彼女について の商品レビュー
怒涛の展開。まさかのオチ。 本当にびっくりするくらい救いのない話。 過去をたどる旅をして、記憶を整理して真実を知る。 それできちんと取り戻すことができた。何かを。 どんな状況にあっても人生を造れる人でありたいと思う。
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久々のばなな作品。 昔はこの叙情的(?)なふわーっとした文章が好きだったけれど、もどかしく感じるようになってしまった。 美しい文章ではあると思うものの、心揺さぶられるほどの感動もなく。 結末は先に知ってしまっていたのですが、それでも唐突に感じました。 凄惨なはずの事件をさらっと描...
久々のばなな作品。 昔はこの叙情的(?)なふわーっとした文章が好きだったけれど、もどかしく感じるようになってしまった。 美しい文章ではあると思うものの、心揺さぶられるほどの感動もなく。 結末は先に知ってしまっていたのですが、それでも唐突に感じました。 凄惨なはずの事件をさらっと描いてしまえるのはこの著者の持ち味だなと思います。
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1番の呪いは普通の日々の積み重ね 生きている人だけじゃなくて 悲惨な死を遂げてしまった人に 対してさえ 鎮魂の気持ちが込められているような。 ばななさん、すごい次元へ 行ってしまっていて ついて行くのに少し大変だった。
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どんどん読み進んで、空気が変わる瞬間にぞくっとした。現実の結末とは遠い場所にあるふたりの世界がせつない。
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自分が親から貰った愛情を きちんと受け取りなおすこと 自分を客観視すること そんな通過儀礼を、 この一冊通じて体験したような気がした 自分が決めた愛のイデアみたいな像があって それに当てはまらないものは 見て見ぬ振りをしてきていた ほんとうはこの世の中は 愛でいっぱい溢れている...
自分が親から貰った愛情を きちんと受け取りなおすこと 自分を客観視すること そんな通過儀礼を、 この一冊通じて体験したような気がした 自分が決めた愛のイデアみたいな像があって それに当てはまらないものは 見て見ぬ振りをしてきていた ほんとうはこの世の中は 愛でいっぱい溢れているのに 悲しい思い出がなければ、幸せになれる訳じゃない 受ける歯車と渡す歯車がかみ合わないだけで 人ってこんなに孤独になってしまうものなんだなぁ 未来に心奪われるのは過去に捕らわれるのと一緒 ただ、今ここの、特別でも何でもない 一つ一つの手の動き、話す言葉、噛み締める味わいが 人生を形作って乗り越えさせてくれる 毎日をしっかり生きる、っていうのはつまり、今の自分の動きにどっしりと集中することなんだなと最近になってよく思う よしもとばななと同じ時代に生きられて良かった 長生きしてほしいなと身勝手に願う 職業として小説家の体を取っているけど、彼女こそ現代のよい魔女なのかもなぁと思う
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【本の内容】 由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。 魔女だった母からかけられた呪いを解くために。 両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。 著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人...
【本の内容】 由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。 魔女だった母からかけられた呪いを解くために。 両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。 著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。 暗い世界に小さな光をともす物語。 [ 目次 ] [ POP ] 双子の姉妹を母親に持ついとこ同士の由美子と昇一。 大人になった昇一が突然、由美子の前にあらわれたのは、過去の忌まわしい出来事から、由美子を解放するためだった。 身近で根源的な幸せと、慈しみの大切さを教えてくれる、愛と救済の物語。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ばななさんの本のなかでいちばん好きなもの。 内容は不思議だし暗い話だけど、私は好き。この「彼女」は色んな人なんじゃないかな。 トラウマってあってもいいんじゃないかな。トラウマがあるからこそ、優しくなれたりするんじゃないかなと思った。そんな作品。
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わたしの1番すきな本で、1番心を揺さぶられた本です。登場人物がみんなとっても魅力的で、この人たちのような考え方で日々を積み重ねていけたらどんなに素敵だろうと憧れてしまいます。自分の生き方や考え方に自信がなくなってしまった時に、こう考えればいいんだ。と道を示してくれる気がします。好...
わたしの1番すきな本で、1番心を揺さぶられた本です。登場人物がみんなとっても魅力的で、この人たちのような考え方で日々を積み重ねていけたらどんなに素敵だろうと憧れてしまいます。自分の生き方や考え方に自信がなくなってしまった時に、こう考えればいいんだ。と道を示してくれる気がします。好ききらいはわかれてしまうかなぁと思うのですが、わたしは一度読んでみてもいいと思います。
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キラキラかわいらしさのある吉本ばなな作品とは一線を画しています。 最後救いがあるようになっているけど、 どうしても悲しかったです。
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