トッカンvs勤労商工会 の商品レビュー
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ドラマ化されるときにこの本の文庫版を買って読んで、なんとなく共感を覚えたが、第2巻であるこの巻で特にそれが強まったように思う。 このシリーズは、特別国税徴収官として京橋税務署で働く鈴宮深樹(通称:グー子)の、仕事を通した成長譚である。 前作では、グー子が3年目にして国税局からやってきた凄腕強面のトッカン、鏡の部下に任命され「トッカン付き」となるところから始まり、二つの事件の片を付けるところまでで終わった。 今回は、4年目の夏の人事異動を経て新たなメンバーの中で働き始めたグー子が、主に鏡を訴えた勤労商工会の弁護士、吹雪らとのやり取りを通して、働き方、生き方に悩む姿が描かれている。 特に今回キーとなっているのが、「体裁」と「すき間」。 “人の本当の性根も、素顔も覆いつくす、人の垢。"体裁"毛穴を埋め尽くして息苦しくなり、いつしか息をするのも忘れて自分は死に、作り上げた体裁が息をし始めるのだ。その、恐ろしさ” “わたしが欲しいと感じていたのは、このすき間なのだ。鏡のようにすごいlことができなくても、あの革張りのトッカン椅子でなくても、小さなすき間でもいい、自分の居場所が欲しい。ここが自分の居場所だと胸を張って言える専門性が欲しい。” 特に、「すき間」というのがよくわかった。私ももうすぐグー子と同じ社会人4年目、職場での居場所を見つけられるよう、専門性を身につけたい! そう思った年の瀬でした。
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メインとなる鏡が訴えられる事件があるのに、ほかにも色々やっているので、なんだかまとまりがついてない印象も強いです。盛り込みたかった理由は分かるのだけれども。女性の働き方に焦点を当てているってよく読んでいる読書ブログに書いてあったけれど確かにそういう面も強いですよね。さてグー子がこ...
メインとなる鏡が訴えられる事件があるのに、ほかにも色々やっているので、なんだかまとまりがついてない印象も強いです。盛り込みたかった理由は分かるのだけれども。女性の働き方に焦点を当てているってよく読んでいる読書ブログに書いてあったけれど確かにそういう面も強いですよね。さてグー子がこれからどう成長していくのか、気になるところですね。 今回はグー子と鏡の掛け合いが少なかったのが残念でした。
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ドラマ化もされたぐらいなので人気作らしかったが知らずにいて、前作を文庫本で読み、本作は単行本で読む。マルサの女ぐらいしかなかった税務署の内側を描くという目の付けどころがよい前作は、その業務をバックボーンとしながらもそれに留まらず、およそ公務員らしくないキャラを回しに配した働く女性...
ドラマ化もされたぐらいなので人気作らしかったが知らずにいて、前作を文庫本で読み、本作は単行本で読む。マルサの女ぐらいしかなかった税務署の内側を描くという目の付けどころがよい前作は、その業務をバックボーンとしながらもそれに留まらず、およそ公務員らしくないキャラを回しに配した働く女性としての主人公の成長物語として、多くの読者の共感を呼んだものと思われる。本作では、業務の特殊性と主人公をくってしまう脇役たる上司をちょいとおいておくことにより、税務署という特異性のある業務を描くだけではなく、働く女性の仕事との関わり方と、体裁を繕うことにより、その体裁に縛られてしまう人を描くことをテーマとしているのが良い。
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普段法律に守られている分、それに則って動かないと法律にやられてしまう 守られるのはいいことばかりじゃない 守られてる立場からいかにして相手の不都合と自分の不都合の折り合いをつけるか
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シリーズ2冊目。本作では”体裁”と”すき間”が大きなテーマだったのかな。前作でも感じたけど税金の知識ではなく、“働く”ことについて考えてしまう本だと思う。 私はあまり会社での”すき間”はあまり意識しないで働いているなと思う。それは、自分がやりたいことがはっきりしていて、それに向かって動いているということと、私もわざわざ”すき間”を探さなくても、ある程度の自信を持って仕事に取り組めているからかな(今のところは)。 ただ、”体裁”は作ってしまっているかも。もっと、分からないことは分からないとはっきり言った方が仕事はやりやすくなるのかな。私も、ぐー子と同じように仕事ではずうずうしく進めていけたら良いな。
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トッカン、第二巻。今回は鏡は所々登場はするが、メインはぐー子。話の内容はテレビで既に出ていた話がメインであったのでそれなりに面白く読めたが、やはりテレビは一話一話完結に近い形で進んで行くところと本のように全てが絡まって進むところはやはり本はいいねえと思うね。テレビより本の終わり方...
トッカン、第二巻。今回は鏡は所々登場はするが、メインはぐー子。話の内容はテレビで既に出ていた話がメインであったのでそれなりに面白く読めたが、やはりテレビは一話一話完結に近い形で進んで行くところと本のように全てが絡まって進むところはやはり本はいいねえと思うね。テレビより本の終わり方がぐー子と父の会話のところで終わってほのぼのしてとても良かった。成長するぐー子を見て次が楽しみです。
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〈内容〉特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡が税務署の天敵・勤労商工会に訴えられる? 鬼上司のピンチにぐー子は? 好評の第2弾登場!
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主人公ぐー子があまりに間抜けではあるが,少しずつは成長はしている。 問題の解決があっという間だったりするが,一気に読ませる小説である。 2012/10/20図書館から借用;10/23朝の通勤電車から読み始め。10/24の深夜に読了
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ほとんどがドラマになってたストーリ。 短編連作ではなく、それぞれの事件(案件)が絡み合ってます。 先にドラマを見てるので、ストーリは分かってるのですが、改めて楽しく読めました。 立場が変わると考え方、変わるもんですよねえ~ しかし、消費税は別枠として代わりに徴収しているもの...
ほとんどがドラマになってたストーリ。 短編連作ではなく、それぞれの事件(案件)が絡み合ってます。 先にドラマを見てるので、ストーリは分かってるのですが、改めて楽しく読めました。 立場が変わると考え方、変わるもんですよねえ~ しかし、消費税は別枠として代わりに徴収しているものだし、ピンハネは許せねえなあ~
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