無趣味のすすめ 拡大決定版 の商品レビュー
「あとがき」で筆者自身が悟っているように、金融不安や中国、外交などの考察は特に目新しさは何もなかった。読者が気になるトピックを拾い読みすれば十分だと思います。個人的には、「無趣味」「最高傑作」「オーラ」についての見解が興味深かった。 ◎無趣味のすすめ 趣味は、洗練されていて極め...
「あとがき」で筆者自身が悟っているように、金融不安や中国、外交などの考察は特に目新しさは何もなかった。読者が気になるトピックを拾い読みすれば十分だと思います。個人的には、「無趣味」「最高傑作」「オーラ」についての見解が興味深かった。 ◎無趣味のすすめ 趣味は、洗練されていて極めて完全なものであるが故に、自分を根底から変化させる出会いや発見は期待できない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせで存在している。つまり、それらは私たちの「仕事」の中にしかない。 ◎最高傑作と「作品群」 最高傑作に至るには、まず多作であることは当たり前で、しかもそれらが「体系的・重層的」な作品群であることが必須となる。表現者は、それまで培った情報と知識と技術を総動員し、ルーティンワークを拒絶して自らの限界に挑み、質の高い「作品群」を作り続けることで、「結果的」にそこに辿り着く。 ◎オーラの正体 尊厳や憧れの対象だった人の情報と実体がうまく重ならなくて生じた亀裂から「オーラ」というわけのわからないものを感じてしまうのだと思う。その人物に関する物語性を伴った情報がその人物のオーラを形作る。
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悪くはないが良くもない。 どこかで聞いたことがある内容ばかりだ。 どうしたんだ村上龍?と思っていたら自覚あるみたいですね。 あとがきの通りだろう。
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「誰でも真似できるものというのは、真の成功要因とは言えない」 多くのノウハウ本があるが、その読んでも成功できのはこういうことだからだろう。
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休みの日も仕事のことにとらわれているような気がして、新しい趣味を探そうかなぁ、なんて思っていた矢先にとった1冊。 心に残る1文 「~真の達成感や充実間は多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣合わせに存在していうる。つまり、それらはわたしたちの「仕...
休みの日も仕事のことにとらわれているような気がして、新しい趣味を探そうかなぁ、なんて思っていた矢先にとった1冊。 心に残る1文 「~真の達成感や充実間は多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣合わせに存在していうる。つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。」
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龍氏は、とにかく物事に優先順位をつけ、遂行するには何をすればよいのかを考え、阻害要因やリスクを徹底的に排除し、そして実行するために必死に努力する。ビジネスも政治も結局のところ大切なのはそのようなシンプルな活動だと繰り返し説く。全くその通りだと思う。 しかしながら、昔のJALに代表...
龍氏は、とにかく物事に優先順位をつけ、遂行するには何をすればよいのかを考え、阻害要因やリスクを徹底的に排除し、そして実行するために必死に努力する。ビジネスも政治も結局のところ大切なのはそのようなシンプルな活動だと繰り返し説く。全くその通りだと思う。 しかしながら、昔のJALに代表されるような、とかく無駄に歴史が長くて母体組織や国家から庇護を受け続けている大企業は、経営層に危機感がなく個人の既得権益を守ってリタイヤまで逃げきることしか考えていないので、もっとも優先順位の高い、即座にやるべきことにすぐケチが入る。つまり無能な経営層から邪魔が入るということで、現場のリーダーは重要なステークホルダーとではなく、まったく重要ではない、ばかな経営層や上席管理職との不毛なコミュニケーションに時間と労力を割かざるを得なくなる。 サラリーマンだから上司の言うことにすべて従わなければならないというのは、すでに時代遅れである。大切なのは、自分に科せられたミッションを達成することであり、そのミッションとは顧客の最低限の要求にこたえることであり、現場の状況をよく知らない上層部が日によって、気分によってコロコロと変える発言に右往左往することではない。ミッションを達成するためにその「言われたこと」が筋違いだと確信するのであれば、無視すればよいのである。 あなたが、3点ビハインドの場面で9回裏ツーアウト満塁、代打に送りだされ、3ボールノーストライクのカウントになったとする。保守的な監督からは「待て」のサインが出る。ピッチャーは三流で、次にカウントを取りに来るための力のないストレートが外角に来るとあなたは確信する。迷わず踏み込み、信念を持って力いっぱい振り抜けばいい。勝つというミッションを達成すれば、そのあとにあなたを批判する人は監督も含めて誰もいないはずである。
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最近感じているなんといっていいのかわからない、違和感とストレスの所在を見事に言葉に落とし込んでいて、すごく共感できたし、いい感じで危機感と飢えを与えてくれて、自分の現在地を改めて確認できた。 多くの人は安定、安定、安定してればよい、と一定の労力を注ぎ込んだ時点で、次の労力を注ぐの...
