寒灯 の商品レビュー
『腐泥の果実』は破局間際なのでともかく、この本に収められてる話の秋恵はいずれもこれまで読んできた数冊に比べてやや強い感じがする。不思議なもので秋恵が強いほど貫多が余計に理不尽におもえてくる。それにしてもいまさらながら西村賢太の私小説にすっかりハマってしまった。
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秋恵モノ。貫多まじ最低最悪なんだけど、秋恵にタクシー乗っただろとか詰めておきながらじつは自分も乗ってたとかなんか笑ってしまう。
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クズ沼 ってな事で、西村賢太の『寒灯』 陰雲晴れぬ 肩先に花の香りを残す人 寒灯 腐泥の果実 の連続短編集。 じゅんこに貰った『暗渠の宿』の続編になるんかな… 北町貫多と名を変えた著者の自伝となる内容じゃが、暗渠の宿より...
クズ沼 ってな事で、西村賢太の『寒灯』 陰雲晴れぬ 肩先に花の香りを残す人 寒灯 腐泥の果実 の連続短編集。 じゅんこに貰った『暗渠の宿』の続編になるんかな… 北町貫多と名を変えた著者の自伝となる内容じゃが、暗渠の宿より更にクズっぷりな歪んだ性格に、己に辟易しながらもどうにも直せない性格とセルフコントロール。 こんなにも自分の恥部を晒す小説を世に出せる、度胸と言うのか… 感動の念すら覚えて西村賢太クズ沼にズブズブとハマっていっている自分… 貫多の怒りの沸点が、何故そんなことでっ⁉️や、喧嘩の言い返しの我儘で鬼の様な自己中心的な攻撃がクセになる ほんま無茶苦茶 苦役列車を再読したくなるな~ 2023年6冊目
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図書館借り出し 陰雲晴れぬ 肩先に花の香りを残す人 寒灯 腐泥の果実 北町貫多、秋恵もの ちと物足りない感じかな もっと振り切って欲しかったな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
匂いに過敏な北町貫多の物語。連作4話。西村賢太「寒灯」、2011.6発行。自分本位で、一緒にいる女性に対する思いやりがなく、些細なことで暴言を吐き怒声をあげる男。これでは共同生活はできません。
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私のブログ http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1998279.html から転載しています。 西村賢太作品の時系列はこちらをご覧ください。 http://blog.livedoor.jp/funky_inte...
私のブログ http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1998279.html から転載しています。 西村賢太作品の時系列はこちらをご覧ください。 http://blog.livedoor.jp/funky_intelligence/archives/1998219.html 秋恵シリーズのみで構成された書。貫多の自己中ぶりが際立ち過ぎ。 「陰雲晴れぬ」 秋恵シリーズ。同棲のため引越ししてすぐの初々しい頃の話。ゴミ分別のトラブルで管理人さんとバトル。 「肩先に花の香りを残す人」 秋恵シリーズ。タクシーに乗ってオッサンの整髪料の匂いを服に付けられた貫多は、気にならないという秋恵を攻撃。 「寒灯」 秋恵シリーズ。同棲して初めて迎える正月に帰省しようとする秋恵を窘めて東京に残留させるが、年越し蕎麦で大喧嘩。 「腐泥の果実」 秋恵と出奔後、渋谷で再会。その後8年経過して、誕生日の思い出に浸る貫多。
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主人公貫多と恋人秋江との蜜日の日と後日談。甘やかされ育ったどうしようもない同実の男として身につまされる思い。いつもの如く剥き出しの人間性で同様の男の様を想起させ悔恨と反省に至らせて頂いた。今年1冊目から安定の西村作を読了できいいスタートを切れた。
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芥川賞を授賞した西村賢太氏が受賞後に最初に発表した作品「寒灯」を読了。彼の授賞前の私小説にも出て来た貫多と秋恵の同棲生活を描いた短編を集めた作品だ。糊口を凌ぐすべとしてかける物が自身の赤裸々な過去だったのだろうが、読者としては他人の生活をのぞいてしまっている気まずさみたいのが読み...
芥川賞を授賞した西村賢太氏が受賞後に最初に発表した作品「寒灯」を読了。彼の授賞前の私小説にも出て来た貫多と秋恵の同棲生活を描いた短編を集めた作品だ。糊口を凌ぐすべとしてかける物が自身の赤裸々な過去だったのだろうが、読者としては他人の生活をのぞいてしまっている気まずさみたいのが読み始めてからずっとありあまり気持ちよい読後感はなかった。まあ本当に簡単に読めるという意味では軽い物を読みたい人にはいいかもしれないが、先に書いたが他人の恋愛での失敗模様を読みたいかどうかで購入を決めた方がいいかも。そんな最近ではめずらしい私小説を読むのに選んだBGMは
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北村貫多と秋恵の夫婦喧嘩を克明に記載していることに驚嘆した.これらの喧嘩を演じた作者の記憶力も大したものだが、かなりのドメスティックバイオレンスだな.表題作の暮れの出来事、帰省や年越しそばの話しが面白い.
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著者お得意の「秋恵と貫多」シリーズが4話。空気を読めない秋恵のちょっとした無神経っぷりが空回りし、貫多の怒りは段階を経て沸点に達する。そして、爆発。しかし、すぐに後悔する貫多。そして土下座謝罪。 基本的にどの短編もこの流れ。安定感のある西村作品の王道だ。マンネリなんだけど、純文...
著者お得意の「秋恵と貫多」シリーズが4話。空気を読めない秋恵のちょっとした無神経っぷりが空回りし、貫多の怒りは段階を経て沸点に達する。そして、爆発。しかし、すぐに後悔する貫多。そして土下座謝罪。 基本的にどの短編もこの流れ。安定感のある西村作品の王道だ。マンネリなんだけど、純文学を思わせる芸術性のあるタイトルと中身のギャップ、そして、貫多が沸点にたどり着くプロセスが抜群におもしろい。
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