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うみべのまち・佐々木マキのマンガ1967-81 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2012/02/21

佐々木マキの自選漫画集 小さい頃 狂ったようにこのひとの絵本を読んでいたんだけど 本職(?)が漫画家とは知らなんだ 西岡兄妹はきっと彼にすごく影響を受けたんだろうなと読んでて思う 彼らの作品もそうだけど やっぱりちょっと濃かったなあ  絵本程度がわたしにはちょうど良いようです

Posted byブクログ

2011/11/20

どこだかの書評欄で誰だかが、なぜだか絶賛していたような気がしたので読んで(見て)みたのですが、私にはかなり難解でございました。 作者はかわいい名前ですが男性だそうです。 どうでも良いですね?失礼いたしました。

Posted byブクログ

2012/05/16

佐々木マキといえば村上春樹の初期の装丁イラストをほとんど担当していたということで有名です。あとは絵本の『やっぱりおおかみ』は子供のころ読んで印象に残っている人も多いのではないでしょうか。その佐々木マキさんが若い頃にこんな前衛的な漫画を描いていたなんて!ストーリーや因果関係などを無...

佐々木マキといえば村上春樹の初期の装丁イラストをほとんど担当していたということで有名です。あとは絵本の『やっぱりおおかみ』は子供のころ読んで印象に残っている人も多いのではないでしょうか。その佐々木マキさんが若い頃にこんな前衛的な漫画を描いていたなんて!ストーリーや因果関係などを無視したコマとコマが響き合うような詩のような漫画を目指していたということです。まさにそうで、”読む”漫画ではなくて”感じる”漫画だと思います。当時の雰囲気が感じられるサイケデリックな絵柄も素敵でした。

Posted byブクログ

2011/09/26

抽象は通常、思考することを許さない。例えば絵画はキャンパスの上にあるものが全てであって、描かれた対象の方に真実があるのではない。描かれてそこにある実体の方に真実がある。それが何を意味しているかを考えるのではなく、目の前にあるものを感じることが大切だ。しかし時に、思考しないことを許...

抽象は通常、思考することを許さない。例えば絵画はキャンパスの上にあるものが全てであって、描かれた対象の方に真実があるのではない。描かれてそこにある実体の方に真実がある。それが何を意味しているかを考えるのではなく、目の前にあるものを感じることが大切だ。しかし時に、思考しないことを許さない抽象というものもあることを思い知らされる。佐々木マキはそんな抽象を描く。 ここには時代のモチーフがあふれている。60年代、70年代のモチーフが。例えばそれは瀬戸の花嫁を誰もが知っていて、更にはその替え歌(~雲呑、~天丼)すら誰もが口遊むことができていた時代の。天地真理や小柳ルミ子程ではないせよ、誰もが耳にしたことはあり、抽象化されても何のことかは一応想像が付くくらいには知識として流布していたもののモチーフが。それを読み解け、と抽象は迫ってくる。そしてその繋がりと配置から言いたいことを悟れ、と。 記された文字、記号、外国語、そして外国語もどきのもの。それは抽象として見過ごしてしまうこともできるだろうし、今の自分はむしろそれを読み解きたくはないけれど、かつて隔週刊の情報誌の頁のはみだしすら一文字も逃さぬように読んでいた自分であれば、一つ一つの意味を読み解こうとしたであろうし、過去にそんな風に佐々木マキの作品を読んだといううっすらとした記憶もある。 先行する60年代の人々を追いかけ、言葉の形だけを真似て懸命に70年代を走ってきた自分の無理解を改めて思い知らされる強烈なブローを受けたような衝撃が走る。そして、その時の自分の若さを思い、若さを食い物にする思想のことを思う。 『He says he's red but I know he's dead』 読んでしまう。かつてレフト気味にショートストップを守っていたものとしては、やっぱり読み飛ばすことができない。そしてその言葉を読み換えてもしまう。"He says you're red but I know you're dead" その通り。今は肩を壊してショートも守れない。外野席で野次を吐くばかり。Yeah, yeah, I know I've just read with lead head。 ノスタルジアと過去の誹謗。楽しいことも在った筈の過去を一気に灰色の記憶に塗り変える力。佐々木マキ、すごい。

Posted byブクログ

2011/12/29

イラストや絵本でも有名な佐々木マキの決定版マンガ集。ひとコマひとコマがアートの域で、そのコマとコマの共鳴が織りなす不条理な世界。マンガの制約をものともしない前衛さの前に、言葉は意味を失います。

Posted byブクログ

2011/07/30

佐々木マキ初期作品が復刊されて、小躍り! やわらかく奇妙でオシャレで不条理な世界はいくらか毒を含んでいて、読んでいてドキドキさせられる。

Posted byブクログ