人事部は見ている。 の商品レビュー
どこの会社にも大方作られている部署、人事部。普段、あまり知られていないその仕事内容や資質・もとめられるスキル、そのほか企業規模によって違う人事部の特性など、元人事経験のある筆者が事細かに体験や事例を交えて書いています。同じ人事に関わるものから見ても非常にためになる内容でした。昨今...
どこの会社にも大方作られている部署、人事部。普段、あまり知られていないその仕事内容や資質・もとめられるスキル、そのほか企業規模によって違う人事部の特性など、元人事経験のある筆者が事細かに体験や事例を交えて書いています。同じ人事に関わるものから見ても非常にためになる内容でした。昨今社会人のワークスタイル変革が進み、今までの人事のあり方では補いきれないことも多く、どうすればいいのか?ほかの人事はどう思っているのか?など、筆者がヒアリングした生の声が載せられていて刺激を受けると思います。人事に関わりがない人でもわかる、噛み砕かれた内容だと思います。
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新書って、タイトルのつけ方うまいの多いですよね。 「人事部は見ている」とか言われちゃうとそりゃ気になりますよ(笑 でもなかなかおもしろかったし、興味深かったです。 今までは社員全員が出世を目指しているという前提で人事は進められてきたがこれからは違う。昇給や出世を目指さず、あくまで...
新書って、タイトルのつけ方うまいの多いですよね。 「人事部は見ている」とか言われちゃうとそりゃ気になりますよ(笑 でもなかなかおもしろかったし、興味深かったです。 今までは社員全員が出世を目指しているという前提で人事は進められてきたがこれからは違う。昇給や出世を目指さず、あくまで「働く意味」や「働く環境」を求めたり家族との触れ合いを大事にする社員が増えており、人事もそういう流れに対応すべきだという意見が印象的でした。 またこれからは、社員の多くが、自分の両親(←団塊世代に産まれた)の介護に負われて長時間残業や転勤が出来ない(人事も命じずらい)時代が来るらしいです。うーん、すごく考えさせられます。
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人事部の仕事って単純でなく、ずば抜けたコミュニケーションスキルと判断力を要求される。今まで見てきた採用、異動を扱ってるだけじゃない。ただ人と出会う機会が多く、それをいかにいかせるか。それを生かせるからこそ、人事部は出世の登竜門。
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人事部注目!てな本ですな。 会社における人事部の位置づけを説明している本。 「人事部に求められるスキル」を語られていることからしても、 人事部の方々が第一の読者であると思われる。 こうありたいと思った箇所。 『社外に同等の賃金を確保される職があるので、 自らの意向に沿わない人事運用、たとえば転勤があれば 退職につながることもあった』 こういう実力を持って、初めて本当の意味で 「会社と社員は契約関係」といえるだろう。
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タイトルだけ見ると、人事評価の在り方、とかかなー、と思っていました。 が、実際は「人事のお仕事、しかも日本的企業」という感じですね。 日本的企業における人事の扱い方、会社員としてのキャリアパスなんかが書いてあって、まとめ、としてはいいと思います。 が、全体的にもうちょっと深いと...
タイトルだけ見ると、人事評価の在り方、とかかなー、と思っていました。 が、実際は「人事のお仕事、しかも日本的企業」という感じですね。 日本的企業における人事の扱い方、会社員としてのキャリアパスなんかが書いてあって、まとめ、としてはいいと思います。 が、全体的にもうちょっと深いといいかなー。
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『で解決方法は?それはみんなで考えよう』 現在の人事、というよりも会社で働く生活スタイルの矛盾や問題点が分かりやすくまとめられている一冊。 あくまでも問題点を具体的なエピソードを挙げながら説明していくものなので、それに対しての解決方法は提示されていない。 もちろん著者なりの解決...
『で解決方法は?それはみんなで考えよう』 現在の人事、というよりも会社で働く生活スタイルの矛盾や問題点が分かりやすくまとめられている一冊。 あくまでも問題点を具体的なエピソードを挙げながら説明していくものなので、それに対しての解決方法は提示されていない。 もちろん著者なりの解決案もあるのだろうが、それはこの本では書かれていない。 この本を読むと団塊ジュニア世代(僕自身もそれに当たる)に矛盾のしあ寄せが来ているように思ってしまうが、実際には僕らよりも年齢が若い世代の方がその影響を大きく受けている。 僕は上の世代に対して既得権益を下の世代に譲れ!という前に、自分ができる範囲で自分よりも若い人たちを助けていきたい。 そう感じることができた一冊だった。
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■守秘義務を守る人事部の方が書いた本というのは珍しい。内容も人事部の仕事内容がよくわかるものとなっており、その点では興味深い。 ■ただし「人事部は見ている」というタイトルにしては、人事評価の仕方についての詳細な記述はあまりなかった点は、タイトルから想像していた内容とは違ったとの印象。 ■大企業での人事の仕組みはほぼその通りだと思うし、著者の言われるように人数が多すぎて「個人一人ひとりまでは見に行けない」と思う。人事異動に7割は不満とか、人は自分を3割よく評価するというのも、往々にしてそうなるのだろう。 ■最後の章ではこれからの人事制度の在り方についての提言がまとめられていた。専門社員(プロ)、自己選抜(公募)、ライフサイクルの視点などは、まさにこれからの時代必要とされるものだろうと思う。
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大企業における人事部について書かれた本。外からは見えにくい人事の仕事について見えてくる。出世する人は結果的に偉くなる人の近くにいたからというのは分かる気がする。出世しやすい部署としにくい部署があるのが現実なのでは。
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人事部の中の人から見た人事部のお話。 具体的に人事の人をイメージ出来るようなエピソードから人事部の人の考え方がわかる気がする。 一般に人事部とは社員の出世やらを決める部署らしい。 うちの会社はそうだとしてもそのような印象が無いのでなんとも言えないが。 そのため必要以上に怖が...
人事部の中の人から見た人事部のお話。 具体的に人事の人をイメージ出来るようなエピソードから人事部の人の考え方がわかる気がする。 一般に人事部とは社員の出世やらを決める部署らしい。 うちの会社はそうだとしてもそのような印象が無いのでなんとも言えないが。 そのため必要以上に怖がられたり本人も周りも権力を感じることもあるそうだが、そんなことは無いという話もあり、よりフラットに見れるのではないかと思う。 また、課長以下とそれ以上での昇進のポイントの違いも面白い。 会社で生きる人にとって新しい視点を与えてくれる一冊。
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人事部の機能や行動の判断基準の紹介に始まり、事業環境の変化や働く人のライフスタイルや価値観の多様化に応じて、人事部の機能(採用、評価、福利厚生など)の在り方も変化、対応していかなければならないという提言の書。 印象に残ったのは、他著書から引用されている次の箇所。 ・人は己の能...
人事部の機能や行動の判断基準の紹介に始まり、事業環境の変化や働く人のライフスタイルや価値観の多様化に応じて、人事部の機能(採用、評価、福利厚生など)の在り方も変化、対応していかなければならないという提言の書。 印象に残ったのは、他著書から引用されている次の箇所。 ・人は己の能力を2割がた高く評価している。(堀田力氏「おごるな上司!」) ・(ライバルの)誰かにちょっと負けてるなぁと思ったときは、だいぶ負けている。(島田紳助氏「哲学」) 人事部で働く人、昇進に意欲・興味のある方にオススメ!
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