くまちゃん の商品レビュー
ふられ小説だとわかってからは読み進めるのが少し怖かった。自分の過去のことと照らし合わせたりして苦しくなった。 それでもヒロインはみんなそれぞれの形で前に進んでいてそれが励みになったりして 最後の角田さんの後書きを読んで安心した。この本を読んでよかった。 恋をするとかしないとか、...
ふられ小説だとわかってからは読み進めるのが少し怖かった。自分の過去のことと照らし合わせたりして苦しくなった。 それでもヒロインはみんなそれぞれの形で前に進んでいてそれが励みになったりして 最後の角田さんの後書きを読んで安心した。この本を読んでよかった。 恋をするとかしないとか、それだけではなくて 自分に自信のない私にとってとても大切な本でした
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人が振られる、しりとり。 どの人の恋愛にも沢山のストーリーがあって。 でも、別れるたびに傷ついて、何年も引きずることもあるけど、でも、また恋をする。 よかった。
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NHK理想的本棚 ひどい失恋をしたときに読む本 で紹介さてれいた。 過去の古傷を抉るような気持ちになった。恋愛は一回旅をするようなもの。全ての経験が好み好まざるとも自分の糧になっている。恋愛は相手があってのことだし、相手に幸せにしてもらおう、自分ができない経験をさせてもらおうと...
NHK理想的本棚 ひどい失恋をしたときに読む本 で紹介さてれいた。 過去の古傷を抉るような気持ちになった。恋愛は一回旅をするようなもの。全ての経験が好み好まざるとも自分の糧になっている。恋愛は相手があってのことだし、相手に幸せにしてもらおう、自分ができない経験をさせてもらおうと思わず、自分軸を持っておかないと、恋愛が終わったとき芯が折れてしまう。それでも人生はつづいていく。20代後半の自分に勧めたい一冊だ。
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一人の人と付き合って振られることは旅をすることと一緒。最後まで楽しいとは限らないけど、行く前の自分と帰ってきたあとの自分は違う人になってる
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角田さん続き。 角田さんは自分の思っていても言葉に出来ない感情たちを全て代わりに言葉にしてくれる。 あとがき、に全て書いてあった。 ・ふられることがいいことだとは思わないけれど、 でも、旅を1回するようなことくらいのよさはあると思う。(中略)もうどうしようもなく、在る。 この本...
角田さん続き。 角田さんは自分の思っていても言葉に出来ない感情たちを全て代わりに言葉にしてくれる。 あとがき、に全て書いてあった。 ・ふられることがいいことだとは思わないけれど、 でも、旅を1回するようなことくらいのよさはあると思う。(中略)もうどうしようもなく、在る。 この本を読んで心がたっくさん揺れ動いた。 それはいい意味で。いい意味でしかなく。 恋愛だけの人生にはしたくないなとも思った。 もちろん誰かとの恋が教えてくれる事や物は、 その人との恋でしか生まれない事や物であって、 もし振られる形で終わる恋だったとしても 立ち直った時にはきっと自分を強くしてくれると思う。 でも、それ以上に自分の足でしっかり立って、 自分の目で沢山のものを見て、 自分の舌で色んな美味しい物を味わって、 自分の心で色んな感情を知りたい。 そして色んな人と出会って色んな恋を経験してみたい。
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失恋話⁉︎ 誰かを振った人が誰かに振られ、また誰かが振った人が誰かに振られる話。 自分が振られた時に読んだりもう少し若ければ楽しめた本なんだろうなぁーと‥‥。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
