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恋愛嫌い の商品レビュー

3.5

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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2014/04/12

自分と合いそうな人々が書かれてそう、気が合いそうと思って、ブックオフで購入。 恋愛にプライオリティをおかない3人の女性の日々を中心に展開する物語。 3人の女性は勤務先は異なるけど、お昼ご飯だけ一緒に食べる仲間。そのランチタイムはそれぞれのプライベートに立ち入ることのない、居心地...

自分と合いそうな人々が書かれてそう、気が合いそうと思って、ブックオフで購入。 恋愛にプライオリティをおかない3人の女性の日々を中心に展開する物語。 3人の女性は勤務先は異なるけど、お昼ご飯だけ一緒に食べる仲間。そのランチタイムはそれぞれのプライベートに立ち入ることのない、居心地のよい場所。 そこにとても共感できた。 彼女たちが置かれる、会社では、「恋愛好き」でなくてはならないコミュニティがあって、そこから解放されるのが、そのランチタイム。 あの人が好き、彼氏はいるのか、結婚するのか・・などなどの会話であふれる世界の中で迷いながらも、結局は自分の感性に従い、自分の生きる場所で生きていく。 あー私も同じ居心地の悪さを感じてきたな~と、共感。 恋愛が嫌いというより、「恋愛バナシ」が苦手で、 修学旅行の夜は嫌だったな~。笑 「結局、恋愛の悩みを語りたい♡と言いながら、自分の経験を話して、優位にたちたいだけだよね、みんな。」と、冷めた中高生でした。 ネクラでおデブな人に、恋愛は関係のないことと思っていたので、というか、人を好きになるなど恐れ多いと思っていたので、寝たふりをすることにしていた。 恋愛していることや、彼氏がいるという自分でいたい、社会からどう見えてるかが根元にはある。 女子のコミュニティがニガテだったけど、恋愛についてのおしゃべりは、自分の場所をつくる共通の言語。 自己の個性を決めるラベルになってるんじゃないかと、思う。 人を好きになるとかっていうのはそういうことなのか?当時の違和感はそれだったのね。 ここに描かれる女性は、そうした巷の価値観に違和感を持ち、感性のままにいきている。 男も女も、相手を見ているようで見ていないものかもしれないと思った。見ているのは、自分が社会からどう見えるか。相手を見ているようで、自分を見ている。 それが支配する愛や、自己愛なんだよな~と思った。 で、ここまで書いて、恋愛嫌いというよりは、恋愛の話、恋愛を中心としたコミュニティが嫌いってことかもしれないと思った。 平安寿子さん、毒があっていいですね! ゆるふわ系の方かと勝手に思っていた。 下記印象に残ったところ ======================== 「この魚やエビは、前向きに生きなきゃなんて、思ってやしないよね。」 「前にしか進めないみたいですけどね。」 「アハ」 何も考えずに、ただ、生きているだけだ。 本当の前向きって、そういうことじゃないのか。 「ああ、でも、エビは後ずさりしますよ。危険を感じたときなんかはね。魚は身体の構造上、バックはできないけど、Uターンはします。獲物を捕る時、知らん顔でとおり過ぎて、素早くUターンしてパクリ。後ろ向きをやらないわけじゃない。」 「そうか。生存本能のなせるわざでしょうね。」 生存本能ね。その言葉が一番落ち着くかな。 なぜ、生きるかって?生存本能があるからです。 どう生きたいかって?知りません。生存本能に任せてますから。

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2014/11/03

恋愛から少し遠い3人の女の話。 共感するのは危ないなって思ったのに 思い切り共感!! 「あきらめ上手」に泣きたくなった。 あきらめ上手が好きだった。

Posted byブクログ

2013/11/25

そこまでヘビーでなく、 なんとなく恋愛が絡んでるものが読みたくて 手に取りました。 帯は 「恋が苦手なんて、  女子失格ですか?」 26歳、29歳、35歳、それぞれ仕事も環境も違う3人が ランチライムだけ一緒に過ごす仲。 お互いに私生活に踏み込んだ話はしない関係。 それが気...

そこまでヘビーでなく、 なんとなく恋愛が絡んでるものが読みたくて 手に取りました。 帯は 「恋が苦手なんて、  女子失格ですか?」 26歳、29歳、35歳、それぞれ仕事も環境も違う3人が ランチライムだけ一緒に過ごす仲。 お互いに私生活に踏み込んだ話はしない関係。 それが気楽でさっぱりしていて心地よい。 昔の私は、 汚いのも暗いのも全部見せてこそ友情!なんて思って 距離感を測り損ねて近づきすぎた結果、 友達を失うなんてことがありました。 28になった私は、 力を抜いた状態でもやっていける関係、 というものを何となく見つけられるようになったかなあ。 この登場人物の3人を見ていると そんなことを考えました。 文章がさっぱりしているので 読後感は軽く オムニバスのドラマを見ているような気分。 この後に読んだ本に出てくる「こじらせ女子」、 ちょっと近いかも。 「おまえら、みんなまとめて、前向きの国へ行け!  目障りじゃ!」 「やめてよ。  本当のあなたは優しい人だなんて、気持ち悪い迎合するのは。  優しくもあり、意地悪くもある。  それが正直ってことでしょう。」 「幸福はべたに甘いだけだけど、不幸はいろんな味がする。  酸っぱかったり、辛かったり、塩っぱかったり、苦かったり、  ほんのちょっぴり甘かったり。  そういうこと知らないのね。」 うーん、こじらせてる気がする。笑 自分がなるべく自然でいられるように。 ストレスなく過ごせるように。 こーゆー行き方もあると少し軽くなる。 寂しいけどそれだけじゃない毎日を、肯定したくなる一冊。

