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幸福途上国ニッポン の商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2016/03/21

豊富ないくつものDataと幸福との相関関係 なぜ日本は幸せを感じないのか? そもそも幸せッて何? 幸せになるために、じゃどうすればいい?

Posted byブクログ

2015/11/30

ブータンは教育と医療が無料。インドに水力発電を売却。 個人の自由度はない。鎖国政策。 1975年、隣国のシッキム王国がインドに併合。 情報と人の流れを制限するブータン流のGNHは参考にならない。 専業主婦に給料を全部渡し、小遣いをもらう仕組みは日本だけ。 お気楽ラテンアメリカ...

ブータンは教育と医療が無料。インドに水力発電を売却。 個人の自由度はない。鎖国政策。 1975年、隣国のシッキム王国がインドに併合。 情報と人の流れを制限するブータン流のGNHは参考にならない。 専業主婦に給料を全部渡し、小遣いをもらう仕組みは日本だけ。 お気楽ラテンアメリカ流と勤勉合理的北西ヨーロッパ流。 仕事がなくてもなんとかなるさ。 デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、アイスランド、スイス、オーストリア、オランダ。 あらゆるデータがトップクラス。 日本との違いは寛容度の低さ。異質な個人をどれだけ受け入れるか。 無力感を学習する。 日本人は楽しい時間を過ごすのは罪の意識があり、選択の自由が少ないと感じ、自らの意志を反映できない人生を過ごしている。そのため、幸福感が少ない。 集団主義。メディアのいいなり。連帯責任の罠。 中国も幸福度は上昇しないだろう。 自分でコントロールできないと感じると人生の満足度は下がる。 内的な権威はやっかい。良心は内面化した監督者。願望や目的は社会の要求が内在化しているだけ。 自分自身であることを放棄する=世間の評価をそのまま受け入れる。 ラフターヨガ。自分の感情を抑えることは喜びも半減すること。 中毒とは人間が幸せを求める途中で起こした事故。 新しいものや危険なものみ魅了される心。 安易な快楽とフローの充足感。 登山はヘリコプターでは得られない充足感がある。 フローを体験しない人は刹那的な快楽を繰り返す。 隣の芝生はいつも青い。銀メダルよりも銅メダルのほうが幸福。 位置財産=一位であることに価値がある。 非位置財産=健康や自由など。他人とは比較できないこと。 位置財産への欲求はなくならないが、非位置財産へ焦点を合わせることが幸福に繋がる。 集団に同化しないことを迷惑と考えるのは軍隊と同じ。 迷惑を考えて周囲を気にすることは、他人の秩序を優先する発想。 他人の行動で気に入らないことは、個性と考える。

Posted byブクログ

2013/05/03

各種の「幸福度」なる統計を見てみると、軒並み下位にランキングされてしまう我らが日本。その理由を構造問題として解き明かそうとする良書である。本書によると、各国の幸福度は、宗教、信仰心の強弱(教会に行く頻度など)、気候条件、平均寿命、1人当たりのGDPと所得格差、地域主権の強弱、社会...

各種の「幸福度」なる統計を見てみると、軒並み下位にランキングされてしまう我らが日本。その理由を構造問題として解き明かそうとする良書である。本書によると、各国の幸福度は、宗教、信仰心の強弱(教会に行く頻度など)、気候条件、平均寿命、1人当たりのGDPと所得格差、地域主権の強弱、社会の寛容性(女性や社会的マイノリティの活躍度と、それを支える法律的支援状況)など、多数のファクターと複雑に関連づいている。 幸福度が高い国は、北欧諸国と南米諸国に多く集まっている。逆に、経済的に豊かで民主主義が浸透しているにもかかわらず幸福度の低い国として、日本だけでなく、韓国、台湾、シンガポールなどの東アジア諸国が軒並み列挙される。東アジアでは儒教の価値観が市民生活まで深く浸透しており、「個人の自由」よりも「集団の秩序」を優先する文化・慣習・空気が重んじられているところに原因があると著者は結論付けている。個性を抑圧して集団の調和を重んじる社会では、幸福度は頭打ちにならざるを得ない、ということだ。 日本では、終戦直後、高度成長期、バブル期、現代と時代が移っても、幸福度はほとんど変わっておらず、経済成長や物質的豊かさが日本人の幸福度の向上にほとんど寄与していないことを裏付けている。表向きは「個性的である」ことを求めながら、実際は「周囲と同化する」ことへの暗黙の強制力が働いているような環境では、一定以上の幸せは望めないのかもしれない。 もっとも、「個人の自由」より「集団の秩序」を優先するのは、生物種として考えれば当然のことである。各個体が自由勝手にふるまうような種族は、早々に絶滅の憂き目を見ることになる。人類においても、「個人の自由」が謳われ始めたのは近代以降のことであり、それほど歴史があるわけではない。それ以前の人類は、それほど幸福ではなかったのか?それに、東アジアで実質的に「個人の自由」が妨げられている原因を、儒教だけに押し付けてしまっていいものかどうか、いろいろ疑問点は残る。それでも全体的な議論には説得力があり、非常に面白い本であった。

