山中智恵子歌集 の商品レビュー
「紡錘」より 「水甕の空ひびきあふ夏つばめものにつかざるこゑごゑやさし」 「螢籠宙にともれば眠らなむ幼年の瞼またたくまでを」 「いづくより生れ降る雪運河ゆきわれらに薄きたましひの鞘」 「かなしみの獅子は虚空につながれて黒陶の夜の車輪は軋る」 「心の闇の全きことねがはむに夏深む樹幹...
「紡錘」より 「水甕の空ひびきあふ夏つばめものにつかざるこゑごゑやさし」 「螢籠宙にともれば眠らなむ幼年の瞼またたくまでを」 「いづくより生れ降る雪運河ゆきわれらに薄きたましひの鞘」 「かなしみの獅子は虚空につながれて黒陶の夜の車輪は軋る」 「心の闇の全きことねがはむに夏深む樹幹縫う青揚羽」 「かすみ網鳥の影さし幼年の溺るる鳥の常の朝焼」
Posted by
- 1