天使の歩廊 の商品レビュー
「超絶建築ファンタジー その男がつくる洋館は、人の心を幻惑する。」 このコピーのついた帯に惹かれたんだけど。 んー、取っ掛かりは良かったんです。 時代が前後する短編で、なかなか面白く興味深く読めました。でも、5番目の話「天界の都」はどうにも入り込めず苦労しました。 ファンタジーで...
「超絶建築ファンタジー その男がつくる洋館は、人の心を幻惑する。」 このコピーのついた帯に惹かれたんだけど。 んー、取っ掛かりは良かったんです。 時代が前後する短編で、なかなか面白く興味深く読めました。でも、5番目の話「天界の都」はどうにも入り込めず苦労しました。 ファンタジーですもんね。そうなんですが、んー、なんでしょね。 ファンタジー要素全否定になりますが、無くても良かったと思ってしまうアタシは向いてないということでしょうか。 でも、前半の話は好きですよ。
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やっと読み終わりました。 最初、ミステリだと勝手に勘違いしてましたが、中身はファンタジーでした(笑) ですがミステリの要素も多分に含んでいる作品ですね。 明治~昭和初期を舞台にした作品は大好きなので、これもストライクでした。 日常からファンタジーの世界への導き方に好感。 愁いを帯...
やっと読み終わりました。 最初、ミステリだと勝手に勘違いしてましたが、中身はファンタジーでした(笑) ですがミステリの要素も多分に含んでいる作品ですね。 明治~昭和初期を舞台にした作品は大好きなので、これもストライクでした。 日常からファンタジーの世界への導き方に好感。 愁いを帯びた世界観が秀逸で、中・長編を読みたくなりました。 非常に読みやすい文章なので安心して人に勧められます。
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「冬の陽」がすごく綺麗にまとまってたから、ファンタジーに行かずにミステリでも良かったんじゃないかと。
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第20回ファンタジーノベル大賞受賞作。 たまたま手に取ったのだけれど、面白かった! 明治~昭和初期の建築物が設定にぴったりあっていて、不可思議な雰囲気を醸し出している。 天才的だが万人に受け入れられる建築家ではない笠井泉二。 彼の設計になる建物にまつわる話が六篇収められていて...
第20回ファンタジーノベル大賞受賞作。 たまたま手に取ったのだけれど、面白かった! 明治~昭和初期の建築物が設定にぴったりあっていて、不可思議な雰囲気を醸し出している。 天才的だが万人に受け入れられる建築家ではない笠井泉二。 彼の設計になる建物にまつわる話が六篇収められていて、どれも惹き込まれる。 謎に包まれた笠井自身の話もそのなかにある。 久しぶりに、現実とその隣にある不思議な世界を感じさせる話を読んだ気がする。 最近のファンタジーって明るいものも多いけれど、この作品は暗いけれど安らかで穏やかなものを感じさせ、おどろおどろしくなくてその加減がとても良い。
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おもしろ、、、かったような、そうでもなかったような、、 ラストが壮大というかなんというかで、、、 建築がメインなのかと思うとそうでもないですね。 主人公はなんなのか? を描いている小説かな。
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(110728) 建築の人間としては少し気になりまして。 ライトさんとかコンドルさんとかの名前は出てくるけど、コンドルさんの弟子として登場する人物は実在の人ではないようで。 どうせならもっと徹底的に建築が物語に関わるようなお話にしてほしかったな~と思いました。
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建築ファンタジー。 建築家・笠井泉二が設計した建物では不思議なことがおこるという。 彼が創った建物と、それを取り巻く人々のお話。 西洋建築が好きなのと、常々ああいった建物には魔法がかかってるんだろうなあとおもっているので(笑)、 設定がどストライクでした。 感想としては、なん...
建築ファンタジー。 建築家・笠井泉二が設計した建物では不思議なことがおこるという。 彼が創った建物と、それを取り巻く人々のお話。 西洋建築が好きなのと、常々ああいった建物には魔法がかかってるんだろうなあとおもっているので(笑)、 設定がどストライクでした。 感想としては、なんかちょっと物足りない…?という感じでした。 うまいこと言葉にできないのですが、肝心の笠井さんがあまり出てこないのと、建物で起きる不思議なことの描写が話の終わりにちょっとあるだけだったからかもしれません。 おそらく一番建物が主役だったであろう3話目:ラビリンス逍遙は、 舞台が関西で登場人物がみな関西弁を話しているんだけど、 (京都弁なのかな?) あれは正しい方言なんですか…? なんだかあまり関西弁を知らない人が無理やりしゃべっているようにみえて、 違和感で集中力をものすごく削がれました。読み進めるのが大変。 そこで一旦物語への気持ちが切れてしまって、 後の話もなんだかだらだら読み進めてしまった感じです。 残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時代は明治から昭和初期。笠井泉二は西洋建築を設計する建築家だ。彼の作る建物は、依頼者の願いを叶える一風変わった建物ばかりだった。。。 不思議な世界を描き出す短編集(6話)。 表紙の天使の絵が印象的。この天使も本を読むと一つのキーであることが分かってくる。
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建築も好きな私にとって、ミステリと建築の融合作品は嬉しい限り。 だから、綾辻先生の「館」シリーズにドはまりしたんだけど。。 笠井泉二という一人の建築家の人生と作品を巡る オムニバス?小説。 殺人はないけど、どうしてそんな家を造るようになったのか、 どうしてそんな家が造れるのかを...
建築も好きな私にとって、ミステリと建築の融合作品は嬉しい限り。 だから、綾辻先生の「館」シリーズにドはまりしたんだけど。。 笠井泉二という一人の建築家の人生と作品を巡る オムニバス?小説。 殺人はないけど、どうしてそんな家を造るようになったのか、 どうしてそんな家が造れるのかを丁寧に描いた作品。 現在の仕事、学生時代、幼少期の出逢い、建築家としての出だしと転機、そしてまた現在と章ごとに少しずつ一人の人間の背景を他人の視点から表現していく俯瞰的な感じも好き〜 あの世とこの世の境目を生み出してしまう 希有な才能をもった天才の話。 最後の家は実際に見てみたいと思った。
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一番魅入られていたのは、泉二であると。 ファンタジーノベル大賞はたまにとんでもなく完成された作品がでるけど、これもその類です。 現と幻の間を演出する建築。 最後が橋だったのは、まさに橋渡しの隠喩なのかな? 読みやすいので、お勧めです。
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