いつもいいことさがし(2) の商品レビュー
孤児となった少女が、気難しい叔母に引き取られて、どんな辛いことや悲しい出来事のなかにも喜びの種を見つけようとする『喜ぶゲーム』という逸話が題名の元になっているそうです。 聖路加国際病院といえば、あの超長生きで超長期現役だった日野原重明先生が院長をされていたところ。そこで四十年小児...
孤児となった少女が、気難しい叔母に引き取られて、どんな辛いことや悲しい出来事のなかにも喜びの種を見つけようとする『喜ぶゲーム』という逸話が題名の元になっているそうです。 聖路加国際病院といえば、あの超長生きで超長期現役だった日野原重明先生が院長をされていたところ。そこで四十年小児科、特に小児がんを専門にされていた先生が著者です。 小児がんという、1970年代の日本ではほとんど治療できないと思われていた分野に何故飛び込んだのか。今でも、何割かの患者は治療の甲斐なく親よりも先に逝くことになってしまう。そのなかで、病気の子供たちのためのキャンプをしたり、医者と看護師以外の「子供にとって痛いことをしない人たち」の力を借りることでトータルケアを実践したり、小児に対してもちゃんと情報を伝えた上で信頼を作っていくべきだと努力されたり。 喜びを見つけるためには手伝ってくれる友達が必要だ、と前書きにありました。著者も、同じ医者の友人や先輩、看護師さん、同級生がいたからこそ、専門を突き詰めつつも広い視野でものを考えることができたのではないでしょうか。
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清潔は、日本文明のなかで数少ない独創的なものの一つである 食べる時に、テーブルで食べたいるものについての話をするのは、とてもよいことだと思います 映画:パーフェクト・サークル、今日から始まる、山の郵便配達 手のつけられない2歳児、自分の考えを持つ3歳児、知りたがり屋の4歳児 やさしさをとりもどすには、自然を心の中でじゅうぶんに感じなくてはいけない
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著者は、年代もどちらかと言えば親の世代だし、小児科の偉い先生だし、住む世界も違うのだけど、子供の命を守るために長年、現場にいた人の言葉は本当に胸にしみる。ふっと自らを省みることが自然にできる本。
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