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日本人の誇り の商品レビュー

3.8

149件のお客様レビュー

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2017/12/19

「国家の品格」の藤原正彦氏による、渾身の一冊。著者は数学者なのだが、本書は日本人が失ってしまった誇りを取り戻すためにはどうすべきなのか、というテーマで歴史と関連付けながら書いてある。数学が専門なのに、歴史しかも南京事件や東京裁判などセンシティブなところを調べ上げ、有無を言わせない...

「国家の品格」の藤原正彦氏による、渾身の一冊。著者は数学者なのだが、本書は日本人が失ってしまった誇りを取り戻すためにはどうすべきなのか、というテーマで歴史と関連付けながら書いてある。数学が専門なのに、歴史しかも南京事件や東京裁判などセンシティブなところを調べ上げ、有無を言わせないほど理路整然としているのはさすが。 「現代の日本は嘆かわしい」と現状を批判するだけの本はたくさんあるが、この著者が「こうすればいい」と提示する案は極めて理に適っていて、説得力がある。このような強い見解を発表するのはリスクも伴うため、覚悟がいるだろう。 私は中国の近代史に明るくなかったが、この本から何となくつかめたものがある。日本軍の満州進出にどんな意図があったか。日本は帝国主義参加を目指したのか。アメリカにどう操られたのか。 読み終わると、日本人であることを誇りに思える。

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2017/10/21

表題の通り、日本人の誇りを奮起させる本 戦後の自虐史観を払拭し、自国への誇りと自信を取り戻すべく、さまざまな歴史的事実を検証し解説しています。 とても、読み易く、かつ理解しやすい内容です。 さらに共感するところがたくさんあります。 おおむね、自分の歴史観とあっていたり、そんこ...

表題の通り、日本人の誇りを奮起させる本 戦後の自虐史観を払拭し、自国への誇りと自信を取り戻すべく、さまざまな歴史的事実を検証し解説しています。 とても、読み易く、かつ理解しやすい内容です。 さらに共感するところがたくさんあります。 おおむね、自分の歴史観とあっていたり、そんことあったの?と思うところあったりととても勉強になります。 とりわけ、びっくりしたのは、「近隣諸国条項」! 「教科書検定では近隣諸国の感情に配慮する。」 歴史的客観性より「ことを荒立たせない、中国、韓国、北朝鮮を刺激しない」ことの方が優先される。 なんじゃそりゃ? 歴史の教科書が過去の事実よりも、今の政治的な配慮を教え込ませるってあまりに驚きでした。 そりゃ、日本人が誇りを失っていくわけです.. また、愛国心を「国家主義」と「祖国愛」にしっかり分けて、祖国愛を大切にすべしとのべています。 そして、戦争についてですが、どのように戦争に突入していったのかをわかりやすく解説しています。帝国主義時代の各国の思惑。日本の立場などなど。 日中戦争では、中国の挑発行為やテロ行為もあったし、日本が勝手に突っ走ったところもあったしと両方の立場から解説してくれています。 日米戦争も同様です。 そんなわけで、よくある日本はこんなに残虐だったんだという物言いでもなく、日本はまったく間違っていなかったというような物言いでもなく、ある意味フェアな言い分で書かれています。 さらには、それらの戦争が結果的にアジア諸国にもたらした恩恵についても語られています。 それをベースに最終章では、「誇り」を回復するために、 (1)東京裁判の否定 (2)憲法改定 (3)自らの国を自らが守ることを決意し実行 が必要と語っています。 戦後、罪意識扶植計画で刷り込まれた自虐感を払拭し、自虐史で語られた歴史をもう一度見直し、誇りと自信を取り戻しましょう という熱いメッセージを強く強く感じました。 若い人に読んでもらうべき

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2017/06/29

・世界数十か国の大学・研究機関が参加する「世界価値観調査」によると日本人は「自国を誇りに思う」の項目で世界最低に近い。「もし戦争が起こったら国のために戦うか」では「ハイ」が15%と図抜けて世界最低。ちなみに韓国は74%、中国は90%。恥ずかしい国を救うために生命を投げ出すことなど...

