長い終わりが始まる の商品レビュー
文章はスカスカ(笑)。 でも何となく、面白いと感じました。 音楽関連の専門用語が出てきて難しかったけど・・・。 性描写が生々しくてエロかったです。
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タイトルとジャケットで即買いしてしまった一冊。大学のサークルというひとつの特殊な輪の中で、主人公が鋭敏な感覚で嗅ぎ取っていく、「長い終わり」の予感・・・簡素な文章がリアルで、胸がぎゅうとなる。
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タイトルと帯を目にした瞬間、 なんともいえない気持ちになり手に取ってしまった。 「サークルとは世界のことだ」 帯にでかでかと書かれたこの言葉。 わたしの中でもそれはある時期、真実だった。 だとすればわたしはまさに今、 「長い終わり」のまっただ中にいる訳で。 ”この曲は終わり...
タイトルと帯を目にした瞬間、 なんともいえない気持ちになり手に取ってしまった。 「サークルとは世界のことだ」 帯にでかでかと書かれたこの言葉。 わたしの中でもそれはある時期、真実だった。 だとすればわたしはまさに今、 「長い終わり」のまっただ中にいる訳で。 ”この曲は終わりだしてからが長いんだよ” ”終わるよ、終わるよって雰囲気を始めから出してるのに、全然終わらないんだ” 「前に、小笠原さんが、『みんなと上手くやれたり、人に優しかったりする人よりも、頭のいい人が好き』って言ってたけど・・・」 「本当のところ、オレは、みんなと仲良くしてる人が、うらやましいんだ」 心をぎゅっと握られたような、端っこをざりっと削られたような。 解説もなかなか的を得てると思いました。
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なんという後味!どっと苦しくなってしまった。(でも嫌いではないです。)「人のセックスを笑うな」はもう少し後味がよかったような?生ぬるい共同体、絶え間ないコミュニケーション、自己表現という名の自己アピール、’キャラ’づくり。小さな共同体が自分の世界だったあの頃。もちろん学生だけでな...
なんという後味!どっと苦しくなってしまった。(でも嫌いではないです。)「人のセックスを笑うな」はもう少し後味がよかったような?生ぬるい共同体、絶え間ないコミュニケーション、自己表現という名の自己アピール、’キャラ’づくり。小さな共同体が自分の世界だったあの頃。もちろん学生だけでなく、会社や社会だって、ちっぽけな世界かもしれない。それでも、ちっぽけな世界だと気づけた時、世界を人を諦めたくないと思った時、そういう気づきがあるから生きていけるのでは?と思う。自分が生きているこの場所がちっぽけだと思った時、次のステップへ足を踏み出したくなる。なんかそんなことを、読み終えて電車の中で打ちのめされながら考えました。
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ふわふわした内容。だけど、時折ちくり。 往々にして実体験を重なり合わせたからだろう。 大学の片隅の練習室が世界の全てだったあの頃が懐かしい。
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≪内容≫ 大学のサークルでマンドリンを演奏している小野寺。彼女の片思いを主軸に、閉じた世界の人間関係を描き出す。 ≪感想≫ 高校の時の「人のセックスを笑うな」から、久しぶりに読む山崎ナオコーラ。タイトルが面白いと思って購入。主人公のひねくれた一面や淡々と描かれた情景描写が心地よいというか自分を見ているようで痛い。 無目的的なサークルに馴染めないながら、それに居場所を求めてしまう人間像というのが面白い。また、個人的には田中の草食ながらも肉食な、いわゆるロールキャベツっぷりにちょっとニヤッとしてしまった。きっとこの本の登場人物評は語ってみると面白い気がする。 また、2度のベットシーンがとてもいい。女性目線もこの著者ならではなのかもしれない。セックスの終わりについて考えたり、成功や失敗について考えるのも新鮮で、なるほどと思う。
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大学時代私が辟易して退却したサークルにおける出来事。 本書を手にしたきっかけはもうひとつ、解説が宇野常寛氏だったこと。 大学に入ることを目的にしていた私は、大学に入って後、「なんでこうもまあこの人たちは群れたがるんだ」と冷めた感覚で4年間傍観し続けた。 主人公の小笠原となんだかシンクロした理由がスッキリしたのは、宇野氏の解説で「自己目的化したコミュニケーション」の場としてサークルという環境はある、との件を読んで後。 大学入学後、目的を失った私は、「目的」を共にするものたちが集まる場としてサークルを捉え足を踏み入れたが、理想と現実には大きなギャップがあった。 つながりを「目的」としては求めていない自分には、合わなかった。 ただそれだけだ。 今更ながら、昔の自分を言語化し、客観視することができた。 なにをするにも時間のかかる人間らしい、私は。
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多分私の通う大学が舞台で、大学四年のこんな時期に読むと本当に自分に重ねてしまう。私も好きなひととラーメンを食べに行きたいです。
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相変わらずのたんたんとした日常の中の人間関係。余計なものを削いでいるからたんたんとして感じるけれど、その分、ひとつひとつの文章が時折胸にささる。それがナオコーラの好きなところ。 この人の本には感想とかいらない気がする。それぞれの人がそれぞれのタイミングで何か心にひっかかりを感じて、そのひっかかりの感触を楽しむ小説なのだと思うから。考察すべき対象ではない。 それにしても、男主体で勝手に終わる感じ、すごくよくわかる。 そしてまた川口のロータリーとかどうしてでてくるんだろうww
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