てふてふ荘へようこそ の商品レビュー

乾ルカ【著】

2012/08/04

破格の条件で住めるそのおんぼろアパートの、破格の理由。それは一室に一人、幽霊が住んでいること。その幽霊と住人たちとの、笑えて泣ける連作短編集です。死んだ理由はかなり重くても、どこかさっぱりとした幽霊たちと、生きているのに死んでいるような住人たちとの絆の変化が面白い。さらりと描かれていてしんみりする題材だけれど、変に暗すぎず、一編ごとに切なくもさわやかな余韻を残す。あしたもがんばって生きよう、と背中をぽんと叩いてくれるような、ささやかな励ましを感じます。
見えない少女の短編が一番切なかったな…。ありがちな言い方だけれど、いいお話でした。

2012/08/01

てふてふ荘に部屋が６部屋。
６人の住人のお話。
それぞれに共感したり、笑えたり、感動したりでおもしろかった（＾－＾）

2012/07/16

人と人との繋がりを感じられる、ほんわか優しい話でした。登場人物がみんな魅力的。
それぞれの部屋のエピソード1つ1つ良かった。
ただ、最後の大屋さんの話だけはこじつけすぎに感じたかな。

2012/06/30

幽霊がいるアパート！と知った時は
「なんつー本を手に取ってしまったんだろう。」
とちょっと後悔したのだけれど、
何度も涙が。

突拍子もなくてちょっと小気味よくて寂しくて優しくて。

2012/06/02

全体的には、期待を裏切らずハッピーエンドで良いと思うのですが、美月の話かわいそう過ぎ・・・女優の人の話もプロデューサーに一泡吹かせて欲しかったし・・・６号室の話も「それでいいのかよ！？」と思った。

2012/05/16

設定が面白い！どの話もちょっと切なくて胸がじーんとくる感じ。てふてふ荘の幽霊なら怖くない！
私もてふてふ荘に住んでみたいなぁー。

2012/05/01

てふてふ荘というアパートは、一部屋に一人(数え方があってるのか……？)幽霊が住んでいます。
一部屋ごとに、その幽霊を成仏させていくという短編集。
設定は幽霊とか出てきますが、まったく怖くありません。
どちらかというと、全体的にホノボノ系。

ただ、住人が幽霊と親しくなっていくことで、成仏がかなっていくんですが、ふつう仲良くなったら、いなくならないでほしいとか思いそうな気がするんですけどね。
サクッと成仏をさせてたりして、そこだけ違和感。
『あの花』を見てしまってるからなぁ～

2012/04/17

先を読みたいけど、読み切ってしまうのが寂しくてゆっくり読みました。
本当に心がホッと温まる話がいっぱいです。
人の想いって、こんなに優しいんだなと思いました。
私は2号室、4号室が特に好きです。

2012/04/07

アパート小説大好きです。この本はオトナ向け「妖怪アパートの幽雅な日常」といった感じですが、人情味あふれる大家と住民の心温まるエピソードは小学校高学年でも十分読めると思います。最後はほろっときました。

2012/03/26

ほのぼのとして好きな話だった。
家賃が安くて、入居して朝おきるとおばけがいた！なんて奇想天外だけど、こんなこともあるかもしれないなんて、しみじみと読んだ。
それぞれのエピソードが良かった。
心って届くんだなとほの暖かい気持ちになった。