フリークス の商品レビュー
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旅のお共として。精神科病院の患者に関連する3篇の短編集というか、連作短編というか。面白かった。日記とか患者が書いた小説とか、本文の中にまた別文章が入るもの好きだし、そもそも精神病系が好きだし。フリークスって何かと思ったら奇形という意味だそうだ。最後の表題作はほんとひどい話だった。醜い自分のストレス発散のために奇形児を作るなんて。彼らはどうなってしまうのかとフィクションなのに思っちゃう。
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いやーコワイ。コワイヨ。 でも綾辻さん、異形への愛なんだね。 それって凄い。 目をそらさずじっと見つめる。 なんだか優しいね。
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精神病棟のお話なのでなんとも言えぬ 不気味さが漂っております。 雰囲気はすごく良かったのだが いまひとつオチが弱かったように感じました。 どうも綾辻さんの作品だと 衝撃的などんでん返しを期待してしまうな(^_^;)
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精神と肉体、それぞれの畸形をモチーフとしたミステリー+ホラー。“正常”とは何で“異常”とは何か?どちらが“表”でどちらが“裏”なのか?“正常”と“畸形”の曖昧模糊としたその概念と境界線。人間という形が正常であり、人間という種が畸形。私達は常にその境界線の上に立たされているのだろう...
精神と肉体、それぞれの畸形をモチーフとしたミステリー+ホラー。“正常”とは何で“異常”とは何か?どちらが“表”でどちらが“裏”なのか?“正常”と“畸形”の曖昧模糊としたその概念と境界線。人間という形が正常であり、人間という種が畸形。私達は常にその境界線の上に立たされているのだろうか?自分の中では正常で他人から見れば異常。異常と判断できるものは何であるのか。色々考えさせられる1冊だった。個人的には「三一三号室の患者」が一番お気に入り。
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K※※総合病院の同じ精神科病棟を舞台にした短編集。発狂して父を殺した母の見舞いに来た青年の話。事故で大怪我をし記憶喪失で自分が誰なのか思い詰める患者の話。精神科病棟の患者が書いた奇妙なミステリ小説を考察する話。3つの中・短編からなる。 綾辻氏の小説はどれも読みやすく本書にしても期...
K※※総合病院の同じ精神科病棟を舞台にした短編集。発狂して父を殺した母の見舞いに来た青年の話。事故で大怪我をし記憶喪失で自分が誰なのか思い詰める患者の話。精神科病棟の患者が書いた奇妙なミステリ小説を考察する話。3つの中・短編からなる。 綾辻氏の小説はどれも読みやすく本書にしても期待に違わない。正常と異常、真実と嘘、表裏一体の狭間を上手く表現しており、揺れ動く心理描写、歪んだ世界観に読み手もハラハラ、ゾクゾクし終盤に訪れるどんでん返しに驚愕し感嘆する。 歪な世界が澱む、ミステリーホラー。 ★★★✩✩ 3.0
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★3.5 表紙に惹かれて購入。綾辻行人さんの作品は初めて。 最初の2作品が個人的に好きだった。 物語の終盤でのどんでん返しには驚かされた。 表題作のフリークスは解釈がちょっと難しいと思った。
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この腑に落ちない気持ちは、なんだ?三一三号室は患者の妄想垂れ流しでバックボーンとオチはなく、四〇九号室は唯一明文化されているけど男性器のくだりいる?って思い、五六四号室は三一三号室にバックボーンを付けたようなオチでした。全体的に曖昧で、すっきりせず、五六四号室は1人で患者役と探偵役に分かれて自問自答していたということなのでしょうが、探偵はどういう感情から生まれたのか想像しかできません。雰囲気は良いのですが、曖昧さを味として押し通そうとするので、人を選びそうだと思いました。私は、グロ含めきつかったです。
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これはミステリ系どんでん返しといったところでしょうか、面白かった!精神がおかしい人ばかり出てきて初見はちょっとびっくりしたけどハマるしオチもちゃんとあってどんでん返しはすっきりできる。ただ話の胸糞は良くなくてもやもや残る感じでそういうのが好きならおすすめ(あたしは好きです!)特に...
これはミステリ系どんでん返しといったところでしょうか、面白かった!精神がおかしい人ばかり出てきて初見はちょっとびっくりしたけどハマるしオチもちゃんとあってどんでん返しはすっきりできる。ただ話の胸糞は良くなくてもやもや残る感じでそういうのが好きならおすすめ(あたしは好きです!)特に芹沢さんの話が1番好きだった。
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ずっと読みたかった本でしたので、一気に読んでしまいました。 私の想像では、畸形達(フリークス)系のホラー小説を想像していたのですが、それだけではなく「読者への挑戦」も存在する、本格ミステリー小説でした。 さすが綾辻行人! 精神病院の患者達の手記や独白がとても不気味で、夜中に読んで...
ずっと読みたかった本でしたので、一気に読んでしまいました。 私の想像では、畸形達(フリークス)系のホラー小説を想像していたのですが、それだけではなく「読者への挑戦」も存在する、本格ミステリー小説でした。 さすが綾辻行人! 精神病院の患者達の手記や独白がとても不気味で、夜中に読んでいてゾワッとしました。 人間という存在自体が「畸形」である。というのは何だかわかる気がします。 結末は自分の解釈で正解なのかが、気になるところです。
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覚悟して読みましたが、想像以上の怖さでした。精神病と言うと、錯乱や暴走してしまうイメージでしたが、この本の静かに狂っている患者の様子は本当に怖いです。平然とみんな狂ってます。短編3話ですが、3話目を読む頃には、結局何が真実なのかよくわからなくなります。読後にモヤモヤ感が残る感じで...
覚悟して読みましたが、想像以上の怖さでした。精神病と言うと、錯乱や暴走してしまうイメージでしたが、この本の静かに狂っている患者の様子は本当に怖いです。平然とみんな狂ってます。短編3話ですが、3話目を読む頃には、結局何が真実なのかよくわからなくなります。読後にモヤモヤ感が残る感じでした。
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