・世界数十か国の大学・研究機関が参加する「世界価値観調査」によると日本人は「自国を誇りに思う」の項目で世界最低に近い。「もし戦争が起こったら国のために戦うか」では「ハイ」が15%と図抜けて世界最低。ちなみに韓国は74%、中国は90%。恥ずかしい国を救うために生命を投げ出すことなどありえない。無論、世界中が日本人のように戦う意志を失ったらすぐに平和が達成されるのだが、残念なことにそのようになるはるか前に日本がなくなってしまう。そして世界はそのまま、というのが悲しい現実。祖国への誇りを失ったのは戦後のこと。終戦と同時に日本を占領したアメリカの唯一無二の目標は、「日本が二度と立ち上がってアメリカに刃向かわないようにする」だった。 ・「南京大虐殺」は歴史的事実ではなく、政治的事実。東京裁判中、「人道に対する罪」としてドイツ・アウシュビッツに対する日本の「南京大虐殺」が欲しかったことと、原発二発を相殺するために20万というほぼ同数の被害者が欲しかった。人道を掲げるクリスチャンの国アメリカにとって原爆はとうてい神に許されるものではなかったため、大きな正当化が必要だった。 ・「効率・能率・便利・快楽・なかんずく富、こそが幸福」と大いなる勘違いをし、そればかり求めるグローバリズム、大きくは欧米文明への追随に訣別し、各国がその国柄を大事にする新しいローカリズムを大事にすること。欧米以外の諸文明に生きる人々は、米英のパラダイムから適切な距離を置きつつ、自らの文明を少しずつ取り戻すべき。 ・日本人の築いた文明は日本人にとってもっとも適しているだけではない。個より公、金より徳、競争より和、主張するより察する、惻隠や「もののあわれ」などを美しいと感ずる我が文明は「貧しくともみな幸せそう」という、古今未曾有の社会を作った文明。日本人特有の美感は普遍的価値として今後必ずや論理、合理、理性を補完し、混迷の世界を救うものになるだろう。歴史を振り返ると、国家が苦境に立たされた時代こそ、もっとも実り多い時代だった。それを乗り越えて初めて、国家はさらなる高みに到達する。

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2016/01/16

大ベストセラー『国家の品格』の著者・藤原正彦氏が、同書から6年を経て書き下ろした、日本人への熱いメッセージである。 『国家の品格』では、情緒や武士道精神などの日本人の伝統的な文化や感性を再認識し、尊重するべきであることを語っていたが、本書では、幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を...

大ベストセラー『国家の品格』の著者・藤原正彦氏が、同書から6年を経て書き下ろした、日本人への熱いメッセージである。 『国家の品格』では、情緒や武士道精神などの日本人の伝統的な文化や感性を再認識し、尊重するべきであることを語っていたが、本書では、幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を検証、再認識するべきであることを説いている。 そして、著者が大学1年生を対象に行っていた読書ゼミで、「日本はどういう国と思いますか?」と尋ねると、多くの学生が「明治、大正、昭和戦前は、帝国主義、軍国主義、植民地主義にひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国。江戸時代には士農工商の身分制度、男尊女卑、自由も平等も民主主義もなく、庶民が虐げられていた恥ずかしい国。・・・」と答えていたという「日本」の、著者の調べる限りの近現代史を詳しく解説している。具体的には、明治初期に日本を訪れた欧米人が見た日本人の生活と社会、南京大虐殺の真偽、第二次大戦開戦に至った経緯、原爆投下の目的、東京裁判の正統性、第二次大戦後の米国による日本統治の最大の意図などが取り上げられている。 英国の歴史家E.H.カーは、歴史学の古典とも言える『歴史とは何か』の中で、1.歴史上の事実は純粋に存在するものではなく、常に記録者の意図を通して描かれるものであること、2.歴史とは、ある時代が他の時代のうちで注目に値すると考えたものの記録であること、3.歴史とは、多くの原因結果の連鎖の中から、歴史家が有意味と考える因果の連鎖を取り出したものであること、を述べているが、まさに我々多くの日本人が知る日本の近現代史は、ある大きな意図のもとに描かれたものとも言えるのである。 本書で著者も述べているように、郷土愛・祖国愛(nationalismではなくpatriotismである)を持たない人間は、世界どこへ行っても尊敬はおろか信頼さえされないし、他国の同じような人々の気持ちも理解できないものである。 真の郷土愛・祖国愛を取り戻すために、是非一読したい書である。 (2011年4月了)