最近感じているなんといっていいのかわからない、違和感とストレスの所在を見事に言葉に落とし込んでいて、すごく共感できたし、いい感じで危機感と飢えを与えてくれて、自分の現在地を改めて確認できた。 多くの人は安定、安定、安定してればよい、と一定の労力を注ぎ込んだ時点で、次の労力を注ぐのをやめる。安定が手に入ったと勘違いしてるんだと、ずっと思ってた。もう国民総中流社会なんて嘘だって知ってるはずなのに、一人ひとりの意識はまだ「自分はミドル級」と思ってるようだ。いまはごく一部を除いて、ゆっくり衰退してる。それも衰退のスピードは間違いなく早くなってるように思う。テレビを見てても、専門家ではない、コメンテーターという曖昧なニュアンスの立場の人が、さも専門家のようにとんちんかんな発言をするのが普通になった。普通になったのか、それにぼくが気づいたのかはわからない。最近でも、大臣の許可が出て、初めて手続きが完了するはずなのに、それを大臣が許可しなかったからとマスコミに叩かれてる。大臣の職務にNOは含まれてないかのように偏った報道ばかりだ。渡された書類にYESばかりだなんて、大臣は誰でも同じではないかと思うし、そもそも大臣の許可の権限は必要なのかとなってくる。何が正しいのかはわからないけど、なにか新しいことは誰かに必ず負担をかけるし、この閉塞感は正しくないし、他人に期待はできない。少数派は少数派らしくめげずに自分にフォーカスしてこの乱世をサヴァイヴする策を練らないといけない。
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相変わらずドラゴンの言葉は痛い。 ここまでストイックに生きれればいいけど、 普通の人は真似できません。 ストレートであまりにも正論過ぎる。 日本人の良くも悪くも一歩引いてしまう性格が邪魔をする。 心に刺さるけど、全てが正しいように思えるドラゴンの言葉。 やっぱりこの人は面白い...
相変わらずドラゴンの言葉は痛い。 ここまでストイックに生きれればいいけど、 普通の人は真似できません。 ストレートであまりにも正論過ぎる。 日本人の良くも悪くも一歩引いてしまう性格が邪魔をする。 心に刺さるけど、全てが正しいように思えるドラゴンの言葉。 やっぱりこの人は面白い。
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趣味なんて年寄りのものだ。 趣味にうつつをぬかさず働け!! 仕事の中にしか充実は無い。 って怒られてる気分になります。だってさぁ…
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村上龍が雑誌に連載していたエッセイをまとめた本。 タイトルの「無趣味のすすめ」は単に最初のエッセイのタイトルというだけで、テーマは多岐に渡っており、いずれも社会的。また、書かれた時期も2009年〜なので、極めて現代的である。 1テーマ2ページ弱で書かれているため、内容の掘り下げは...
村上龍が雑誌に連載していたエッセイをまとめた本。 タイトルの「無趣味のすすめ」は単に最初のエッセイのタイトルというだけで、テーマは多岐に渡っており、いずれも社会的。また、書かれた時期も2009年〜なので、極めて現代的である。 1テーマ2ページ弱で書かれているため、内容の掘り下げは望むべくもないのだが、個人的に無知なテーマについての一般的な事実や、普遍的な考え方というものを知ることができ、それらについて興味を持つことができたので有用だった。
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http://kumamoto-pharmacist.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-8bc6.html
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