福井発の挑戦 の商品レビュー
福井県民生協は2007年に、日本経営品質賞を受賞している。 経営品質に取り組み始めたのは2001年ということだ。 2000年にはじめて減収という事態となり、翌年に就任した現理事長が 組織風土の180度転換を図るために導入したという。 「経営品質」とは、顧客を大切にする経営と定義...
福井県民生協は2007年に、日本経営品質賞を受賞している。 経営品質に取り組み始めたのは2001年ということだ。 2000年にはじめて減収という事態となり、翌年に就任した現理事長が 組織風土の180度転換を図るために導入したという。 「経営品質」とは、顧客を大切にする経営と定義付け、顧客すなわち 組合員を大切するために、職員の考え方を変える取り組みが始まる。 自組織の「セルフアセスメント」を進めていく中で、これまでの壁が崩れ、 役員が職員を理解し、職員が組織の意義を理解し、風通しがよくなる。 これまで干渉しなかった宅配と店舗の職員が、互いに助け合い、 職員への注目は「マイスター認定」という評価制度をうんだ。 組合員の声の実現と、組織の存在意義の探求は、福祉事業の取り組みや 、限界集落への移動販売の開始という先進的な取り組みもうみだした。 組織の活性化のカギは人にあると思うが、福井県民生協では そのきっかけが、たまたま「経営品質」の取り組みだったということだろう。 組織によっては、ドラッカーを持ちだしてやっているところもあるし、 ウチでやってるCSRや総合マネジメントシステムの取り組みでも可能だ。 要は、組織が基本軸として据えたものに、役員から現場の職員まで、 組織挙げて正面から取り組み、社会・組織・社員の関係を不断に見直し、 全体の最適を図っていくことにあると思う。
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