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2015/12/02

「真、善、美は同じ一つのもの」というのは万物の本質を突いた恐るべき指摘なのです。美しいものを目指すことが万事において真へ達する道であり善に到達する道なのです 明治10年に動物学者として東大のお雇い教授となり大森貝塚を発掘したアメリカ人モースも、「貧乏人は存在するが貧困は存在しない...

「真、善、美は同じ一つのもの」というのは万物の本質を突いた恐るべき指摘なのです。美しいものを目指すことが万事において真へ達する道であり善に到達する道なのです 明治10年に動物学者として東大のお雇い教授となり大森貝塚を発掘したアメリカ人モースも、「貧乏人は存在するが貧困は存在しない」と言ったのです 主権国家というものは、戦争で降伏し賠償金を払っても、謝罪という心情表明はしないものです。それは自国の立場を弱くし、自国への誇りを傷つけるからです 

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2015/10/21

『国家の品格』を書いた著者による、太平洋戦争前後の日本史。 これを右寄りと見る向きはあるだろうが、愛国心はどこの国の人にも存在するものだし、何より正しい歴史を学ぶ姿勢は必要だと感じた。

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2016/12/04

戦後生まれはそんなに自虐的かな?中学の時ABCD包囲網は教わっているし、ベトナム戦争反対の声は挙げた。右の人たちに利用されなければいいが。

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2015/10/19

日本の本当の歴史が分かる一冊。 学校で学んだ内容とは全然違った。 間違った教育に洗脳されてる人が多いなと感じた。 日本人としての誇りを取り戻したい方、必読。

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2015/09/14

当たり前のことが当たり前でなくなったところに戦後教育の問題がある。1960年代に生まれた私の世代でも「愛国心」というキーワードは右翼を示すものとして扱われた。そしてバブル景気を挟んで右翼とやくざは見分けがつかなくなった。日本は「核の傘の下の平和」を70年にわたって享受してきた。米...

当たり前のことが当たり前でなくなったところに戦後教育の問題がある。1960年代に生まれた私の世代でも「愛国心」というキーワードは右翼を示すものとして扱われた。そしてバブル景気を挟んで右翼とやくざは見分けがつかなくなった。日本は「核の傘の下の平和」を70年にわたって享受してきた。米軍基地を沖縄に押し付けながら。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/09/blog-post_14.html

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2015/03/15

年次改革要望書 郵貯簡保 郵政民営化 労働者派遣法改正 医療改革 三角合弁解禁 日本と英米、中国、ロシアとの対立と歴史について詳しく書かれており、不足していた知識を補えた。ただし、良くも悪くも日本国内で教育を受けた50、60代の典型的な思考であると感じた。問題なのは、ユダヤ人に...

年次改革要望書 郵貯簡保 郵政民営化 労働者派遣法改正 医療改革 三角合弁解禁 日本と英米、中国、ロシアとの対立と歴史について詳しく書かれており、不足していた知識を補えた。ただし、良くも悪くも日本国内で教育を受けた50、60代の典型的な思考であると感じた。問題なのは、ユダヤ人について全く触れられていない点と日本人の誇りと書いておきながら神道についても記述が曖昧な点。ユダヤ人から見た世界史と日本史を紐解かなければ戦争の根本はわからないし、神道についてもっと掘り下げない限り、日本が一つの国としてまとまることはないと思う。

Posted byブクログ