逝年 の商品レビュー
娼年をザザザッと読み終わり、楽しみにして読んだ逝年。 なのに、珍しく結構斜め読み。 石田衣良の言葉選びは好きなはずなのに、 いまいち心に響かず。
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オーナー御堂静香の逮捕によって解散に追い込まれたボーイズクラブ“ル・パッション”。オーナーから特別に目をかけられていたリョウはオーナーの意思を受け継ぎクラブの再開に乗り出す。 「普通って何?」とは本書で終始触れられているテーマの一つだがそれでも「普通じゃないでしょ!」と抵抗したく...
オーナー御堂静香の逮捕によって解散に追い込まれたボーイズクラブ“ル・パッション”。オーナーから特別に目をかけられていたリョウはオーナーの意思を受け継ぎクラブの再開に乗り出す。 「普通って何?」とは本書で終始触れられているテーマの一つだがそれでも「普通じゃないでしょ!」と抵抗したくなる場面があった。ネタバレになるので詳しくは書かないがクライマックスのところである。あの場面に納得できないとこの本のすべてを否定することになるかも知れない…のだが、やはり抵抗感が拭いきれず。 他にも、メグミがリョウの仕事を理解しようとして取った行動や、性同一性障害のアユムの父と対峙する場面など、ちょっと安っぽく感じてしまうディテールもあり、集中しきれなかった。数年前に読んだ「娼年」よりは印象深かったけれども。
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娼年に引き続き読みました。 より完成された内容で楽しめました。 でも、さすがにこれは続編は書かれないように思います。
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前作「娼年」の続編。前作が、女性の欲望といういわば「エロ」をテーマにした作品だったのに対し、続編であるこちらは、「エロ」の先にある「死」をテーマにした作品です。 こちらでも、前作で感じた文章の心地よさはそのまま。流れている空気がそのまま、すこしだけ翳りを帯びた感じ。 正直なところ...
前作「娼年」の続編。前作が、女性の欲望といういわば「エロ」をテーマにした作品だったのに対し、続編であるこちらは、「エロ」の先にある「死」をテーマにした作品です。 こちらでも、前作で感じた文章の心地よさはそのまま。流れている空気がそのまま、すこしだけ翳りを帯びた感じ。 正直なところこのシリーズにおいて、物語のすじやキャラクターに関して、さほどの興味はないです。 それは、それが面白くないわけではなく、登場人物や筋書きがすべて、この作品に流れている空気を表現するために存在しているように思うからです。 けだるくて、偽善的で、でも正しくて、やさしくて、インモラル。 まさに行間を読ませる小説でした。
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愛する人のために何が出来るのか.リョウが自分に出来ることを模索する姿が誠意にあふれていて,心が洗われる心境になった. 以前はリョウが静香を欲していたため,成し遂げることが出来なかったが,今回は静香の欲求を満たす・愛するという姿勢を持って臨んでいたところが印象的だった. 結果的に...
愛する人のために何が出来るのか.リョウが自分に出来ることを模索する姿が誠意にあふれていて,心が洗われる心境になった. 以前はリョウが静香を欲していたため,成し遂げることが出来なかったが,今回は静香の欲求を満たす・愛するという姿勢を持って臨んでいたところが印象的だった. 結果的に同じ行為だが,愛するという姿勢は行為の後をより綺麗にすることができたと思う. 愛であったり,誠意というものが娼夫という仕事を全うにしているから,アユムの父親が言ったように「きちんとした人間」を保っていられるのかなと感じた.
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娼年から逝年になったリョウ。 人間の尽きない欲望といつか尽きる命が 対比的だと感じました。 石田衣良さんの初めて読んだ本って 思い出してみれば娼年だったなー。 もう5年くらい前です。 また近いうちに娼年と逝年を続けて読みたいですね。
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娼年よりは性描写も少なめで、リョウの心理描写もわかりやすかった。 登場人物の増加で、リョウとお客さんだけの話でなくなったのがいい感じと思った。 アズマやアユムや咲良、メグミがいてくれることがよかったです。
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人間のありのままを受け止め、 愛することができるリョウの懐の深さ。 静香・咲良の3人の家族同然の愛。 それぞれ痛みを抱えたキャラクターたちが、 とっても魅力的で愛しくて大好きになりました。 娼年の衝撃が忘れられず、 続編が出ていることを知ってから買いに走り、 あっという間に読...
人間のありのままを受け止め、 愛することができるリョウの懐の深さ。 静香・咲良の3人の家族同然の愛。 それぞれ痛みを抱えたキャラクターたちが、 とっても魅力的で愛しくて大好きになりました。 娼年の衝撃が忘れられず、 続編が出ていることを知ってから買いに走り、 あっという間に読み終えてしまいました… 大事に読んでたはずなのに。。 最後のほうぐすぐす言いながら読み進め、 3人の愛情がたまらなく愛おしくて、 ああ、ほんとうに、よかった、そう思いました。 プロローグがあったぶん、心して読めました。 心が洗われるような作品でした。
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いやあ、、、泣いちゃったよ。エロなんだけど純愛だな。手を触ってるだけで・・・!?そうか、そうなのか。石田衣良さんありがとう。私も参考にさせてもらいます。いやいや、そんなことではなくて、それぞれの登場人物があんなにエロなのに(もしくは変態なのに)純愛に読めてしまうところがすごいなあ...
いやあ、、、泣いちゃったよ。エロなんだけど純愛だな。手を触ってるだけで・・・!?そうか、そうなのか。石田衣良さんありがとう。私も参考にさせてもらいます。いやいや、そんなことではなくて、それぞれの登場人物があんなにエロなのに(もしくは変態なのに)純愛に読めてしまうところがすごいなあ、と思います。
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いつの間にか「娼年」の続編が出ていたのね。 リョウくんがクラブを再建していくのだけど、あのメグミがまた登場したり、FTMの新メンバーが現れたり。 命について考えさせられるなぁ…
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