イーストウッドの男たち の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女性が観る「クリント・イーストウッド映画」 法哲学者であり、フェミニストであるドゥルシラ・コーネルという女性が、イーストウッド作品(におけるマスキュリニティ=「男らしさ」)をフェミニストという立場から詳細に分析した本。 本文には横文字が多く、なかなか難解だった。 まさに“参考文献を読んでる!”といった感覚。 ただ、フェミニストにありがちな 「イーストウッド映画のマッチョ性を槍玉にあげてひたすら糾弾する」 といったくだらないものではなく、 女性(あるいはフェミニスト)としての強みをいかしつつ、フェアな視点からバランスよく論じてる点が非常によかった。 また、 男性である僕には到底思いつかなかったであろう鋭い指摘が随所にあった。 ただ、それぞれの作品解説が細かすぎるので、映画の内容を知っている読者にとっては蛇足感が否めないだろう。 この表紙に散りばめられている様々な「イコン(絵)」をみて、 「むむ!これは○○○の映画だな!」 とわかる人はなかなかのイーストウッド通かもw
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