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虹色と幸運 の商品レビュー

3.3

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/03/05

表紙が気になったが、あまり物語に入っていけず。 うまく進まなかったので、きっとこのタイミングじゃないんだと思い、返却。 また違う機会で出会いましょ☆

Posted byブクログ

2023/11/29

見上げると、松本竜馬がポスターみたいな笑顔で立っていた。 「これ、できました!今日はいい天気だし、やる気出ますよね!」 かおりはそのまま竜馬の顔を見つめ、ほんとうは竜馬が言ったことが合ってるのかも、と思った。いい天気だし、やる気出るのかも。(p.209) 「友だちがきちんとした...

見上げると、松本竜馬がポスターみたいな笑顔で立っていた。 「これ、できました!今日はいい天気だし、やる気出ますよね!」 かおりはそのまま竜馬の顔を見つめ、ほんとうは竜馬が言ったことが合ってるのかも、と思った。いい天気だし、やる気出るのかも。(p.209) 「友だちがきちんとした大人じゃないとか、悪い意味じゃないの。なんていうか、いつかちゃんとした大人になったら、って思っていたいつかはずっと来ないって言えばいいのかな、いつかちゃんとしたらとか考えてたら、なんにもできないのかもしれない、って」(p.218) 世界に積極的にコミットして変えようとする人がいて、それはそれで良いのかもしれないけど、結局はなるようにしかならないというか、自分が落ち込んでいても時間は過ぎ世界はあり続けるのだというポジティブな諦めみたいなものが読んでいて芽生えてくる。 過去最多の登場人物だと思うけど、全員が小説の世界で確かに生きている。小説に描かれた期間の前からちゃんと生きて来たし、その後も生き続けて行くのが分かる。作者の主張の為の駒になっていない。だから彼らがどんな人なのか簡単に把握出来ない。他人の事は一部しか分からないということを分かっている。 他人と関係を取り結ぶというのは、分からない事を、無駄かもしれないけど、分かろうとすることにしか無い。それはさっき言ったポジティブな諦めにも通ずるかもしれない。 「わたしも迷うから、そうしたら、いっしょに考えよう」(p.251)

Posted byブクログ

2020/05/06

物語の設定そのものは良いものでしたが、大袈裟に言えば、月イチで集まる友達との女子会の話を、12カ月分繋げたような感じ。私個人の友達との会話や関わりとも似ていて、個人的には共感を越えて、逆に面白みが減ってしまった。そして読み終えてふと、こんな30歳になりたくないなぁと感じてしまった...

物語の設定そのものは良いものでしたが、大袈裟に言えば、月イチで集まる友達との女子会の話を、12カ月分繋げたような感じ。私個人の友達との会話や関わりとも似ていて、個人的には共感を越えて、逆に面白みが減ってしまった。そして読み終えてふと、こんな30歳になりたくないなぁと感じてしまった。他の方の感想でも見受けられる通り、登場人物が多くて覚えられない。一度軽く登場したら、以降説明も無いままに当たり前に会話に混ざってきて馴染んでいるイメージ。長編でもない1作の中に20〜30人出てるような。えっ誰だっけ?となるし、どの人物も喋り方がそこそこ似ていて、こんがらがります。

Posted byブクログ

2020/01/21

30歳過ぎの3人の女性たちの日常生活を描いているこの小説は、まるで朝ドラを見るような軽快な感じ。まさに女性の視点からのこの年代の女性の感覚そのものなのだろう。かおりと珠子は高校の級友、そしてかおりと夏美が大学の級友。3人の誰が主人公というわけでもない。3人珠子と夏美も友人になって...

30歳過ぎの3人の女性たちの日常生活を描いているこの小説は、まるで朝ドラを見るような軽快な感じ。まさに女性の視点からのこの年代の女性の感覚そのものなのだろう。かおりと珠子は高校の級友、そしてかおりと夏美が大学の級友。3人の誰が主人公というわけでもない。3人珠子と夏美も友人になっている。その3人のそれぞれの仕事、家族模様、恋人たちとの関係などが自然に描かれている。

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2020/01/20

自分に分かることは、今の自分の気持ちだけ。かおりのこの言葉が、じんわり染みてくる。 30代になって、友人たちは結婚してる人、独身の人、仕事をしてる人、子育てしてる人、色々な人生を歩いているけれど、結局今の自分の日常をどう感じているか。 3人の日常生活で「あー、幸せ」と感じている瞬...

