【廉価版】アドルフに告ぐ 3人のアドルフ決着編(下) の商品レビュー

手塚治虫(著者)

2012/04/30

教育という洗脳によってさまざまな『正義』を振りかざした時代があった。戦争は本当に恐ろしく、悲惨で非情なものだと痛感した。2012年現在人類はまだいたるところで戦争をしている。

大きな岩盤の下で

時代の移ろいを

見ていたいな

という、歌詞が宇多田ヒカルのPassionという歌の中にある。

100年200年、1000年2000年と流れる時の中でいつか戦争のない時代が訪れることを祈らざるを得なかった。

子供の時に読んでおけば良かった漫画だった。

2011/11/30

第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。文庫本に収録されている、関川夏央による解説が秀逸。

今年2008年は手塚治虫生誕70周年。『アドルフに告ぐ』に限らず、改めて各作品が再評価されることでしょう。

2011/09/14

ヒトラーに関する極秘文書を巡るアドルフたちの物語、後編。

物語が次第に収束していき、最終的には終戦により、ヒトラーの死によりその極秘文書が無意味に帰すあたり、なんとも考えさせられます。

アドルフ同士の対決もそうなってしまった運命というもの、なかなか悲しいものがあります。

とにかくものすごい重厚な作品、たまたまコンビニで出会い、購入してよかったなと思いました。