見る目はあるよね ダーシー視点でも読んでみたい 女性が家柄のいい人のところに嫁いで将来の安泰を得ていた時代に、自分の気持ちに正直に生きるエリザベスはかっこいいな エリザベスとリディアの家族愛も強くて泣ける それぞれ自分の生き方があってそれを理解しあってる感じ 前の作品だけど、現代の女性と価値観の近い女性が主人公だからすごいな

Posted byブクログ

2022/07/31

1813年刊行。古きイギリスの片田舎を舞台とする地主階級の恋愛小説。200年愛され映像作品や翻訳も多数。 オースティンが20歳そこそこで草稿を書いた(実際の出版は37歳時)という本作、なんというか、上質な少女マンガの雰囲気を感じさせる。ダーシーの「高慢」とエリザベスの「偏見」が...

1813年刊行。古きイギリスの片田舎を舞台とする地主階級の恋愛小説。200年愛され映像作品や翻訳も多数。 オースティンが20歳そこそこで草稿を書いた(実際の出版は37歳時)という本作、なんというか、上質な少女マンガの雰囲気を感じさせる。ダーシーの「高慢」とエリザベスの「偏見」が最初は衝突するが後に……なんて典型的すぎるように思えるのだが、これは現代のラブコメに到る原型のひとつなのかと。しかし文章や構成が見事な上、要所要所で劇的なシーンが入るのも巧みで、読み始めたら止まらない勢いがあるのはすごい。源流などと言っていられない完成度であることが、今もって愛される理由なのだろう。 片田舎が舞台で、18世紀末~19世紀初頭の小説にありがちな社会や政治に関する描写がほとんどなく、ひたすら狭い世間の人間関係の話に尽きているため読みやすい。本作の主要人物は働かないで生きていける上層中産階級の人たちで、それだけ恋愛の駆け引きに集中できることも大きい。 翻訳が多数あるがどれがいいかはわからない。光文社古典新訳文庫の小尾芙佐はSFの翻訳でよく名前を見かける。繰り返し読むに耐える小説なので、比較読みも楽しいかも。

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2022/05/14

タイトルだけ知っている名作で、何となくとっつきにくそうなイメージだった。読んでみたら恋愛小説で、現代でも変わらない人間ドラマが描かれていて読みやすかった。ユーモアやアイロニーにあふれる内容に思わずにやけてしまう部分もあった。 コリンズやミセス・ベネット、レディ・キャサリンのような...

タイトルだけ知っている名作で、何となくとっつきにくそうなイメージだった。読んでみたら恋愛小説で、現代でも変わらない人間ドラマが描かれていて読みやすかった。ユーモアやアイロニーにあふれる内容に思わずにやけてしまう部分もあった。 コリンズやミセス・ベネット、レディ・キャサリンのような人が身近に居たらうざったいだろうけど、でもこんな人居るよなー。 エリザベスにアピールしているのに気づいてもらえないダーシーが可愛そうだった(過去の自分の発言のせいではあるけど)

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2022/04/21

 「独身の青年で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だというのが、おしなべて世間の認める真実である」という有名な冒頭から始まる、英国文学の古典。彼の文豪 夏目漱石をして「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技神に入るの点において、...

