スーパーテクノロジー の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
貴重な情報が満載で、材料は最高だと思う。 スペインにはじまり、オランダ、イギリス、アメリカ、ドイツ、ロシアの各国の技術に対する姿勢を描写している。 ただし、疑問点もいくつかある。情報処理の革新は50年で飛躍的に変換した。 「たかだかパソコン」と見くびっていたのは、著者のいる日立製作所であって、日本電気ではそうではなかった。 日立製作所内部でも、パソコンだけのために命をかけ、会社の方針が合わないためにやめていった技術者もたくさんいる。 日立製作所にいるがために、見えなくなっているのではないことは確かだ。 事実をたんねんに積み上げて、事象の関連性を説明している。 しかし、本書を読んでも、よい方向が何かの指針が見えてこない。 原因は、現場の技術者の取材がないためかもしれない。 テクノロジーを超えるというのはどういうことだろう。 テクノロジーは超えるものではなく、粉すものではないのだろうか。 超えるという発想自体が、テクノロジーに支配されていないだろうか。
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