Posted byブクログ

2013/04/29

集団主義はどこまで行っても集団主義で、個人の幸福はいつまで経っても後回しされる。幸福度の半分は先天的、半分は後天的なもの。

Posted byブクログ

2012/01/14

日本は物質的に生活が豊かになり、制度的に自由が保障されています。ところが、日本国民が幸福を感じているかというと、そうでもありません。近年の不景気で幸福度が低下したわけでもなく、「一億総中流」といわれていた時期やバブル経済の時期も、幸福だと回答する人の割合は現在と変わっていないとの...

日本は物質的に生活が豊かになり、制度的に自由が保障されています。ところが、日本国民が幸福を感じているかというと、そうでもありません。近年の不景気で幸福度が低下したわけでもなく、「一億総中流」といわれていた時期やバブル経済の時期も、幸福だと回答する人の割合は現在と変わっていないとのことです。 また、中東の産油国などでは、国民は働かなくても生活できるだけの富が国家に流れてきますが、それで国民が幸福になれるかというと、必ずしもそうではないという結果が出てきています。 本書の前半では、そういった各時代との比較や国際比較を繰り返し、国民が幸福を感じる条件を絞り込んでいきます。 詳細は本書に譲りますが、幸福度を高める大きな条件として考えられるのが、「自由」と「女性の権利」。 日本の場合、憲法をはじめとした法制度上は各種の自由が認められていますが、実際には常識や場の雰囲気(いわゆる「空気」)など、様々な同調圧力が加わっており、行動や発言の自由はそれほどありません。また、女性の社会進出は先進国では最低レベルで、企業の役員や自治体の長となる女性は、全く少なすぎます。 後半は日本を幸福な国にするためのいくつかの提言で、まとめとして「社会個人主義」を提唱しています。社会個人主義とは、国民ひとりひとりが幸福を感じることを目的とし、そのために様々な形での社会貢献を通して、幸福感を育てていく考え方ということになります。 社会貢献活動は大事な考え方ですが、皆が同じ方向を向かないことがもっと大事でしょう。やりたい人がやりたいときに、やりたいように活動でき、その結果が社会貢献につながるというのが、幸福感を育てるという意味では必要ではないかと考えます。 幸福感というのは、言い換えれば「生き甲斐」「働きがい」のことであり、働かなくても生活していける状態よりも、働きがいを持って働ける状態のほうが幸福感は高いでしょう。労働から社会起業へのシフトが起こるのも、「モチベーション3.0」や「フロー」と呼ばれる働き方が注目されているのも、究極的には本人の幸福のためです。そうやって考えると、社会個人主義は単なる社会のあり方だけではなく、国民一人一人の意識も、ドラスティックに変えていくことになるのでしょう。 日本は多様性のない、言い換えれば価値観の多様化に強い抵抗を示す社会です。このことが、日本国民の幸福度を頭打ちにさせる要因のひとつではないかと感じるわけです。 女性の社会進出もそうですが、外国人や高齢者をどのように社会が受け入れるか、また勤労という面で考えても、短時間労働やダブルワーク(副業)など、様々な生き方、働き方、価値観があってしかるべきですし、私たちは多様化を受け入れることが必然となるでしょう。 そしてその先に、国民の幸福が待っていると確信しています。

