最後の冒険家 の商品レビュー
【出会い】 たしか、帰国したとき往来堂の平積みで。 出張用息抜きにと思って。 【概要】 気球で冒険飛行に挑戦し続けた神田道夫の軌跡を、記録への挑戦と死地を共にした石川直樹氏が綴る。 【感想】 驚いたところが主に二つ。 一点目は神田氏のキャリア。 様々な世界的な記録を築いた神...
【出会い】 たしか、帰国したとき往来堂の平積みで。 出張用息抜きにと思って。 【概要】 気球で冒険飛行に挑戦し続けた神田道夫の軌跡を、記録への挑戦と死地を共にした石川直樹氏が綴る。 【感想】 驚いたところが主に二つ。 一点目は神田氏のキャリア。 様々な世界的な記録を築いた神田氏だが、気球の世界に入ったのは30近くなって子供もできてから。 さらに記録への挑戦も、一介の地方公務員として働きながら休暇を利用してのもの。 やりたいことを突き詰めるというのはどんな環境でも出来ないことはない。 そこから希望を掻き立てられもするし、逆に仕事が忙しいなんてことを言い訳にできないな、という気分にもなる。 二点目は石川氏の文章。 昔、おそらく10年近く前に彼の文章を読んだことがあって、その時感じたのはあまりおもしろくないなという印象。 それが頭にあったので、本書の叙述には驚いた。こんなに書ける人だったのか、と。 まず平易な言葉で経験や感じたことを表現しており、まったく未知の分野の話だが頭に入ってきやすい。 加えて、関係者の言葉や人となり、先人の著作など丁寧に取材しているのが読み取れ、それが内容に奥行きを与えている。 週末旅行の道中に一気に読めた。 ただ、あんまり飛行機移動のときに読むものでもないかもしれない・・・
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熱気球に情熱を注いだ神田道夫氏の実話。冒険本が好きなら面白いと思う。 なにより石川直樹の文章の上手さに驚く。一気にファンになった!彼はきっとモテると思う(´▽`)
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