たましくる の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
昭和初期の青森を舞台にした連作短編ミステリー。 登場人物の青森弁がなんとなくリズミカルで読んでいて心地よく、この時代特有の和洋折衷な感じと遊女屋や無惨絵などのキーワードが妖しさをまといながらストーリーが展開されていく本書、全般の雰囲気が非常に私好みの作品だった。 千歳の明るくあっけらかんとした性格がよい。寒さの伝わってくる青森で度々死人が出る物語は千歳という登場人物がいないとずいぶん違った印象になったかもしない。 霊ながらに幸代に焼餅を焼く蝶子が可愛らしい。 銘仙の着物、憧れるなぁ。
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面白かった。 今よりも、地方と東京が距離的にも流れている時間的にも遠かった時代。 凍てつく厳しい印象の物語だった。
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東京の闇を引きずり、弘前にやって来た幸代。そこにはイタコを生業とする千歳がいて… ふっと人の心の怖さにゾクッとする一冊。
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時は昭和初期。 双子の姉の忘れ形見の少女を連れ 少女の父が住む弘前へと向かった幸子は 美しい盲目のイタコ、千歳と知り合う イタコの千歳と、死者の声を聞き、姿を見てしまう幸子が 陰鬱な事件に挑む 「イタコ千歳のあやかし事件簿」と副題にあるけれど 実際は、幸子のほうが主人公? せ...
時は昭和初期。 双子の姉の忘れ形見の少女を連れ 少女の父が住む弘前へと向かった幸子は 美しい盲目のイタコ、千歳と知り合う イタコの千歳と、死者の声を聞き、姿を見てしまう幸子が 陰鬱な事件に挑む 「イタコ千歳のあやかし事件簿」と副題にあるけれど 実際は、幸子のほうが主人公? せっかくの美少女イタコの設定をもっと生かせたんじゃないかと残念 津軽弁の雰囲気はとてもいいかも
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まぁ~面白かったかなぁ~ っていう感じでした。 よくTVでみるような イタコさんが頼まれた人を おろすようなイメージを持って 読み勧めたのですが どうやら違っているようでした。 幸代のほうがなんか イタコに向いているんじゃないかなぁ~ とちょっと思ったりしましたね
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そこそこ。 ほのかなホラーの香りが始終漂う一冊で、少し肌寒い夜中に読んでいると、ぶるっと身を震わせたくなった。 話の内容はなんてことない、と言えるものなのに、纏っている雰囲気が、不思議な感覚にさせる。 150509
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イタコの千歳と幽霊の声を聞いてしまう幸代のコンビが怪しげな事件を解決する話。この小説はオカルティック・ミステリというジャンルらしい。名前の通り怪奇小説と推理小説の二つの要素がある小説だ。ただ推理小説の要素はかなり薄い。なので謎解きを楽しみたいという人には向いていない。 昭和の青...
イタコの千歳と幽霊の声を聞いてしまう幸代のコンビが怪しげな事件を解決する話。この小説はオカルティック・ミステリというジャンルらしい。名前の通り怪奇小説と推理小説の二つの要素がある小説だ。ただ推理小説の要素はかなり薄い。なので謎解きを楽しみたいという人には向いていない。 昭和の青森、かつ霊が登場するため読む前はずーんと薄暗いイメージだったが、堀川さんの才能によるものなのか、実際に読むとそういった印象はなかった。文章も堅苦しくなく、するするとライトに読める。 千歳がもっとイタコらしく活躍する場面が見たかったがそこは続編で読めると期待。
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「イタコ千歳の事件帖」と銘打っているが、幸代の方が目立っていた。それと千歳がイタコという設定があまり活きてない気がする。起こる事件は陰鬱で凄惨なものばかりで、解決してもすっきり感が味わえなかった。
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表紙の雰囲気が好き。 方言が独特だな。 昭和初期の話なんだけど、この言い回しは今でもそうなのかしら。 ちょっと気になる。 主人公の幸代。 亡き双子の姉 雪子のこども、安子。 イタコの千歳。 何年も失踪したままの蝶子と幸代が瓜二つでよく間違えられる。 姉の恋人の新志(安子の父、御曹司)はかつて蝶子の恋人で。 短編で綴られていくうちに 姉の死の真相と蝶子の謎が解けていく。 千歳は盲目ながら色んなことを感じ取って推理。 幸代は幽霊の声を聞くというか不思議体験によって。 絶妙なコンビなんだろうなぁ。 インソムニアの人魚の話が個人的には好きだな。
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