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2013/10/31

恋愛に対して抵抗を持つ、独り身の女性たちの連作短編。 それぞれの思考やライフスタイルは、独身を謳歌していて、その状況に悲哀は感じられない。 自分のペースや考えに沿って突き進む彼女たちのあり方が勇ましく、楽しそう。人の恋愛なんて十人十色で構わない。

Posted byブクログ

2013/10/30

恋愛が面倒くさい女たち3人の心模様が時にユーモラスに、時にほろ苦く描かれている。主人公たち以外の登場人物も「ああ、こういう人いるいる」と思わせるリアルさがにじみ出ていてよかった。文体やノリに若干の古さを感じたけれど、読後に胃もたれしないさらっとした味わいで総合的には面白かった。

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2013/08/13

恋愛が苦手な女の人たちの短編集。 恋愛って、「しなきゃいけない」ってかんじがとても嫌だ。いいじゃん、別に。

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2013/07/06

単行本も読んだんですけれども、たまたまブックオフなぞで100円で見つけたので買ってしまいました…う~ん、面白い! と絶賛するわけではないんですけれども、いやはや、この人はほんたうに現代の女子を描くのがウマいなぁ! と感心することしきり、な読後感でした…おしまい…。 ヽ(・ω・...

単行本も読んだんですけれども、たまたまブックオフなぞで100円で見つけたので買ってしまいました…う~ん、面白い! と絶賛するわけではないんですけれども、いやはや、この人はほんたうに現代の女子を描くのがウマいなぁ! と感心することしきり、な読後感でした…おしまい…。 ヽ(・ω・)/ズコー って、まだ何か書き足らぬことがあったのかもと思いましたが…うーん、なんというか非常にリアルな話でしたね。解説者も作者の、現代女子に対する観察眼とかそんなんをベタ褒めしていましたね。ただ、なんというか、あまりにも現実に近すぎる話ですので、こういうのは現実だけでいいのよ、本ではもっと現実逃避したいの! みたいな人にはオススメできないかもしれませんね…僕も読んでて少々疲労感を覚えましたもの… ヽ(・ω・)/ズコー

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2013/03/27

kamosigiさんより。 わたしにとっても平 安寿子はすっかりお馴染みになりつつあります。 今の自分はどっちかっていうと恋愛モードじゃないので、 読み始めはどんな感じだろう?と探りながらだったけど、 読み始めてみるとそこは持っていきかたがうまい!3人がうまく絡んで、 それぞれ...

kamosigiさんより。 わたしにとっても平 安寿子はすっかりお馴染みになりつつあります。 今の自分はどっちかっていうと恋愛モードじゃないので、 読み始めはどんな感じだろう?と探りながらだったけど、 読み始めてみるとそこは持っていきかたがうまい!3人がうまく絡んで、 それぞれのストーリーも興味深く、 女として、いろいろ考えさせられて、どの世代にも、どの環境でも楽しめる作品になっているのでは、と感じます。 余談だけど、ストーリーの中に映画ネタがたくさん出てくるので、 映画好きのわたしには別視点からもおもしろかった。 思わずその作品観たくなってしまった。 でもまさか、内田けんじまで登場するとは・・・ 平さん、好きなのかな・・・。 (バレエやオペラがお好きとは、エッセイを読んで知っていたが・・・)

Posted byブクログ

2013/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説集。 アラサー女子の恋愛や生き方、生活についていろいろ描かれております。 一応3人の年齢違いの女子の物語が交互に書かれているので、楽しいけどまぁよくある話ではありますな。 Amazonより 女の世界は恋の話題で溢れている。でも、なじめない人間だっている。恋愛願望がなく、感情に溺れられない29歳の喜世美。猫と同居し、ブログでだけ自分を解放できる26歳の翔子。勤続12年、次長の肩書きもあるベテランだが「前向き」が嫌いな35歳の鈴枝。男とつきあったことがないわけじゃないけれど、恋愛は苦手―そんな女性たちの本音をリアルに軽やかに描き、明日へのエールをおくる小説集。

Posted byブクログ

2012/12/17

平安寿子の毒っぷりは痛快。不快感を残さないのがいい。ただ他人事とは思えない内容で辛くなることも。お一人様の話は笑えるけど笑えない。ラストだけは救い。

Posted byブクログ