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幸福な生活 の商品レビュー

3.3

270件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    127

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

    8

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2011/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星新一さんのようなブラックなショートショート。百田尚樹というと「永遠のゼロ」や「ボックス」を期待してたらまんまと裏切られました。いい方に。 帯に「最後の1行がこんな衝撃的な小説はあったろうか」という通り、1話目からかなり衝撃のラスト!めくったページに1行だけ、ポツっと書かれているブラックなセリフを予想しながら楽しく読み進むことができました。 ちょっと「あれ?」ってラストもあったけど、満足な1冊。 「それでは、ごめんあそばせ」

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2011/07/08

あ~そんなことなら知らない方がよかった!なんて最後の一行で後悔したり感心したり…飽きない短編集です。

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2011/07/07

最後の1ページが1行だけで、それがオチになっているパターンのショート&ショート18話。「ページをめくればオチ」って寸法。中にはいいお話もあるのですけれど、星新一大先生の「エヌ氏の遊園地」で読書に目覚めた俺ですゆえ、トータルでは★三つが精一杯かなぁ。

Posted byブクログ

2011/07/02

上の作品解説にもあるが、18の短編すべての最後の1行がオチになっているという構成。 しかし2~3つ読んでいる間は「おおそうきたか!」「なるほど!」と著者に感心したが、18は長い! そして少々しつこく感じたなあ。幾つかはバレバレの展開だし。 また、最後のオチを先にめくってしまわぬよ...

上の作品解説にもあるが、18の短編すべての最後の1行がオチになっているという構成。 しかし2~3つ読んでいる間は「おおそうきたか!」「なるほど!」と著者に感心したが、18は長い! そして少々しつこく感じたなあ。幾つかはバレバレの展開だし。 また、最後のオチを先にめくってしまわぬように、気をつけて読まなければならない・・実に苦痛だった(笑) 思うに百田氏はテレビの構成などを生業としているので、こういう短編のほうが本当は得意なのかな。 でも、「永遠の0(ゼロ)」を読み、初めて百田氏を知ったオレのような読者には、ちょっと物足りないです。 何だか感動が欲しいというか・・わがままだけど。 こういう路線は他の作家に任せて、感動作を書いて欲しいあ・・・一介のニワカファンの要望ですが。

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2011/06/15

何のことはない日常の中でふとした事で明らかになる事実。 日常に潜む闇と嘘。 知らなくても良かった事実が明らかになった時 その家庭は崩壊へと向かうのか? 知らなければいつもと変わらず生活して行けたであろう。 最後のページを開いた時、崩壊が明らかになる。 読んでいるうちに、最後の一...

何のことはない日常の中でふとした事で明らかになる事実。 日常に潜む闇と嘘。 知らなくても良かった事実が明らかになった時 その家庭は崩壊へと向かうのか? 知らなければいつもと変わらず生活して行けたであろう。 最後のページを開いた時、崩壊が明らかになる。 読んでいるうちに、最後の一行を予測して読んでしまうので 結末がわかってしまう話も多い。 しかし、予測を裏切られた時の驚きには背筋が泡立つ。

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2011/06/10

非常に読みやすい短編集です。 どの話もなんとなく展開が読めてしまうので、最後の1行にそれほど衝撃を受けなかったのが期待とは違ったかな。 でも、物語の最後のページをめくったところに、1行だけ衝撃のラスト言葉を配置するなど、技巧に満ちた本だと思います。作家さん、苦労して工夫したんだろ...

非常に読みやすい短編集です。 どの話もなんとなく展開が読めてしまうので、最後の1行にそれほど衝撃を受けなかったのが期待とは違ったかな。 でも、物語の最後のページをめくったところに、1行だけ衝撃のラスト言葉を配置するなど、技巧に満ちた本だと思います。作家さん、苦労して工夫したんだろうな。 話は、日常生活の中でありそうでなさそうな少し背筋の寒くなるようなものばかり。読んでると笑える部分も多々ありますが、自分ではそんな境遇には絶対落ちたくないと思うような展開ばかりでした。シュールな怖さがありますよ。

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2011/06/05

最後の一行で落とす短編集。短い小説が18編。ワンパターンになりがちだがそこは作者の腕が冴えている。ゾッとしたり、考えさせられたりと読者を飽きさせない。お気に入りはたくさんあるが、「ママの魅力」が一番面白かった。巡業、格闘技、息子の運動神経ときちんと伏線が張ってあるだけに、わかりや...

最後の一行で落とす短編集。短い小説が18編。ワンパターンになりがちだがそこは作者の腕が冴えている。ゾッとしたり、考えさせられたりと読者を飽きさせない。お気に入りはたくさんあるが、「ママの魅力」が一番面白かった。巡業、格闘技、息子の運動神経ときちんと伏線が張ってあるだけに、わかりやすいと言えばわかりやすいのだが、やはり最後のセリフに笑えた。わかりやすさを気にする人には向かないだろうが、これだけ楽しんで読めて評価が★4つでは作者に申し訳ない・・・くらいの気分。

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2011/06/01

18つの短篇。なにか、「世にも奇妙な物語」を本で読んでる感覚。どれも最後の一行に演出があって楽しめる。ラストはどうなのか推理して読んでると飽きないし、内容もホラーミステリー調で面白かった。軽妙な作品ですね♪

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2011/06/17

「道子さんを殺したのは、私なのよ――」 認知症が進んでから母はよく喋るようになった。 しかし、その話の大半は出鱈目だ。妻は自分がいつ殺されたのと笑うだろう。 施設を見舞うたびに進行していく症状。子どもの頃に父が家出して以来、女手ひとつで自分と弟を育ててくれた母をぼくは不憫に思えて...

「道子さんを殺したのは、私なのよ――」 認知症が進んでから母はよく喋るようになった。 しかし、その話の大半は出鱈目だ。妻は自分がいつ殺されたのと笑うだろう。 施設を見舞うたびに進行していく症状。子どもの頃に父が家出して以来、女手ひとつで自分と弟を育ててくれた母をぼくは不憫に思えてならない。 久しぶりに訪れた実家の庭でぼくは、むかし大のお気に入りだった人形を見つける。 40年ぶりに手にした懐かしい人形。だが、それはおそろしい過去をよみがえらせた……(「母の記憶」より)。サスペンス、ファンタジー、ホラー……、様々な18話の物語、そのすべての最後の1行が衝撃的な台詞になっているという凝った構成。 『永遠の0』『ボックス!』『錨を上げよ』で話題の百田尚樹は長編だけじゃなかった。星新一、阿刀田高、筒井康隆という名手顔負けの掌編小説集を世に送り出した! 【最後の一行】で衝撃を狙ったショートショート集。 全作、ページをめくるとその【最後の一行】のセリフが現われるという構成となっているほどの懲りようで、そこに意欲を感じる。 様々な種類の驚きを狙っていることはひしひしと感じるし、 短いなかで、きちんと読ませる筆力は流石と言える。 ・・・が、個人的にどうにも「落ち」が読めてしまうものが半数以上を占めていたため、衝撃度は上がらなかった。 「いや~な気分」にさせられるという意味では、ブラックな印象は受けるし、そういう意味ではキライではないのだが、 こだわりが感じられる分、「惜しい」な・・・。

Posted byブクログ

2011/09/04

百田さん初のショートショート。「最後の一行で衝撃」をコンセプトに全篇書かれてる。意外なオチのものもあったが、ちょっと”読めちゃう”ものも。サラサラと読めるので、「ちょっと何か読むものないかなぁ」には、いいかも。

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