テンペスト(1) の商品レビュー

阿仁谷ユイジ(著者)

面白い！！

[ゴロー]

男が消滅して２０００年――世界にたった一人の男として生を受けた「姫」。女性同士で結婚して子供をなすのが当たり前の中、皆の憧れの的である「皇」から熱烈な愛情を注がれていた姫だったが――！？

寿たらこさんを彷彿とさせるような、キテレツな設定が面白いです。皇が自分の愛情を踏みにじられたと思っているのは自己を保護するためなのかはよく分かりませんが、今後の展開が楽しみです！！しかし皇や霧江が最初から自分が子供を生むとは考えていないように、やっぱり女だけの世界になったら男性化する人が出てくるのかなーと思って読んでいましたが、考えてみれば男性がいる今の世の中でも男っぽい女性は普通に存在するわけで、別に特別なことではないのかも知れませんね。でもホント霧江より姫の方がよっぽど女っぽいと思います。姫は性欲の処理の仕方も知らず、一人悩んでいるようでかわいそうです。

2016/10/14

地球上で「男」が亡び、人間が「女」だけになってしまった世界を描いた壮大な未来SF。そんな世界で、突然変異的に「男」が生まれてしまったらどうなるか。そんなお話し。設定が設定だけに、話の内容は重くて暗くてドロドロしている。萩尾望都クラスの作家が好んで描きそうな題材を、この作者がどのように料理するのか楽しみである。

2016/09/05

　天変地異か何らかの事情で男性が滅び、女性の卵子同士で受精卵を作り、人類が存続している世界。SFだ。

　ヒロインの姫はそんな世界でたぶん唯一の男子。
　女子高に通い、大好きな親友と、子を為す約束をかわせぬことに悩む乙女だ。
　女性同士の生殖が当たり前の世界で、異物たる己に悩む姫はヒロイン過ぎて萌える。

　生物学上は異性愛なんだけど、一周して百合みたいな。
　そうして、愛だけではすべてが救われない世界で、どんな物語が繰り広げられるのかと思うと、胸が高鳴るわ！

2016/04/14

現在７巻。
男性が滅び、女性同士で子供が産める時代。
みなと同じように姫と皇も結ばれる約束をするが、姫は実は男で、その秘密を明かしたことによって二人は別れていたが、謎の大量死が起こり、研究者となった二人が再会し…。
人類滅亡を招きそうな危機を解決しようと研究者たちの紆余曲折と、拒絶しながらも惹かれていく二人の恋の行方を描く。

次々と明かされる事実と展開に次がどんどん読みたくなる作品。
結構エロもあり。

2015/12/12

男性が絶滅した世界という面白い設定。いわゆる百合漫画とも言えるテイストなのだけど、設定が設定なだけに異色の作品。男をそんなにキモがらないで～とついつい叫びそうになるなあ…。

2015/12/08

電子書籍にての読了。面白い、題材が好きなジャンルなためスッと頭に入ってきました。この雰囲気のままストーリーが続くといいなと感じました。

2015/03/31

奇抜な設定と綿密な心理描写、SFの王道……ってやつだろうか。SF大して読んだことないけど。こういう「読者からしたら非常識だけど、その世界では常識」なことを自然に示せる作品に憧れる。

2014/11/27

男が絶滅したとされる女ばかりの世界で、男として生まれた姫という子が、どんな人生をたどるのか？
恋した女の子は男を怪物だと思っていて、カミングアウトしたとたんに逃げられた。
それがトラウマとなり、もぐらのような生活をして働き暮らしている姫。
男であることをかくして、人類が滅びようとしている女の世界に新たに男を作りだす研究をしているのですが、
SFファンタジーなんでしょう。
女ばかりなので百合っぽい話となってますけど、主人公は一応男ですので、彼がこれからどう動いていくのかが見もの。
まだまだ序盤。次巻も楽しみに読みたいと思います。

2014/08/22

阿仁谷さんの描く女の子は可愛い。男の子も可愛い。
くちびるが魅力的、柔らかそうで。
期待値高目で読んだからちょっと不満な部分もあるけれど、面白かった。

展開はやい。
ラスト、皇が冷凍せーしを捨てようとする→この子たちには必要なんだ……のあたり特に早い。
皇の男性嫌いがゴリゴリ押されてて、だから皇は姫を拒絶するんだ！！！！って説明されまくってる気分になった。
第一巻がそのお話の「大前提」を説明する場であるとするなら、仕方がないのかしら。

姫は可愛い。
ボブもショートも18歳も可愛い。受けっ子っぷりは流石。
絶望的なほどにマイノリティなのに割とまともに育ったのは両親の人格のおかげかしら。

「SF的な設定はいい加減」という評判はいろんなところで目にしていたので警戒したのですが、そもそも遺伝子の話なんてちんぷんかんぷんなので問題ありませんでした。

2014/07/11

ユイジさんのBL以外初めて読んだですよ。
面白かった。絵が綺麗で男だろうが女だろうが容赦無く残酷なお話を描くよね。