振られる恋愛が集まった短編小説。 どれも好きだけども、個人的にいいな~と思ったのは『アイドル』。 この本のタイトルでもある『くまちゃん』という短編で”振る側”だったくまちゃんこと、持田英之が”振られる側”に回るのだが、 過去『くまちゃん』でカリスマに憧れ何者かになりたかったくまちゃんが、本気の恋をすることでくまちゃんから普通の男に変わっていくことが面白かった。 私にはそう見えた。 そもそもくまちゃんは、相手の岡崎ユリエと出会ったときすでに、カリスマというか何者かになることは諦めていて、フラフラしてふわふわしていた。ユリエと暮らしはじめてもしばらくフラフラしていたけれど、地に足をつけてどんどん進んでいくユリエにおいていかれる不安を感じて、「真人間」になると決める。 そしてくまちゃんがせっかく正社員の仕事を決めたのに、ユリエはかつてくまちゃんがなりたった何者かに一回なったアーティストの男に恋をして、くまちゃんを振るっていう流れ。それが面白かった。 まあでも、女としてユリエの気持ちは正直わかるかもしれない。好きな有名人とつき合えるチャンスがあったら、幸せになれる確約はなくともチャレンジしてみたいとか思ってしまうかもしれないな~。 また、『光の子』では『くまちゃん』で振られた苑子が、 その話に出てくる片想いされてる男と結婚するっていう展開にびっくり。 しかもその相手は、一回有名人になったのに落ちぶれてしまった人…そしてその再出発についていくっていうのがエモ…と思ってしまった。 そして苑子はなんというか、すごいいろいろ達観した感じになっていて、セリフもすごくよかった。 読み終わったあと、登場人物たちが恋愛であれ自分の人生であれ、何かしら幸せを感じて生きていけるのであればいいなと思った。
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ふった人が次ではふられ、という具合に進んでいく恋愛短編集。登場人物たちは何度も恋をしてはふられます。誰かを好きになるのだって少ないチャンスなのに、さらにそれを実らせて維持する事の難しさ。でも人は懲りずに誰かを好きになる。お互いに必要だと思える人を探し求めて続いていくんだなと思うと...
ふった人が次ではふられ、という具合に進んでいく恋愛短編集。登場人物たちは何度も恋をしてはふられます。誰かを好きになるのだって少ないチャンスなのに、さらにそれを実らせて維持する事の難しさ。でも人は懲りずに誰かを好きになる。お互いに必要だと思える人を探し求めて続いていくんだなと思うと、失恋小説ではありますが希望を感じます。 それにしても角田さんの料理の描写は美味しそうです。作中の、ダサくて貧乏くさい料理て言われている料理がおいしそうなので、そう言われて逆にむっとして、家庭料理のなにがダサいのだ!とつっこみたくなりました。
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NHKの理想的本棚で紹介されていて気になったので読みました。 ふられ小説とあるように、恋に落ちてはふられ、そのふった人が次の話ではふられる主人公になり、そのリレーが続いていく短編集のようなもので、元は雑誌で連載されていたもののようです。 短編を次々と呼んだ時と時間を置きながら読...
NHKの理想的本棚で紹介されていて気になったので読みました。 ふられ小説とあるように、恋に落ちてはふられ、そのふった人が次の話ではふられる主人公になり、そのリレーが続いていく短編集のようなもので、元は雑誌で連載されていたもののようです。 短編を次々と呼んだ時と時間を置きながら読むのでまた違った感想を抱くのではないでしょうか。 一人称小説なので、主人公の一方的な気持ちしか見えず、その中では振った側がとても嫌なやつに思えるのです。 しかし、次にその嫌なやつが主人公になることで、彼ら彼女らがどのような気持ちで振ったのか、どのような恋愛観などの違いがあったのかが分かるわけです。 小説に出てくる20〜30代の男女は皆一様に恋愛に対して心の余裕がなくて、自己中で、身勝手なのですが、何故か全員憎めないヤツなのです。 失恋をしたことがある人ならば、きっと3,4ページ読む毎に昔のふられた思い出がフラッシュバックすることでしょう。私がそうであったように。 短編集なので、あまり普段読書をしない方でも読みやすいと思います。 角田光代さんの作品は他には八日目の蝉しか読んだことがなかったのですが、どちらの作品も登場人物の心理描写が光っています。光代だけに。登場人物のことが最初は嫌いだな〜と思っていても、最後まで読めばきっと彼らのことが好きになるはずです。 中高生の図書室に置くには、ちょっと躊躇われるシーンもちょっとだけあります。神経質になるほどのものじゃないですけれどご注意下さい。 それ以外は全ての恋してた人に勧めたい一冊だなと思います。
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NHK Eテレで紹介されていて面白そうだったので読んでみた。 私にとっては角田光代初の小説。 なるほど人気があるのがわかった。 心情描写がすごくうまいなぁ。 連作短編だけど、次のお話しがどんなのか気になって仕方なかった。 読んでた期間が幸せだった。
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