Posted byブクログ

2011/12/25

集団を重んじる文化が日本人の幸福感の低さの原因という考えは新鮮だった。個の違いをもっと大切にしたい。

Posted byブクログ

2011/12/07

日本人がそして日本がどのように幸せを求めたら良いのかを他国の幸福度等を参考にしながら、書かれている本。就活の一環として読んでみるのもありかもしれないです。

Posted byブクログ

2011/09/06

18歳のとき、同級生たちと将来のことを話し合ったことを思い出した。 「将来何をしたいか?」とか「どうやったら幸せになれるか?」とか今となっては他愛もないことを話し合った。 同級生のうちの一人が「やっぱり将来はポルシェでも買って、豪邸に住んでいい暮らししたいよな」とけっこう真顔で...

18歳のとき、同級生たちと将来のことを話し合ったことを思い出した。 「将来何をしたいか?」とか「どうやったら幸せになれるか?」とか今となっては他愛もないことを話し合った。 同級生のうちの一人が「やっぱり将来はポルシェでも買って、豪邸に住んでいい暮らししたいよな」とけっこう真顔で言ったのを覚えている。 僕は「こいつアホか」と思った。 その彼に「じゃあ、おまえは何をしたいんだ?」と訊かれた自分は「とにかく自分の人生よりも長持ちする、永続性のあるものを自分の人生で築きたい」と答えた。 ポルシェの彼は「きょとん」としていたが、そのときの自分にはそれ以上の具体的な答えは思い浮かばなかったし、今でもそれはたいして変わっていない。 この世の中の目に見えるあらゆるものははかなく、一過性のものだ。いずれは消え去っていくものにしか過ぎない。人の記憶に残る写真、文章、多くの人々のためになる持続可能なビジネスモデル、それらのどれでもいいがそういう確固としたものをこの人生を通じて築いていきたい。 そして、それに到るまでの一分一秒を心ゆくまで楽しみたいと思っている。 幸せの定義は所属する社会や性別などに多少は影響されるかもしれない。しかし、本当はとてもシンプルな原則がある。それは「自分の人生を楽しむこと」ということだ。これは日本のような集団主義的な社会では難易度が高い。本書は様々な角度から「幸せとは?」、またそれに到るまで道のりが描かれている。 本書のプロローグでブエノスアイレスの描写があるが、本当にこの街の人たちは幸せそうな人たちが多い。昨日も近所を散歩していたら、男性の老人二人組が笑いながら肩を抱き合って通り過ぎていった。 東京のような大都市ではめったにお目にかかれない光景だ。 他人のモノマネをしていては、いつまで幸せになることは出来ない。人生とは、所詮は結果論で語られるに過ぎない。今現在も生きている我々自身は、けっして自分自身が正しいか間違っているかなんて結論することは不可能だ。 だったら、くよくよ悩んでいないで「人生、楽しんだものが勝ち!」というものだ。

Posted byブクログ

2011/09/04

私の中では今年イチオシしの本だと思う。星6つか7つ。 本書の存在を知ったきっかけは、城繁幸氏のブログである。 非常によくまとまっているので、氏のブログをリンクすることでレビューにかえさせていただければ。。。って、単なる手抜き。 本当は沢山感想を書きたいのだが、上手くまとまらな...

私の中では今年イチオシしの本だと思う。星6つか7つ。 本書の存在を知ったきっかけは、城繁幸氏のブログである。 非常によくまとまっているので、氏のブログをリンクすることでレビューにかえさせていただければ。。。って、単なる手抜き。 本当は沢山感想を書きたいのだが、上手くまとまらないので、ごめんなさい。 http://jyoshige.livedoor.biz/archives/3889377.html 幸福という広い概念よりもより社会学に焦点を絞った「リスクに背を向ける日本人」と併せて読むと、理解が深まるかと思われる。 補足で、目崎氏の世界100カ国放浪記なるものがあればそちらも読んでみたいと思っていたところ、彼の運営しているサイトがあった。興味のある方は是非。 http://home.att.ne.jp/grape/mezaki/

Posted byブクログ

2011/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・「自分の意志で選択し、その選択に責任を持つという精神があれば、どのような人生を送っても幸福度は高い。結果が問題なのではない。どうやって生きるかが重要なのである。」

Posted byブクログ