灘高キムタツの東大英語リーディング の商品レビュー
おなじみキムタツの東大リーディング(1A, 1B, 4B, 5)の対策本。それぞれの問題形式について、簡単なレベルから本番レベル、本番を超える(?)くらいのレベルまでの問題が6題ずつ、それらの前に、問題の解き方、ストラテジーの解説や一通り解いてみるという章がある。 初版が20...
おなじみキムタツの東大リーディング(1A, 1B, 4B, 5)の対策本。それぞれの問題形式について、簡単なレベルから本番レベル、本番を超える(?)くらいのレベルまでの問題が6題ずつ、それらの前に、問題の解き方、ストラテジーの解説や一通り解いてみるという章がある。 初版が2006年ということで、問題の分析が古い点が気になることがあるかもしれないが、東大の英語に関して細かい変化があってもエッセンスは変わらないと思うので、あんまり気にすることはないと思う。ただキムタツが言う「ストラテジー」も一つの解き方であって、特に時間配分とか解く順番に関して、別に鵜呑みにすることはないし(要約に15分は時間かけ過ぎでは?とか)、逆にそういう部分を押しすぎてかえって胡散臭い感じになっているんじゃないか、と思わなくもない。結局はただきちんと英文を読んで表現する、というのがポイントだし。 練習量の確保、という意味では自習教材としてとても良い本だと思う。ただ英文の解説が詳しくはなく、せいぜい全訳と目ぼしい語彙のリストが載っているくらい(おれも1つ構文がよく分からないところが…)。問題の解説も、一応の解説、といった感じ。「この語句はこういう意味で」というサラッと解説されているところもあるが、分かってれば苦労しないけど、たぶん受験生は分からない表現だと思うので、それをどう予測するのか、という解説が欲しい。小説問題も、欲を言えば全体を見て答える問題があってもいいかなと思うけど、そういう問題を作るのは難しいし、そもそも小説やエッセイの問題の練習素材も少ない中では、割とありがたいのではないかと思う。英文の内容も面白かった。東大志望だけに限らず、小説やエッセイが出る大学を受ける人も、英語の演習量確保という目的では良い本だと思う。(20/09)
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