藁にもすがる獣たち の商品レビュー
金の魔力に取り憑かれ、前後左右二進も三進も 行かなくなった3人のそれぞれのストーリー。 それぞれが別々に展開されていくのですが、 これが後半にどう繋がっていくのかが肝ですが、 想像を超えて、カチっとハマります。流石の 乱歩賞作家ですね。 サウナでアルバイトをする初老の元床屋の男...
金の魔力に取り憑かれ、前後左右二進も三進も 行かなくなった3人のそれぞれのストーリー。 それぞれが別々に展開されていくのですが、 これが後半にどう繋がっていくのかが肝ですが、 想像を超えて、カチっとハマります。流石の 乱歩賞作家ですね。 サウナでアルバイトをする初老の元床屋の男は 客の忘れ物の大金に狂わされる。 夫のDVに悩み、FXで借金を抱え、その返済の為 風俗で働く主婦は夫の保険金に狂わされ。 兎に角金と女が頭の中を占めるクズ刑事は、 ヤクザへの返済する借金で狂っていく。 三者三様に目的は違えど、「金」によって 静かにその生活と人格がズレていく様は 他人事ではなく、怖いです。金と人間の 付合い方って難しいですよね。本当に...はぁw。 転落小説(そんなのあるのかな?)の王道路線で 以前に似た作品を読んだような既視感はあるものの ラストまで惹き付けて読ませてくれます。 人物相関から自然と謎は解明されていくので ミステリ的には少し弱いですが、出来は良いと思います! そして、作者の曽根さん自身がサウナ従業員経験が あるらしくて、ちょっとビックリw。その当時に このプロット考えたのかなw?
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ラスト、思わず「そういうことかー!」と声を出してしまった。 バイオレンス度は、そんなに高くないと思う(自分比) 読みやすいし、面白いんだけど、登場人物のキャラ設定が唐突で、とって付けた感が。
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3人の登場人物がどうからみあってくるのか、最後のほうでやっとつながって全体が見えてきた感じ。それぞれの話が面白くて、一気に読めた。ただ、最後がどたばた過ぎたかな、という気持ち。
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- ネタバレ
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複数視点で話が進む。 同時進行しているかのように進む三つの場面が、実は順番に起きていた出来事だったというのはなかなか面白いしよく出来ている。 ただ、話にのめり込むまでには至らなかった。 いや、よく書かれてると思うのだけど。
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いくつかの話が最後に結びつくパターンだが1つ1つの話が盛り上がりに欠ける。 その上最後の結びつきも陳腐。 話自体は面白いのに残念です。
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一気に読ませる筆力はなかなか。 それにしてもミステリーは苦手です。 仕事だからがんばります。
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金に困り、悪あがきをする三人の男女の物語。 かなり追いつめられた状況なのに、暗さが無いし、テンポよく読んだ。 結末は、まあ、そうなるよねえって感じ。
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あれっ、曽根圭介ってこんな作家でしたっけ?と感じました。 いつもの刑事は出てくるが、ダメ刑事というかヤクザな手下に成り下がっている江波戸とサウナ店従業員赤松、パートで副業デリヘルな庄田美奈の3人のパートが入り混じるストーリー。 時系列がズレているのがいいのか?パルプフィクショ...
あれっ、曽根圭介ってこんな作家でしたっけ?と感じました。 いつもの刑事は出てくるが、ダメ刑事というかヤクザな手下に成り下がっている江波戸とサウナ店従業員赤松、パートで副業デリヘルな庄田美奈の3人のパートが入り混じるストーリー。 時系列がズレているのがいいのか?パルプフィクションみたいとは言い過ぎか…。 でもまぁ、人の死が軽く安いのは現実世界も一緒なのかと暗くなります。
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三人の登場人物を主にして繰り広げられる物語。彼らはそれぞれの事情でそれぞれに追い詰められていて、解決しようとする方法もアウトローな手段。どのパートを読んでも破滅に向かうしかない人間の欲望と転落、という印象でもあるのだけれど。 各パートの繋がりが、読み進むうちにだんだんと見えてきて...
三人の登場人物を主にして繰り広げられる物語。彼らはそれぞれの事情でそれぞれに追い詰められていて、解決しようとする方法もアウトローな手段。どのパートを読んでも破滅に向かうしかない人間の欲望と転落、という印象でもあるのだけれど。 各パートの繋がりが、読み進むうちにだんだんと見えてきて。ああ、そこがそうなってそうなるのかーと思いきや。……あらら、見事に読み違わされてしまいました。さて、最後に笑うのは誰なのか、それとも全員破滅なのか。ぐいぐい引っ張られる読み心地の一冊です。
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