 「独身の青年で莫大な財産があるといえば、これはもうぜひとも妻が必要だというのが、おしなべて世間の認める真実である」という有名な冒頭から始まる、英国文学の古典。彼の文豪 夏目漱石をして「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技神に入るの点において、優に鬚眉の大家を凌ぐ。」と言わしめた、オースティンの手による作品である。  様々なカップルの結婚事情を織り交ぜつつ、才気煥発なエリザベスと大地主で容姿端麗なダーシーが、出会ってから結ばれるまでを描いた恋愛小説。僕の友人が半分冗談で「社会派少女マンガ」と評していたが、これが結構的を射ている。活発な女性が「王子様」から好意を抱かれて玉の輿に乗るお話、と身も蓋もなく単純化してしまえば、もろにベタな筋と言えるだろう(もちろん、今の少女マンガの方こそが、本書から大きな影響を受けているというのが正しい因果関係だろうが)。派手な事件は起きないものの、ユーモアに充ちた会話や人物描写の妙で読者を楽しませてくれる。華やかさは無くどちらかというと地味な物語で、正直なところ、読んでいるときはそれほど面白いとは思わなかった。しかし、最後まで読み終えて、文庫本二冊の分量を一気に読んでいたことにふと気づく。ストーリーテリングの巧さは流石だ。  イギリス上流社会独特の皮肉、ひねくれたセリフが印象に残る。例えば、友人のビングリーによって舞踏会に連れてこられたダーシーが、その場にいる人々を評して曰く、 「『若い連中はまことに楽しい集まりですなあ、ダーシー君! 舞踏ほどいいものはない。上品な上流社会のもっとも洗練された趣向と言えましょうな』 『たしかにそうですね―それにあまり上品とは言えない社会でもおおいに楽しめるという強みがありますね。どんな野蛮人でも踊れますから』(上巻p.47)」 といった具合である。登場人物だけでなく、作者が登場人物のことを描く筆も皮肉っぽい。  エリザベスは、自らの優れた知性を誇り、周りの人に独自の批評を下してどこか小馬鹿にし、ダーシーのことも「嫌なダーシー」とばかり思っている。だが、実はこのダーシーへの評価に関しては、彼との初対面で受けた悪印象と、悪意に満ちた嘘を信じてしまったことによる「偏見」だったことが明らかになる。ここに、笑いと皮肉たっぷりの本書の中でも一番の皮肉がある。一方のダーシーは、その裕福で高貴な出自から、付き合う価値無しと判断した人に対して無愛想な態度を隠しもしないが、それが元でエリザベスに(一旦は)手酷く振られたことによって自身の振る舞いの「高慢さ」に否応がなく気付かされる。本書は、二人の若者が恋のすれ違いの中で自身の欠点を自覚し、成長していく姿を描いた〈教養小説(ビルドゥングスロマン)〉でもあるのだ。また、解説によれば、古びた階級制度に反抗する若者が伝統的イングリッシュネスの美的価値を理解し、その良さを認めるに至るという〈教養小説〉だとも読めるという。つまり、エリザベス=階級制度からの解放を求める若者と、ダーシー=階級制度に従うことを要求する社会の力という対比である。この分析は自分の中にはない視点だったので、おぉーなるほど、と。これはエリザベスの立場から見た物語の分析だが、この視点を借りてダーシーの立場から見てみると、彼はエリザベスとの間の身分差にもかかわらず、恋を押し通して結ばれる道を選んだわけだ。すなわち、ダーシーが高貴な家の出だというのは彼の属性の一つに過ぎず、彼もやはり階級制度の外に出た若者の一人だったのだとも解釈できるのではないか。その意味で、エリザベスとダーシーが結婚するにあたっての最終的な障害が、ともに彼らの家族であることは興味深い。一方は切ろうとしても切れない厄介な血縁として、もう一方は家柄の誇りを守ることを迫る圧力としてだが。ここでは、エリザベス&ダーシーのカップルと彼らの家族という対比があるわけだ。

Posted byブクログ

2021/12/18

強く感じたのは結婚が愛よりも手段としての存在になっているとこだ。一方で、エリザベスやジェインには恋愛の延長上にある結婚に憧れているように感じる。 他の人の感想を見ていて思ったが、ダーシーだけが高慢なのではない。他の誰もが高慢性を保持しているのだ。自らの高慢に自覚しているダー...

強く感じたのは結婚が愛よりも手段としての存在になっているとこだ。一方で、エリザベスやジェインには恋愛の延長上にある結婚に憧れているように感じる。 他の人の感想を見ていて思ったが、ダーシーだけが高慢なのではない。他の誰もが高慢性を保持しているのだ。自らの高慢に自覚しているダーシーはまともなのかも。 ダーシー、ベネット夫人、コリンズ氏など行為だけを見ると悪人なのだが、彼らをただ単に憎むことはできない。それは行動全てが悪というわけでなく、人間の性で誰でもやってしまいうる行為だからであろう。

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