フリークス の商品レビュー
久しぶりにこの手の本を読んだような気がします。 こういうモヤモヤしたミステリー…一時期すごく好きだったなぁ。これも一種の厨二病みたいなもんだと思います…てか思ってました?発症時期は小学生後半からまさに中2くらいまで。 なんかこういう系はかっこいいなと思いながら読んでいた気がします...
久しぶりにこの手の本を読んだような気がします。 こういうモヤモヤしたミステリー…一時期すごく好きだったなぁ。これも一種の厨二病みたいなもんだと思います…てか思ってました?発症時期は小学生後半からまさに中2くらいまで。 なんかこういう系はかっこいいなと思いながら読んでいた気がします。 懐かしかった。
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全体として他と被らないような短編集である印象を受けた。割とグロ系とも受け取られるかもしれない。作品ひとつひとつで、口から思わずなるほど!と出てしまいそうなオチ、トリックであった。
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この作品世界こそがフリークス(異形)なのではないか。人間の内面が作り出す歪んだ、ある種虚構の世界。自らが作り出した異形の世界で人間はさらに苦悩する。心の闇を描き出す、じわじわくるような恐怖。ラストも意味深さもこの歪んだ世界観を表現するにふさわしい終わり方だったと思う。
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表紙のイラストに惹かれて買いました。 ミステリーと、ちょっとホラーな短編集。 サクッとすぐに読めました。 面白かったです。
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表紙とっても好き 内容については私にとっての意外性はあまりなかった。 二話目が好きかなぁ。 精神がおかしくなっても、それとともに思考能力が欠如するわけではないからね。 フリークス。 この作品のなかには、いろんな自分が投影されているから 深くよめるよね。 肉体は、精神を弾劾するのか。 するよね なんというか、リスカみたいだなって思った。
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ホラー要素と謎解き要素のある連作中編集。 舞台が精神病院ということで、三編とも現実と妄想が混濁している話でした。 謎解き部分はトリックなどがあるわけではなく、文章で読者をミスリードしておいて、最後に「ああ、そういうことか」と認識をひっくり返すタイプ。 ホラー要素は若干グロ系が入っ...
ホラー要素と謎解き要素のある連作中編集。 舞台が精神病院ということで、三編とも現実と妄想が混濁している話でした。 謎解き部分はトリックなどがあるわけではなく、文章で読者をミスリードしておいて、最後に「ああ、そういうことか」と認識をひっくり返すタイプ。 ホラー要素は若干グロ系が入っている程度で、ホラーが不得手でもそれほど怖さは感じませんでした。 すべて短めということも考えると、読みやすい一冊だと思います。
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なんだかどれも似た様な話し。 しかも、最近読んだ法月倫太郎の冒険にも似た様なものがあり 少しがっかり。 短編のせいかキャラに感情移入出来なかった。
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真実と妄想、正常と異常の狭間にある歪んだ世界観が拡がり、どこまでが真実の世界でどこからが妄想、虚構の中にあるのかわかりづらい。おそらく一般受けが難しい作品(ホラー作品はそもそもそんなものかもしれないが)。しかし個人的にはこうした少しクセがある一般受けしなさそうな作品は好みである。...
真実と妄想、正常と異常の狭間にある歪んだ世界観が拡がり、どこまでが真実の世界でどこからが妄想、虚構の中にあるのかわかりづらい。おそらく一般受けが難しい作品(ホラー作品はそもそもそんなものかもしれないが)。しかし個人的にはこうした少しクセがある一般受けしなさそうな作品は好みである。これが初の綾辻作品ではあったが、好印象をもって他の作品にも手が伸びそうな作家に出会った気がする。
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十年以上前に読んだはずのもの。角川文庫で最近出た、というのをどこかで知ってずっと欲しかったのです。ようやく買ったと思ったらその日のうちに読み切ってしまいましたね。内容はあまり覚えてませんでした。 なんというか、やっぱり好きだなぁ、と。じわじわじめじめ、くるくるぐるぐる、じっとりと忍び寄り、這い寄ってくるような、湿気を帯びた狂気。勢いだけじゃなくて、言葉を飾りたてて誤魔化しているわけでもなくて。なんていうかなぁ。しみじみと、「嗚呼、狂ってやがる」と思える、そんな世界。 K**綜合病院の精神科病棟が舞台。頭のなかが軽く飛んじゃってる人々と、身体的にも若干の畸型のある人々と。畸型者と書いて「フリーク」とルビが振ってあって、タイトルはこれからですね。 「夢魔の手 ――三一三号室の患者――」「四〇九号室の患者」「フリークス ――五六四号室の患者――」の三つが入った中篇集。個人的に一番狂気が感じられたのは三一三号室。 内容をほとんど忘れていたとはいえ一度読んでいたためか、どれもなんとなくオチは想像がついたな。三一三号室はむしろ「患者はこの息子の方」だろうと思ってたし、四〇九号室は「お前、旦那じゃねぇの?」と思ってたし、五六四号室は「探偵は主人公の第二人格」だと思ってたし。いや想像がついたからどうだってわけじゃないんだけど。 抜粋。三一三号室から。 幾重にも重なり合い、相互に干渉し合う際限のないひずみ(、、、)の中で、こうして僕はゆるやかに狂っていくのだった。 11.06.06
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ーーー巨大な才能と劣等感を持ち、五人の子供に人体改造手術を施して、"怪物"と呼んで責め苛む マッドサイエンティストJ•Mはある日、惨殺死体もなって発見される。 「J•Mを殺したのは誰か?」 本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真...
ーーー巨大な才能と劣等感を持ち、五人の子供に人体改造手術を施して、"怪物"と呼んで責め苛む マッドサイエンティストJ•Mはある日、惨殺死体もなって発見される。 「J•Mを殺したのは誰か?」 本格ミステリとホラー、そして異形への真摯な愛が生みだした、歪み真珠のような三つの物語 表紙に惹かれて手にとった、初めて読む綾辻行人の短編集。 ジャンルでいえばホラーでもありミステリでもあるから、どちらが好きな人も楽しめるはず(・∀・) ミステリの種明かしがなされるたびに、視界が開けるような気がするのに 気づけば自分の立ち位置が危うくなってしまう。 非常に"湿度"の高い作品で、まとわりつくような雰囲気が文章から伝わる。怖い怖い。
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