仏果を得ず の商品レビュー
今回も三浦しをんさんの描いた世界にどっぷりとハマってしまいました。 文楽という世界。正直聞いたことがあるくらいで実際に観たり聴いたりはしたことがなかった。 なのに、全く難しくなくすらすらと読む事が出来て"文楽"というものにとても興味が湧きました。 本当に...
今回も三浦しをんさんの描いた世界にどっぷりとハマってしまいました。 文楽という世界。正直聞いたことがあるくらいで実際に観たり聴いたりはしたことがなかった。 なのに、全く難しくなくすらすらと読む事が出来て"文楽"というものにとても興味が湧きました。 本当に三浦しをんさんの本は読みやすいです。 登場する人物のキャラはもちろん、師匠達の厳しい部分とオフの時との緩急が面白くて、読み進めるたびに癒され、愛情も感じられ本当に楽しく読了しました。
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浄瑠璃は初めて触れた。芸事はどれもこういうところがあるな、深い世界だなと思う。サラッと読めて面白かった。
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人形浄瑠璃の若き義太夫の健の青春小説……なんだけど、これはまったく文楽を鑑賞するための手引き書みたいに思える。 これ,読むだけで、「文楽見た~い」となってしまう。実際、私はとっても文楽が見た~い。
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中学生の時、学校の引率で観に行った能と狂言がとても理解できるものでなく、それ以来、能、狂言に止まらず、すべての古典芸能に近づかなかった。 しかし、この本を読んでちょっと文楽が観たくなり、文中に出てきた「仮名手本忠臣蔵」をYouTubeで何度も観てる。難解な言葉遣があり、奥深くて取...
中学生の時、学校の引率で観に行った能と狂言がとても理解できるものでなく、それ以来、能、狂言に止まらず、すべての古典芸能に近づかなかった。 しかし、この本を読んでちょっと文楽が観たくなり、文中に出てきた「仮名手本忠臣蔵」をYouTubeで何度も観てる。難解な言葉遣があり、奥深くて取っつきにくい世界だと思っていたけれど、三浦さんのおかげで練習風景や舞台裏が見えるような気がして少し身近に感じるようになった。まったく知らない世界をそんな気にさせる三浦さんの文章ってすごいな〜・・・。(o^^o)
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高校の修学旅行で文楽を観て以来憧れ続けた大夫として舞台に立ち、修行を続けていた健。相方と芸を磨き、恋をして悩む姿を爽やかに描いている。著者が文楽に詳しいのか演目の様子や導入が分かりやすく、文楽自体に興味がわく傑作でした。
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人形浄瑠璃 文楽の語り手(大夫)・健は、ある日突然師匠・銀大夫の指名で、三味線弾き・兎一郎と組むことに。自分が語る演目を理解できず苦しむ健だが、師匠・相三味線との人間関係や、恋愛など私生活での経験が鍵となり、理解を深め、芸を極めていく。 演目毎に章が区切られていて、健が頭を悩ま...
人形浄瑠璃 文楽の語り手(大夫)・健は、ある日突然師匠・銀大夫の指名で、三味線弾き・兎一郎と組むことに。自分が語る演目を理解できず苦しむ健だが、師匠・相三味線との人間関係や、恋愛など私生活での経験が鍵となり、理解を深め、芸を極めていく。 演目毎に章が区切られていて、健が頭を悩ませながらも前に進んでいく様子にうきうきした。一見取っ付きにくい題材だが、個性的で人間味のある登場人物たちのおかげか、とても読みやすい。文楽面白そう!と思ってそのテンションでYouTubeで文楽見たらよく分かんなかった。
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文楽という全く馴染みのない世界のことが身近に感じられた。大夫は語りで演じていくのだけれど、自分が演じようとしているキャラクターの人物像が掴めないまま語るとしっくりこずに悶々としてしまう…そして、そういうのを掴むためには人生経験が必要なんですね。健は、周りの人たち(小学生女子を含む...
文楽という全く馴染みのない世界のことが身近に感じられた。大夫は語りで演じていくのだけれど、自分が演じようとしているキャラクターの人物像が掴めないまま語るとしっくりこずに悶々としてしまう…そして、そういうのを掴むためには人生経験が必要なんですね。健は、周りの人たち(小学生女子を含む)に「甘い」と言われてしまうことが重なり、もがきます。 人生はいろんな経験を経ることで深みが増す、ってことと同じなんでしょうね。
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文楽という馴染みのないテーマなのに、するする読める。 最後がロックでしびれた。 図書館で借りたけれど、買う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
三浦しをんさんを読むのは結構久しぶりだったけど、やっぱりうまいし読ませるねえ。文楽っていわれても漠然と人形劇?くらいのイメージだった私でも十分楽しめる一冊。その道にのめり込む人たちの世界を描かせたら三浦しをんは最高だね。師弟関係、友人関係、そして恋愛模様も盛り込みつつ、お仕事小説感が揺るがないのがすごい。 文楽ってひょっこりひょうたん島みたいな人形劇かと思ってたけど、動画でみたら全然違ってた。。。 これはいっぺん見に行かないとな。。。
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すっかり作家読みするようになった、三浦しをんさんの作品。 いきなりぐぁっと物語に連れ込まれ、読み進めるうちに少しずつ状況が見えてくる。初めて触れる世界で、何も知らず分からないはずなのに、圧倒的な情熱が、同じ時間・空間を体感させてくれる。 いつもながら、素晴らしい筆の力だ。
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