春から夏、やがて冬 の商品レビュー
スーパーの保安員と万引きを見逃された女。彼女が、死んだ娘と同い年だったことから、更正出来るよう、手を尽くし始めるが‥ ラストは賛否両論必至。 スッキリしないけれど、衝撃は大きい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さすが直木賞候補作。 章・節の区分けが細かく設定されていてテンポ良く読めます。 会話が多い印象で入り込みやすい。 スーパーの保安責任者である主人公が万引きした女と出会い、交通事故でなくなった娘と、自殺した妻の話を中心に物語が進む。 裏を掻いたエンディングだが、何となく「こうじゃないかなぁ~?」と予想できてしまった。 楽しく読めました。
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【葉桜の季節に君を想うと言うこと】を読んだ時の衝撃は越えなかった。 けれど、この作家の文章に引き込まれる感覚は好き。 救いがある所も…。
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直木賞候補おめでとうございます、ということで購入、即読了したが…うーん、爪が甘いような…。 伏線がわかりやす過ぎかと。世界は反転しなかった。
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歌野氏の新作が出たと知り、何の予備知識もなく図書館に予約。 第一印象は、こんな小説も書くんだ!という驚き。東野圭吾と吉田修一を足して二で割ったような感じといえばいいか。 どこまでも哀しい、つらい物語だった。最後は泣けてしまった。 何故皆さんの評価があまりぱっとしないのか、不思議...
歌野氏の新作が出たと知り、何の予備知識もなく図書館に予約。 第一印象は、こんな小説も書くんだ!という驚き。東野圭吾と吉田修一を足して二で割ったような感じといえばいいか。 どこまでも哀しい、つらい物語だった。最後は泣けてしまった。 何故皆さんの評価があまりぱっとしないのか、不思議なくらいだ。引き込まれ一気に読んだ。今まであまり好きではなかった歌野氏だが、これはすごくいい。彼の作品の中で一番好きかも。こんなにうまい作家さんだったか、と驚いてさえいる。 レビューを見るに、帯でいろいろ謳い文句があったことが余計な期待を持たせていたようだが、私の場合、いつもおどろおどろしい人間の薄暗さみたいなものを書いている著者なので、またそんな話なのだろうと期待感もゼロのまま、本屋で見かけてもいない先入観皆無の状態で読んだことがよかったのかもしれない。 帯も良し悪し、ということか。 ただ、この作品はミステリの体裁をとりつつ描かれているが、ミステリに固執せず、あくまで人間ドラマとして描ききったほうがよかったかもしれないという思いは残る。そこが私としては惜しかった。 どうやら、今年の直木賞候補にもあがっているらしい。 受賞はどうかな~、難しいかもしれないが応援したい。
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◎第146回直木賞候補作品(2011年度・下半期)。 2012年3月9日(金)読了。 2012-21。
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葉桜の季節に君を思う事 以上に あっと言わせてくれるとの惹句だったので つられて単行本の段階で購入。話の展開は 面白かったけど 最後の5ページで世界が変わるとの セールストークはいただけない。娘を事故で亡くしたスーパーの保安警備員との出会いは 最後まで興味を抱かせるが 落ちはあま...
葉桜の季節に君を思う事 以上に あっと言わせてくれるとの惹句だったので つられて単行本の段階で購入。話の展開は 面白かったけど 最後の5ページで世界が変わるとの セールストークはいただけない。娘を事故で亡くしたスーパーの保安警備員との出会いは 最後まで興味を抱かせるが 落ちはあまり納得のいかないものだった。あっと言わなかった。 この本で 歌野晶午は 直木賞の候補作となっているが・・・・ この本の出来栄えはともかく 他作で楽しませてもらっているので 受賞できるよう応援したいと思う。
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万引き犯の女の子と、捕まえた店の人との、冬が終わりかけの春から秋の話。本当のことは、当事者にしかわからない。いや、当事者全員がそろってつきあわせるまでは、本当にはわからない。だけどそれが判明したからと言って幸せとは限らない。思いやりが違う方向に作用しあった。重い。どういう結末だっ...
万引き犯の女の子と、捕まえた店の人との、冬が終わりかけの春から秋の話。本当のことは、当事者にしかわからない。いや、当事者全員がそろってつきあわせるまでは、本当にはわからない。だけどそれが判明したからと言って幸せとは限らない。思いやりが違う方向に作用しあった。重い。どういう結末だったらよかったのか、かわりがとても思いつかない。
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ラスト5ページで世界が反転する帯文句に偽りなし、か。 パンチ弱い気もするけど。 【追記】『葉桜―』はこんなもんじゃないらしいので期待。 帯いいですね。「これは"絶望"と"救済"のミステリーだ」。 『殺戮にいたる病』くらいのどんでん返し感はな...
ラスト5ページで世界が反転する帯文句に偽りなし、か。 パンチ弱い気もするけど。 【追記】『葉桜―』はこんなもんじゃないらしいので期待。 帯いいですね。「これは"絶望"と"救済"のミステリーだ」。 『殺戮にいたる病』くらいのどんでん返し感はなかったけど、 フィニッシングストロークと言える作品ではないでしょうか。 正しくは「ラスト20ページで殴られたけど、ラスト5ページで治療してくれた」 って感じ。意味不明だと思うなら本を読め。 読んだ結果意味不明ならごめんなさい…悪気はなかったんです…← 歌野さんは初めて(『葉桜―』は最初の10ページくらい読んでやめた) だけど、地の文を読ませてくれますね。舞台が非常に現実なので、 小難しい設定がなく物語を受け入れやすいからというのがあるかもしれないけど。 大型スーパー・ベンキョードーの保安部長である平野誠は、 娘と同い年である末永ますみを捕まえる。 昼休みや退社後頻繁に現れるますみに、誠は訥々と身の上を話す。 交通事故に遭った娘、自殺した妻、自身の病気について。 ますみは一息に身の上を語りだす。 同棲する男の暴力、困窮した生活について。 ある日、誠は、ますみに大金を贈与する話を持ちかけ、 受けたますみは喫茶店に携帯電話を置き忘れる。 互いの「絶望」を「救済」する物語。 「いくら欲しいんだ?」
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自分にとって歌野晶午は、当たり外れの激しい作家というイメージ。傑作も多いけど、その反面、イマイチな作品もちらほら見受けられる。 で、本書であるが、残念ながらあまり楽しめなかった。自分的には外れの作品。 読みやすいので、すらすらと読め、その辺でストレスは感じないが、じゃあ話に引...
自分にとって歌野晶午は、当たり外れの激しい作家というイメージ。傑作も多いけど、その反面、イマイチな作品もちらほら見受けられる。 で、本書であるが、残念ながらあまり楽しめなかった。自分的には外れの作品。 読みやすいので、すらすらと読め、その辺でストレスは感じないが、じゃあ話に引き込まれたかというとそうでもない。 最後のどんでん返しも「あ、そうなんだ。」位にしか感じず、衝撃度は他の歌野作品と比べても低いと思われる。 好きな作家さんだけに厳しめの評価になったけど、今度はどんな仕掛けを入れてくるんだろう?と期待して読み始めるので、それがこちらの期待値を下回った時のガッカリ度も半端じゃないので。
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