バビロンまでは何マイル(下) の商品レビュー
『大魔法使いクレストマンシー』 シリーズや『ハウルの動く城』のダイアナ・ウィン・ジョーンズの文庫新刊。 最近、なぜかファンタジーづいてる…。
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☆4 2011年8月4日より前 これは私の中で、”当たり”作品でした。結構初めの方からテンポがよくて、登場人物が変ではあるけど、それが上手く中っていて、いいバランスでした。落ちまでもしっかり書いてあるので、彼女の作品家の中では、消化不良感もほとんどなく、すっきりとした読後感のある作品でした。 ストーリーですが(基本的な内容は、本の裏表紙の紹介文にお任せしますが)、甘くないラブストーリーがそっと下に敷かれているダイアナさんらしい作品だと思いました。だからと言って、別に女の子向け小説という感じはしません。甘くしないバランスが、絶妙なんだと思います。そう思って読めば、きっとどきどき出来る恋のお話になるし、その視点をはずしてニュートラルに(ストレートに?)ファンタジーとして読んでも、それだけで十分楽しめるストーリーなんだと思うのです。他には、ダイアナさんは、引用が上手だし、面白いですね。
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いやー、楽しかった! あれだけ下巻で広げまくっていた伏線を見事に全て回収して大団円。これはミステリ的な楽しさでしょう。もちろんバビロンの秘密や魔法バトルなどのファンタジーとしての要素も満載でファンタジー大会での皮肉交じりのユーモアも楽しさを際立たせていました。ルパートのマリーへの...
いやー、楽しかった! あれだけ下巻で広げまくっていた伏線を見事に全て回収して大団円。これはミステリ的な楽しさでしょう。もちろんバビロンの秘密や魔法バトルなどのファンタジーとしての要素も満載でファンタジー大会での皮肉交じりのユーモアも楽しさを際立たせていました。ルパートのマリーへの気持ちがちょっとずつ変わっていく様子も温かい気持ちで読めました。これだけの作品を遺してくれたダイアナ・ウィン・ジョーンズさんのご冥福を祈ります。
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