自分に分かることは、今の自分の気持ちだけ。かおりのこの言葉が、じんわり染みてくる。 30代になって、友人たちは結婚してる人、独身の人、仕事をしてる人、子育てしてる人、色々な人生を歩いているけれど、結局今の自分の日常をどう感じているか。 3人の日常生活で「あー、幸せ」と感じている瞬間が、それぞれ書かれていて、それを読むだけで自分も幸せな気分になる。

Posted byブクログ

2019/04/08

歳を取るほど友人たちとの生活の共通点が減っていくような。学生時代ならさほど差がないのかもしれないけれど、人生いろいろよね〜。 他人を羨むことなく、自分の人生を謳歌できればいいな。 でも、ときどき比べちゃうんだけどね。 羨ましく思っても手に入るわけでもない。なら、考えないことだな。

Posted byブクログ

2018/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

年下の劇団員と同居している大学職員のかおり、母親と二人暮らしでイラストの仕事をしている珠子、夫と3人の子供に恵まれ、義父の所有する土地で趣味のような雑貨屋を営む夏美は高校・大学時代からの親友である。このアラサー女性3人の何気ない日常を切り取った物語は、ただただ平凡で何が起きるのでもなく、どこに帰結するわけでもない。 それぞれの立場で、日々のモヤッとすることとか、割り切れないこととかちょっとした心の起伏を描いているだけなのだが、同年代の女性が読めば「あるある!」とそれなりに3人のうちの誰かに寄り添え、「それがリアル」と同調できるのかもしれないけど。。。 アラサーからはるか離れ立場からみれば、例えるなら「プロのお芝居を観に行ったのに、舞台の上には隣の家族と、そこらの若い子がいて素で喋ってるだけ」みたいな残念感。「金返せ~!」的な(笑) タイトルの「虹色と幸運」も違和感ありありで、物語全編を通じて「虹色」も「幸運」も感じなかったのは私だけ?

Posted byブクログ

2017/08/20

どうするかなー。今後の人生。 三人三様の一年間。そろそろ何か決めなきゃいけないかも。 そんな年頃の同級生3人。明日に向かって一歩ずつ。 という帯がすべてを説明している。 二人の子持ち、専業主婦の傍ら始めた雑貨店で働く夏美 細々ながらイラストレーターとして働くが、結婚の予定はな...

どうするかなー。今後の人生。 三人三様の一年間。そろそろ何か決めなきゃいけないかも。 そんな年頃の同級生3人。明日に向かって一歩ずつ。 という帯がすべてを説明している。 二人の子持ち、専業主婦の傍ら始めた雑貨店で働く夏美 細々ながらイラストレーターとして働くが、結婚の予定はない珠子 大学職員として働き、夢追う年下彼氏を持つかおり ともすると、その辺にいる30代女子の組み合わせの日常を切り取っただけにも見えるリアルさなんだけど、 不思議とそれが物語として成り立っている、その絶妙さが柴崎作品の好きなところ。 ところどころに挟まる登場人物の「気づき」にこちらが気づかされることも多々です。

Posted byブクログ

2016/03/20

自分を中心に、家族、友だち、職場、知り合い、と、円が大きくなるにつれて、関わり方も感じ方も違ってくる。 周りに抱く違和感も感じ方はそれぞれで。 だけどその違和感も、苦しくても、痛くても、自分だけもの。

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2014/12/15

ハッピーエンド!おしまい! っていう感じじゃなくて、 これから続いていく日々を思って前向きになれるような話でした! ちょっと焦って生き急いでみて、 そしたらイライラが追いかけてきて、 ふと周りを見渡したら、 自分は自分って、マイペースに生きとる人たちに気が付く。 それみてホッと...

ハッピーエンド!おしまい! っていう感じじゃなくて、 これから続いていく日々を思って前向きになれるような話でした! ちょっと焦って生き急いでみて、 そしたらイライラが追いかけてきて、 ふと周りを見渡したら、 自分は自分って、マイペースに生きとる人たちに気が付く。 それみてホッとしたり、 なんであんなに焦っとったんかな?って思えたり。 誰もが、ちょっと違うけど、どっか似たようなことに不安になりながら、生きとるんじゃなって思った。 自分のたった一回の人生、 思うように、自分らしく。

Posted byブクログ