なぎさホテル の商品レビュー
なんでこんなヒドい生活をしているのに夏目雅子と付き合う事が出来たのだろうか?定職も持たず酒ばっかり飲んで、借金まみれなのに。 こういう見方をするのは凡人なんでしょうね。多くのいい人に囲まれて、助けられているということは、人間的な魅力に満ち溢れているのでしょう。 とは言え、娘の...
なんでこんなヒドい生活をしているのに夏目雅子と付き合う事が出来たのだろうか?定職も持たず酒ばっかり飲んで、借金まみれなのに。 こういう見方をするのは凡人なんでしょうね。多くのいい人に囲まれて、助けられているということは、人間的な魅力に満ち溢れているのでしょう。 とは言え、娘の結婚する人がこんな生活していたら心配で寝られないでしょうね。
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ホテルの会った場所のすぐ近くに住んでいるので、なじみのある場所がよく登場しておもしろい。もちろん、なぎさホテルのあった時代もよく覚えている。彼がいた時期と入れ違いで、逗子に行くようになったのだが、あのホテルのたたずまいはすばらしかった。あの頃、都市伝説のように、ここ、逗子の新宿で...
ホテルの会った場所のすぐ近くに住んでいるので、なじみのある場所がよく登場しておもしろい。もちろん、なぎさホテルのあった時代もよく覚えている。彼がいた時期と入れ違いで、逗子に行くようになったのだが、あのホテルのたたずまいはすばらしかった。あの頃、都市伝説のように、ここ、逗子の新宿では、この本に登場するM子=夏目雅子を見かけたという話が多かった。逗子住民にお勧め。
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http://sgk.me/jbFFHn伊集院静さんって素敵な大人の男性の代表って感じですよね。この作品は、そんな伊集院静さんが苦悩する青春の日々を綴った作品です。逗子の『なぎさホテル』に一度行ってみたくなる夏にぴったりの作品でした。
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昭和直前の大正15年にオープンし、昭和が終わった平成元年に逗子の海岸線から消えてしまって今年で22回目の夏を迎えました。嫁さんの実家が逗子だということもあり、何度もなぎさホテルの横を通って海岸へいきましたが、残念ながら学生だった僕には敷居が高く一度も足を向わせる事がなかったのは...
昭和直前の大正15年にオープンし、昭和が終わった平成元年に逗子の海岸線から消えてしまって今年で22回目の夏を迎えました。嫁さんの実家が逗子だということもあり、何度もなぎさホテルの横を通って海岸へいきましたが、残念ながら学生だった僕には敷居が高く一度も足を向わせる事がなかったのは、少しだけ悔いが残っています。 本著はそのなぎさホテルに作家の伊集院静さんが1978年から7年余居候のようにそこで生活をしていた、そんな思い出と苦悩の時間が描かれています。 特にI支配人の伊集院さんにかける言葉が、とっても読者をも暖かくしてくれます。はじめて出会った海辺での一言、雑誌に掲載された小説を読んでくれたときの一言、嫌気がさして夜の海を眺めながらの一言。別れが近い時に色々考え出した伊集院さんに語りかける一言がいい。 I支配人の人柄と言葉の重みに接する事で、ひとりの男が壊れずにじっと逗子の海を見つめ、這い上がる時間を待っていた様に思えます。
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