マシンビジョン・ビジネスのためのMOT の商品レビュー
マシンビジョンと言うのは、 デジタル化された画像から、目的とする対象物を見つけたり、 位置を決めたり、欠陥を調べたりする技術のことです。 我々に関係の深いテーマです。 MOTは(Management of Technology)の略で、 技術開発力をベースに事業を行う経営のや...
マシンビジョンと言うのは、 デジタル化された画像から、目的とする対象物を見つけたり、 位置を決めたり、欠陥を調べたりする技術のことです。 我々に関係の深いテーマです。 MOTは(Management of Technology)の略で、 技術開発力をベースに事業を行う経営のやり方です。 本日ご紹介する本は、 米国コグネックスで 画像処理アルゴリズムの開発、製品企画、 OEM顧客マネージメントなどに に携わってきたという、 大橋 慶一さんの著書。 画像処理をビジネスにするための 考察が書かれた一冊です。 ポイントは 「ソリューションプロバイダ」 ソリューション=顧客の問題解決 プロバイダ=提供者 つまり、”顧客の問題解決を提供する” というのがポイントです。 マシンビジョン産業の中には、 高性能なカメラを提供するメーカー 多様な照明装置を提供するメーカー 高度な画像処理手法を提供するメーカーなどがあり 各々の技術レベルは年々上がっています。 しかし近年、顧客がデバイスを購入するだけで 問題が解決できるような簡単な問題は既に解決済みであり そのような問題は残されていません。 これからは、どのようなシステムを構築すると 顧客の問題が解決できるのかということを 提供できる”ソリューションプロバイダ”が マシンビジョン産業にとって重要になってきます。 他の業界に比べると、ニッチな業界ではありますが、 ニーズが無くなることはありません。 本書では、半導体、液晶、自動車、医療など 具体的な業界ごとに、マシンビジョンビジネスについて 考察されています。 とても参考になりますので、 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 顧客とはバックミラーであり、将来のための指針ではない ハイテク企業の経営者は、技術の変化はもとより、特に市場の変化に敏感でなければならない 多くの場合、技術が優れているのに、買い手が何処に重点を置いているのかという認識が不足している キャズムを超える=まずは経済効果の大きい分野(お金のあるところ)を探すことが第一 日本発のマシンビジョン・ソフトウエアで世界の主流になったものはない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第一部 ビジネス戦略論 第二部 マシンビジョンの市場と技術 第三部 特許情報の活用と特許制度の背景 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/cee921ee88e068b2.png
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