緊急復刊 imago 総特集:東日本大震災と「こころ」のゆくえ の商品レビュー
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ダラダラと通読。『imago』は個人的に思いで深い雑誌である。1993年7月号は今でも大事に?とってある。「マインドサイエンスの総合誌」として月刊されていたが,おそらく,「マインドサイエンス」という分野が確立出来なかったのと,「現代思想」が心理主義化したことから,そちらに吸収され...
ダラダラと通読。『imago』は個人的に思いで深い雑誌である。1993年7月号は今でも大事に?とってある。「マインドサイエンスの総合誌」として月刊されていたが,おそらく,「マインドサイエンス」という分野が確立出来なかったのと,「現代思想」が心理主義化したことから,そちらに吸収されたのではないかと思う。『現代思想』では鬱や依存症の特集が組まれている。 前置きが長くなったが,『現代思想』9月臨時増刊号としての本誌は,imagoでやって正解だったと思う。特に,直接間接に「現場」に関わった臨床家たちのレポートは示唆に富む。理論家も今回はさすがに韜晦的な言辞に終始するわけにもいかず,なかなかに実体のある言葉を紡ごうとしていると感じた。 全然関係ないけど,こういう雑誌は通読したとしてもレビューを書くのは難しいので,扱いは今後考える必要はあるな。
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被災地の中の心理、そして外の心理の両方に対して書かれており非常によかった。 自分は、完全に外の人間であるが、その私にも何かしらの変化はあり、それを、すこしでも納得いや消化に近づけるような手助けになるような言葉があった。 物語を紡ぎだすことに意味がある。 裁きの物語は、みずからを縮...
被災地の中の心理、そして外の心理の両方に対して書かれており非常によかった。 自分は、完全に外の人間であるが、その私にも何かしらの変化はあり、それを、すこしでも納得いや消化に近づけるような手助けになるような言葉があった。 物語を紡ぎだすことに意味がある。 裁きの物語は、みずからを縮小する。 それは、過去に区切りをつけるためのやむない縮小であるのかもしれない。 たが、イメージを含む未来の現実は、いつでも紡ぎ続けることができるのである。 今必要なのは、物語を紡ぎ続けることなのかもしれない。 言葉の力に望みがある。
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それぞれ異なるトーンで書かれていて統一感なく、自由な雰囲気が漂う。力んではいないが、みんな真摯という感じ。中井先生の質疑応答はなんともアッサリとしているけれど、行間を感じながら何度か読んでみたいもの。神田橋先生は、原発についての考えを書いていて新鮮。他の筆者も率直な体験や考えが書...
それぞれ異なるトーンで書かれていて統一感なく、自由な雰囲気が漂う。力んではいないが、みんな真摯という感じ。中井先生の質疑応答はなんともアッサリとしているけれど、行間を感じながら何度か読んでみたいもの。神田橋先生は、原発についての考えを書いていて新鮮。他の筆者も率直な体験や考えが書かれていて、考えさせられるものが多い。
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